現在日本では、テレワークという働き方も新しい勤務形態として取り入れる企業が多くなってきています。
テレワークを始める人が増えていく中で、まず必要となるのがパソコンです。
自宅で会社のスタッフ同士のコミュニケーションをとるためのツールとして今注目を集めているのがZoomなどのビデオ会議ツールです。
その際に、カメラを通して音声を伝えるためのヘッドセットが必要になってきます。
今回は、テレワークの際に社員同士のコミュニケーションを円滑に行うために欠かせない、ヘッドセットについてご紹介します。
記事の後半には、オススメのヘッドセットについてもご紹介します。
1.ヘッドセットの用途と必要な性能
ヘッドセットとは、相手の声を聞くためのイヤフォン機能と、自分の声を伝えるためのマイク機能の両方を備えたものをいいます。
機能はどれも同じと思われがちですが、ヘッドセットの性能は全く異なり、用途によって必要な性能が違います。
1-1.ビデオ通話用
zoomやSkypeなどのビデオ通話にはヘッドセットが必要となります。
新型コロナウイルスの感染防止対策として在宅勤務が増えたため、いま最もヘッドセットを必要とされる用途に挙げられます。
実は、ヘッドセットなしに、ビデオ通話をすることは可能です。その場合、パソコンのスピーカーが、キーボードを叩く音や生活音を拾ってしまうことがあるので、通話には不向きです。
ビデオ通話には、クリアな音声と外部の音を拾わない、声を聞くだけでなく届けることにも着目してください。
1-2.ゲーム用
ゲームにおいて音声は、重要な役割を果たしています。
・サウンドで臨場感を楽しむ
・音で敵や仲間などの位置を把握する
高品質な音にこだわりたいところです。
さらに、オンラインゲームではボイスチャットを行ったり、長時間になれば席を外すこともあります。マイクにミュート機能はがあると便利です。
1-3. スマホ用
スマホで、隙間時間や移動時間を利用して音楽やゲームを楽しむことができます。そのため性能と、持ち歩きしやすいモデルの両方を重視して選びたいところです。
さらに、スマホでヘッドセットを使用する場合は、運転しながら、歩きながらという状況が考えられます。
周囲の音を気にしながら使う機会も多いので、片耳用のイヤホンを選ぶことも1つです。
また、ワイヤレスのものを選ぶことで、コードが絡まる、引っかかって抜けてしまう、などの問題がなくなり、快適さと自由度がさらにアップします。
2.ヘッドセットの種類
ヘッドセットは4種類に分けることができます。
2-1.ヘッドホン型
耳を覆うようになるヘッドホンタイプは、形は大きく重く感じますが、ゲームでは音の伝わり方が良く、周りの音を遮断している分、世界観が味わえるほど没入感があります。
マイクも固定されているので、声を拾いやすくなっています。
有線、無線と様々な種類が選べますが、音にどっぷりと使って楽しみたいというユーザーにオススメです。
2-2. カナル型
形はイヤホンと同じで、耳の穴に差し込むタイプです。
直接、耳の穴に入れることで音漏れの心配はなく、音声をしっかり聞き取ることもできます。
コンパクトで持ち運びに便利ですが、コードが絡まったり断線することがあります。
2-3. ワイヤレス型
ワイヤレス型とは、ブルートゥースの機能を使ってイヤホンコードがなくても耳に挿したイヤホンに直接音声を届ける機能がついたイヤホンです。
イヤホンコードがなくなることで、通話をしながらブルートゥースの通信距離内でしたら自由に動き回れるようになります。
マイク機能もついているものがありますので、自由に移動しながら会話も楽しめるところが魅力です。
2-4. ネックバンド型
ネックバンド型も、ワイヤレス型と同じようにブルートゥースの機能を使って本体とイヤホンコードがなくても通話できるイヤホンです。
完全ワイヤレス型と違って、左右のイヤホンが1本のコードで繋がっていて、それを首にかけて通話するイメージです。
完全ワイヤレス型のデメリットである耳から落としやすい、という部分が心配な方にはネックバンド型がオススメです。
バンド部分にあるマイクは音声を拾いやすくなっています。
ヘッドホン型ほど重くなく髪型を崩すこともありません。
2-5. 耳かけ型
耳かけ型もワイヤレスイヤホンの一種で、イヤーフックのように、フックの部分を耳にかけて使用します。
