SEOライティングにおいてクリック率を上げるためには、タイトルタグの充実化と、メタディスクリプションの質の高さが重要です。
基本的にメタディスクリプションは、その記事の概要・説明文です。しかし、数ある記事の中で選んでもらうためには、単純なまとめ文ではなく、あるコツが必要なのです。
まず、ユーザーの視点に立ってみましょう。
ユーザーはクリックする時に、
1. メリットの有無
この記事を読むとどのような情報が得られるのか? どんな効果が得られるか?
2. 自分に向けられた内容か
どのような人に向けられた情報なのか? 自分が必要としている情報があるか?
3. ノウハウの信頼性
本当に役に立つのだろうか? 信用できる情報か?
といった目線で記事を選択します。
つまるところ、タイトルタグとメタディスクリプションで上記の3点を満たせば、ユーザーに「この情報、知りたい!」と思わせることが可能なのです。
この記事では、上記の3つを満たす方法をお伝えしていきます。
タイトルタグについては、以前別の記事でご紹介しましたので、今回は、メタディスクリプションの効果的な書き方についてご説明していきます。
こちらも参考にどうぞ
【SEO対策】クリック率が上がる“タイトルタグ”5つの法則
https://funtre-blog.com/seo/seo_title/
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1. メタディスクリプションとは?
まず、メタディスクリプションの基本的な構造についてお伝えします。
メタディスクリプションとは、上記の画像の赤い枠のことを指します。
つまり、その記事で伝えたいことを簡潔に説明する必要があります。
では、メタディスクリプションを設定すると、どのような効果が得られるのでしょうか?
1-1. メタディスクリプションを設定した方がよい理由
基本的に、多くのユーザーは検索をかける動機は、何か“知りたい情報”があるからです。
情報化社会のいま、ユーザーの多くは、「簡単・早く・楽に」情報を取得したいものです。
そのため、単純にSEOキーワードが羅列されているだけの記事や、説明文(=ディスクリプションタグ)の設定がないと、どのような記事か掴めないため、その記事が目に留まりません。
つまり、“自分ごと”にすることが、必要なのです。
そこで、このメタディスクリプションで、ユーザーの気になるSEOキーワードがあれば、一気に親近感がわき、クリックされる可能性が高まるということです。
いわば、メタディスクリプションは、“客引き”のような役割を担っているということです。
もし、検索上位1位の記事のメタディスリプション施策があまりされていなかった場合、内容次第では、1位よりもクリックされることも可能なのです。
1-2. もしもメタディスクリプションを入れなかったら
もしもメタディスクリプションを入力しなかった場合は、記事の中から自動的に抜粋されてしまいます。
しかし、Google側からの自動抜粋なので、入れたい情報とずれる可能性があるため、やはりこちら側であらかじめ設定し、コントロールしたいところです。
2. メタディスクリプション設定手順(WordPress側)
書く前に、メタディスクリプションを設定する場所についてご説明します。
WordPressには、「All in One SEO Pack」というプラグインがあります。
これは、SEO対策に必要な設定をしてくれる便利なプラグインです。
プラグインを利用することで、CSSで書き換えなければならないところを簡単に設定することが可能になりました。
2-1. SEO対策に便利なプラグインを活用
まず、サイトのタイトルとメタディスクリプションに関しては、ダッシュボードの「All in One SEO Pack」を選択するとこのような画面が出てくるので、それぞれ入力していきます。
記事の場合は、記事下にある、下記画像の箇所に入力してください。
たったこれだけで設定完了です。
メタディスクリプションは、言ってしまえば、いわば広告記事のようなもの。
無料で記事を広められるこの手法を、取り入れない手はありませんね。
3. メタディスクリプションの基本的な書き方
この章では、メタディスクリプションの基本的な書き方をご説明します。
3-1. 記事の概要をわかりやすく説明
基本的には、記事の概要をわかりやすく説明しましょう。
冒頭でも説明しましたが、ユーザーは記事を選ぶ時に、
1. メリットの有無
2. 自分に向けられた内容か
3. ノウハウの信頼性
でその記事を読むか読まないか選択します。
逆に言えば、メタディスクリプションでこの3つを押さえてしまえば、クリック率アップに繋がるのです。この3つの項目の詳細については次章にて詳しくご説明していきます。
ですので、概要を先に示していくことで、記事に対するユーザーの理解度も増し、離脱率が下がるという仕組みです。
3-2. 必ずSEOキーワードを入れる
メタディスクリプションには、必ずSEOキーワードを入れましょう。
全体で同じ内容を設定しているサイトがたまにありますが、すべての記事それぞれに、記事で狙っているSEOキーワードに即したメタディスクリプションを入力してください。
この時ご注意いただきたいのが、SEOキーワードを盛り込みすぎないということ。
ひとつのメタディスクリプションに何回も使用していると不自然なので、クリック率が下がってしまいます。
あくまでも、適切な量にとどめてください。
また、人間の目は左側から読む傾向にあるので、SEOキーワードは前半に入れるようにしましょう。
3-3. メタディスクリプション設定の最適な文字数
メタディスクリプションを書く際、文字数に気をつけて書きましょう。
なぜなら、文字数が多いと、Google側が自動的に省略してしまうからです。
これではせっかくの記事への誘導も台無しです。
3-3-4. パソコンの場合
では、メタディスクリプションは、何文字が適切でしょうか?
