初期費用がほとんどかからないブログによる収益化は、とても魅力的なビジネスといえます。
副業として取り入れたいと考えている人もいるのではないでしょうか。そこで、アフィリエイト・個人スポンサー・有料Noteなど、多様化しつつあるブログの収益化の方法を基礎から解説します。
また、初心者はまず何から取り組むべきか、などの情報も紹介します。
1. ブログを「収益化」するってどういうこと?
ほとんどの個人ブロガーにとって、ブログを収益化するとは「広告収入を得ること」を意味します。
なぜブログで広告収入が発生するのかがわかれば、収益化の仕組みも理解できるはずです。
1-1. なぜ広告収入が得られるのか
個人のブログを見ていると、特定の広告がバナー表示されていることに気づくでしょう。
そこには、化粧品や家電などの物品が宣伝されています。あるいは生命保険への加入を勧める広告のこともあるでしょう。
また、Googleが提供するコンテンツ連動型広告「Google AdSense(グーグルアドセンス)」が配置されていることもあります。
もし、サイトへの来訪者がこれらの広告をクリックしたり、広告経由で物品などを購入したりすれば、ブロガーは広告主から報酬を受け取れます。
なぜ、無名の個人ブロガーに広告を掲載することを許すかというと、広告主にとってリスクがほぼないからです。原則的に、成功報酬という形をとっているため、もし広告が一切見られなくても損害はありません。
ブランド戦術など商品イメージを高めるためなら、広告の掲載先を選ぶ必要が生じるでしょう。
しかし、できるだけ多くの人に買ってほしいという目的なら、広告はたくさんの場所に載っていたほうが、広告主にとっては有利ですよね。
そのため、広告主は無名の個人ブロガーにも、広告を載せてもらい、成功報酬を出すのです。
1-2. ブログは閲覧者の属性が絞られているから
企業がブログに広告を掲載してもらいたい背景には、ブログの閲覧者、つまり購入者になってくれる人の属性が、ある程度絞られていることもあります。
たとえば、バイク好きの人がツーリングについてのブログを書いていたとします。
当然のことながら、ブログの閲覧者たちはバイクが好きな人か、旅行が好きな人などが多いことでしょう。
そのため、広告主としては、ある程度属性が絞られた人たちを対象に広告をすることができるのです。
広告をブロガー自身が選ぶこともありますが、ブログを収益化したいなら、バイクの広告やバイク保険の広告などを出すでしょう。
ブログに広告を掲載するということは、とても効率の良い宣伝活動なのです。
2. ブログを「収益化」する方法は主に3つ
ブログを「収益化」する主な方法は
「クリック型広告」
と
「成果報酬型広告」
です。
また、広告収入以外では、ブログが人気になった後に書籍出版などブログに関係する情報・商材を販売する方法もあります。
2-1. クリック型広告
クリック型広告とは、ブログを閲覧した人たちが広告をクリックするとブロガーに報酬が発生する広告です。このクリック型広告は一般的にグーグルアドセンスを指します。
ほかのサービスもありますが、グーグルアドセンスに比べて収益性がかなり劣ります。そのため、クリック型広告ならグーグルアドセンスを選ぶというのが一般的です。
クリック型広告による報酬は「アドセンスの収益」と呼ばれ、
「アドセンスの収益=クリック単価(1回のクリックで発生するお金)
×
ページCTR(1PVごとのクリック率)×PV数」
という計算式で決まっています。
PV(ページビュー)とはブログ内の特定のページが閲覧された回数を意味する用語です。
ページCTRは1PVごとのクリック率のことで、たとえば100回閲覧されて1回広告がクリックされると、ページCTRは1%となります。
クリック単価は平均すると20~30円ほどが相場です。
仮にクリック単価30円、ページCTRが1%だとすると、あるページのPV数が1000回なら、30円×0.01×1000PV=300円の報酬が発生することになります。
2-2. 成果報酬型広告
成果報酬型広告は物販広告またはサービス広告を掲載し、その広告から何らかの成果が発生したときに、ブロガーの報酬になる広告です。
よく目にすることのあるAmazonや楽天、Yahoo!ショッピングなどの広告も成果報酬型広告です。
また、転職サイトへの登録や保険への加入などはサービスを対象とした成果報酬型広告となります。
通常、ブロガーはこれらの広告を、ブログの内容に合わせて自分で選んで掲載します。
クリック型広告と違い、商品が購入されるなどの成果が発生しなければならない成果報酬型広告は、報酬単価が高いのが特徴です。
2-3. 書籍販売など
人気ブロガーの中には、書籍を出版する人もいます。
ここまでブログが評判になるケースはまれですが、ブログを収益化する方法の1つといえるでしょう。
また、有料Noteは書籍出版よりずっと手軽に販売できるため、収益化の方法として取り入れるブロガーも増えています。