パソコンの場合は、最大120文字が適切と言われています。
文字数がこれ以上オーバーする場合は、文末が省略されてしまいます。
またこの文字数は、Googleの規定により変動がありますので、常に最新の情報をもとに作成することを心がけましょう。
ちなみに、120文字毎回数えるのは面倒という方のためには、こちらのサイトをおすすめします。
【文字数カウント】
http://www1.odn.ne.jp/megukuma/count.htm
白い空白の箇所にテキストデータで文字を貼り付け、「字数を数える」を選択すると、文字数が分かります。筆者も文字数を計算する時は、このサイトを利用しています。
3-3-5. スマートフォンの場合
スマートフォンの場合は、だいたい50文字前後がひとつの基準になります。
では、50文字以内におさめればよいのか? というと、50文字では、興味を引くのにはあまりに短すぎます。
そこでおすすめなのが、SEOキーワードや伝えたいことを前半50文字以内におさめる。
という手法です。
そうすれば、パソコンでもスマートフォンでも、最低限伝えたいことを盛り込むことを可能にします。
4. ユーザーの欲求を満たすメタディスクリプションとは
前章では、メタディスクリプションの書き方の基本的な説明をしました。
本章からは、より効果的にクリック率を上げる必須事項、
1. メリットの有無
2. 自分に向けられた内容か
3. ノウハウの信頼性
これらを満たす=ユーザーの欲求を満たすメタディスクリプションの作り方をご説明していきます。
4-1. メリットを明確に伝える方法
数多くある記事の中で選んでもらうためには、何か大きなメリットを先に与えることが必要です。
つまり、ユーザーがその記事で得られるゴールを見せてあげることが重要なのです。
まず、メタディスクリプションの冒頭で、その記事で得られることを明確にしましょう。
例えば、
例)“ダイエット難民”がたったの3ヶ月でマイナス10キロ! しかも食事制限なし・リバウンド率0%のダイエット術。
ここで注意いただきたいのは、あまり煽り文句のような言葉を入れると逆に「怪しい……」と思われてしまうので、後述する「信頼を与えるノウハウの書き方」と組み合わせながら書いていただくと、より信頼を与えられるでしょう。
4-2. 読者に“自分ごと”と思わせる
ユーザーにとって、その記事で書かれていることは自分に合った内容かどうかを知りたいものです。
ですので、タイトルタグはもちろん、メタディスクリプションでも、ペルソナを明確にしておくことが重要なのです。
「なるべく広く見積もった方がいいのでは?」
といったご意見もよく伺いますが、そもそも記事を書く理由が、コンバージョンさせるためなのです。
広く浅くターゲットを決めてしまうと、アクセスは集められても、コンバージョンには繋がりません。
ですので、逆に言えば、こちら側がペルソナを明確にすることで、欲しいユーザー=優良顧客を集めることができるのです。
ペルソナを決定する上では、徹底的に、“たったひとり”に絞り込みましょう。
その人になりきったつもりで、
・どのような生活をしているのか?
・家族構成は?
・仕事内容や年収、住まいは?
・趣味は?
・どんな悩みがあるか?
・どんなことを知りたいか?
これらを書き出し、さも隣にいるかのように、欲しいユーザー像を明確化させましょう。
記事を書く側が明確化させることにより、必要なユーザーが、「これ、私のこと?」と“自分ごと”として捉え、自然とコンバージョンに繋がるのです。
4-3. 信頼を与えるノウハウの書き方
4-1. メリットを明確に伝える方法でもお伝えしましたが、メリットを伝えるだけでは、ユーザーはクリックしません。
なぜなら、「信頼」が足りないからです。
数多くある記事の中で、どの記事を読もうか迷う場合、「専門家が言っているのだから……」と感じることはないでしょうか?