ライフハック本や特殊な実体験を綴ったエッセイ、物販ビジネスの商材など、非常に幅広い内容で販売されています。
3. ブログを「収益化」する具体的な手法
ブログを「収益化」する方法を3つ紹介しましたが、ここでは具体的な手法や戦略について4つ紹介します。
3-1. アフィリエイト
アフィリエイトは、クリック型広告や成果報酬型広告をブログに掲載して報酬を受け取るビジネスモデルです。
アフィリエイトでは広告主は企業になります。
成果や報酬が把握しやすいため、ブロガーのモチベーションも継続しやすい手法といえるでしょう。
アフィリエイトの場合、いかにブログの閲覧者を増やすかが成功のポイントとなります。
したがって
「読者の興味を引くための文章を書く」
「SEO対策をする」
「コピーライティングやセールスライティングの技術を取り入れる」
などの工夫も必要です。
3-2. 個人スポンサー
「個人スポンサー」による収益化は、毎月報酬を出してくれるような個人スポンサーを見つける方法です。
ブログにバナーを載せるといったアフィリエイトと同じ形になることもありますし、ブログでPR記事を書くことを求められることもあります。
また、SNSで投稿やリツイートをすることを依頼されるなど、柔軟な対応が求められるのもこの手法です。「ヒトデナイト」や「ジャックナイト」などのオフラインイベントに参加して人脈を作り、スポンサーを探すといった努力も必要となります。
3-3. 有料Note
有料Noteによる収益化は「Note」という文章投稿サイトで優良記事を売る方法です。
一般的な書籍と違い、知名度も肩書きもないブロガーがいきなり有料Noteを販売しても、誰も興味を持ってもらえません。
ある程度ブログのサイトが成長し、愛読者やファンが増えたときに有効な手法といえるでしょう。
書籍販売と違い、手軽に売り出せることから人気が高まってきています。
3-4. 書籍販売
書籍販売による収益化は、出版社から声がかからないと厳しいといえます。
自費出版という方法もありますが、知名度が低ければ利益を上げるのは難しいでしょう。
ただし「この度、書籍を販売しました」などとブログに掲載することで、サイトの信頼性を高められることから、この目的も兼ねて書籍を販売する人もいます。
4. 初心者でもブログを収益化できるのか?
初心者がブログを収益化することは不可能ではありません。
ただし、個人スポンサーや有料Note、書籍出版という方法は、ある程度経験を積み、ブログの閲覧者が増えてから取る手法です。
収益化の難易度が低いものから挙げると、クリック型広告(グーグルアドセンス)、物販の成果報酬型広告、サービスの成果報酬型広告の順になるので、まずはここから取り組んではどうでしょうか。
ブログで月1万円以上の収入を上げるためには、上記の3つをバランスよく取り入れるのが効果的です。
まずは3日に1回程度でもよいのでブログを更新して、100記事を目標に、サイトのコンテンツを充実していくことが必要です。
話題のニュースや芸能人のゴシップなどを扱うトレンド記事で一時的に閲覧者を獲得する手法もありますが、ライバルが多く難易度が高いといえます。
初心者は、自分の趣味など得意分野を楽しみながら書き続けたほうがいいでしょう。
5. 初心者がブログを収益化できるおすすめのツールを2つ紹介
初心者がブログを収益化するためには「はてなブログPro」か「ワードプレス」など有料サービスを利用してブログを作成するのが一般的な方法です。
無料で利用できるブログもありますが、グーグルアドセンスが利用できなかったり、ブログ自体が削除されるリスクがあったりします。
有料とはいってもそれほど高額ではないので、個人でも十分利用できます。
5-1. はてなブログPro
はてなブログProは初心者でも比較的簡単に利用できるように配慮されたサービスです。
難しいカスタマイズなどは必要なく、気軽にブログを書き始められます。
独自ドメインも取得できるため、ビジネスとしても体裁がよくなりますし、SEO対策でもメリットがあるといわれています。
5-2. ワードプレス
ワードプレスはサーバーとドメインの契約、初期設定、カスタマイズなどがあるため、パソコンやIT分野に詳しい人向けのサービスといわれています。
自分で設定することは多いものの、そのぶん自分好みのテーマやレイアウトなどを設定できるメリットがあります。
6. まずはブログを書き始めることから始めてみよう
ブログを収益化する方法としては、アフィリエイト、個人スポンサー、有料Note、書籍販売などいろいろな方法があります。
それぞれの特徴を知ったうえで方法を選択しましょう。
初心者が利益を得るには、はてなブログProやワードプレスを利用するのが一般的です。
ブログ閲覧者が増えていけば徐々に報酬が受け取れるようになるので、まずは、気軽にブログを書くことから始めてみてはどうでしょうか。