メタディスクリプションの中で、すべてのノウハウをお伝えすることは難しいですが、信頼を与える一文を入れると効果的です。
例)
・◯◯監修
・◯◯の専門家
・◯万人のクライアントの症例から分析
・業界歴40年
など、具体的な数字で実績を明記しましょう。
そうすることで、そのノウハウが本物であるかを伝えることができます。
さらに言うと、はじめにユーザーに信頼感を与えた後は、「そのノウハウはどのようにして使いこなすのだろう?」と思わせることが重要です。
専門的で信頼感がある。しかもノウハウはわかった。
しかし、メタディスクリプションを読んだだけではその手法がわからない……。
じゃあ、記事を読んでみよう!
といったように、自然と誘導させることができたら成功です。
5. たったひと言で感情を揺さぶる
記事のジャンルにもよりますが、ほとんどのユーザーがGoogleで検索する理由が、「お悩み解決系」や「お役立ち情報」に分類されることが多いです。
ですので、冒頭の部分で、ユーザーの気持ちを代弁するかのような文章を入れることは、クリック率アップに繋がります。
5-1. 共感系
まず、ユーザーの気持ちを代弁する、共感を与えるメタディスクリプションの書き方をご紹介します。
ユーザーの気持ちに寄り添ってあげることで、安心感などプラスの感情を与えることができます。
特に、女性は共感をして欲しい生き物なので、女性系メディアの場合は効果的でしょう。
例)
カロリーを押さえれば痩せると知ってはいるけれど、つい甘いものに手がのびてしまいますよね。
など
5-2. ネガティブイメージで誘導させる
逆に、ネガティブなイメージを連想させ、ユーザーを不安から誘導する、という手法もあります。
「本当に大丈夫かな?」「もしかして自分だけ……」と思わせたらこちらのものです。
ユーザーはその情報を知らないと損をすると感じ、クリックするでしょう。
例)炭水化物ダイエットを続けると、実は身体がボロボロになるって知っていましたか?
など
この2種類の手法で、ユーザーの感情を操作しましょう。
6. ライバルサイトと差をつけるために
ここまでのことを実践してきたけれども、Google検索の順位が一向に上がらない……。
そういった場合は、どうしたらよいのでしょうか?
6章では、少し視点を変えてその解決策をお届けしていきます。
6-1. まずは相手をよく見ること
逆上がりの練習をする時、はじめからできる人はいません。
はじめは、お手本を見せてもらいながら。
次は、身体を押し上げてもらい、感覚を掴む。
続いて、勢いをつける練習や、地面を思いっきり蹴り上げる練習を。
何度も何度も失敗してはまたチャレンジし、の繰り返しで、ようやくできるようになるものです。
記事においても、同じことが言えます。
誰しもが、突然クリックされるメタディスクリプションを書くことはできません。
これまでのことを網羅してもうまくいかない場合は、何かもう少し、改善点があるはずです。
その改善点を見つける方法は、「ライバルサイトを見ること」。
「悔しい!」「ライバルサイトの真似になるんじゃないの?」
と思われる方がもしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、上位に上がっているということは、ちゃんとした理由があります。
まずは、ライバルサイトのメタディスクリプションをエクセルなどの表にまとめ、徹底的に研究しましょう。
最低でも上位10サイトのメタディスクリプションを読み、
・クリックをしたくなる文章はどういったものか?
・SEOキーワードを並べても不自然にならない工夫はどのようにしているか?
・ユーザー目線で見て、どの言い回しが興味を引くか?
こういった視点で見て、よいところは取り入れ(もちろん完全なる真似はNGです)、ブラッシュアップしていきましょう。
6-2. 上位サイトのSEO対策がひと目でわかるサイト
次に、さらに上位サイトの研究を深める方法をお伝えしていきます。
上位サイトがどのようなSEO対策をしているか、気になりますね。
そこで便利なのが、SEOチェキというサイトです。
URLの項目に、ライバルサイトのURLを入力すると、下記のような情報が見られます。
メタディスクリプションは、descriptionの項目で確認することができます。
ほか、タイトルタグや、どのようなSEOキーワードを入れているのかもひと目で調べることができます。
上位10サイトをSEOチェキで調べ、どのような文章で、どのようなSEOキーワードを狙っているか、徹底的に書き出し、勝因を探っていきましょう。
7. まとめ
いかがでしたでしょうか?
意外と見落としがちな、メタディスクリプション。
ですが、Google検索の上位サイトは必ずその対策に力を入れています。
メタディスクリプションは、タイトルタグの次に目立つ箇所。
いわば、そのサイトの看板・広告のような役割を担っています。
ユーザーが本当に欲しい言葉を提案できるか・できないかで、クリック率は大きく変わっていきます。
ぜひ、メタディスクリプションでユーザーの欲しい情報を先に与え、クリック率を促進させましょう。