ワイヤレスで片耳だけでも使用できることから、外部の音を遮断したいヘッドホン型とは対照的に、外部の音も聞き取れる状態を維持できます。
そのため、音漏れの心配はあるので電車など公共の場では配慮が必要となります。
3.ヘッドホンを選ぶポイント
購入される際には、使用するご自身がどこを重視しているかがポイントになります。ヘッドセットの用途や性能、種類について分かったところで、実際に選ぶポイントをご紹介します。
3-1.ノイズキャンセリング
ノイズキャンセリング機能は、ヘッドセットから聞こえてくる音や声、そして自分の声をクリアな音質にして伝えてくます。
さらには、外部の音を遮断してくれることから、通話中のノイズを軽減することもできます。
ゲームでの没入感、オンライン会議の通話で「聞こえない」を解消したい人にオススメです。
3-2.装着感
どんな用途でも長時間使用する可能性がある方は、ヘッドセットの装着感にこだわりたいところです。
装着で一番こだわりたい部分は、イヤーパッドと呼ばれる耳に当たる部分です。様々な素材があります。
・ビニール
・レザー
・スポンジ
・ベロア
素材によって音の聞こえ方が違ったり、価格にもよりますが、基本的には消耗品で交換ができます。
耳の当たり方は長時間の使用で痛くないかを考慮してください。
3-3. 重量
ヘッドセットの重みも使用する時の負担になります。
例えば、ヘッドホン型の場合には頭に、ネックバンド型は首や肩への負担が考えられます。
性能によっては、どうしても重くなってしまうこともあります。そんな時は、購入者の口コミを参考にしたり、店頭であればスタッフに試着をお願いして、重さと感触を確認してください。
3-4. 線の有無
ヘッドセットにおいて、線(ケーブル)の有無はそれぞれに良いところがあるので、悩んでしまう方も多いはずです。
線の有るヘッドセットは、ステレオミニプラグやUSBをパソコンに接続することでしようができます。充電の必要はありません。時間に関係なく動作環境が安定しています。
デメリットは、線が作業する手元を邪魔することがあります。
線の無いヘッドセットは、作業する手元を邪魔することなく使用することができます。また、外出先でのしようにも便利です。
デメリットは、充電して使用するので残量を確認しておく必要があります。
3-5. 対応していること
ヘッドセットがパソコンのOSに対応していることを確認してください。
好みのヘッドセットを見つけても、パソコンとの互換性が無い場合には使用できないので、一番最初に確認をして、対応しているヘッドセットの中から探してください。
また、有線のヘッドセットの場合にはパソコンと接続する端子、USBポートについても確認が必要です。
3-6. 指向性
ヘッドセットのマイクは、声を拾いやすいように設計されています。
マイクの位置や向きを変えたりすることができるモデルもあります。
そして、音を拾う指向性にも種類があります。
・外部の音も拾う無指向性
・一方向の音だけ拾う単一指向性
無指向性のマイクは、全体の音を拾うためノイズが入りやすいので、単一指向性のマイクの方がノイズが気になりません。
4.おすすめヘッドセット
4種類のタイプからそれぞれオススメのヘッドセットをご紹介します。
4-1. ヘッドホン型
ロジクール「Stereo Headset H151 H151R」(公式サイトはこちら)
ビデオ通話。ゲームなどジャンルを問わずにクリアな音が維持できます。
マイクの性能もノイズが入ることなく、相手の通話を楽しむことができます。
ヘッドセットですが軽量になる設計がされ、頭頂からの長さ調整、イヤーパッドもソフトなレザー調のクッション素材が採用されているので、長時間の使用にも問題がありません。
4-2. カナル型
SONY「MDR-EX31BN」(公式サイトはこちら)
ワイヤレスのノイズキャンセリングステレオヘッドセットです。
様々な騒音の対策として「AIノイズキャンセリング機能」を採用しています。
イヤーピースのフィット感には定評があり、マイクの性能も良いですが、移動や隙間時間を楽しむため、電車や街中と持ち歩きに適しています。
4-3. 耳かけ型
Plantronics(プラントロニクス)「M70」(公式サイトはこちら)
スマホを触らずに操作ができます。また、2台の電話をペアリングできるので、車の運転が多い営業マンに重宝されています。
耳掛け型はコンパクトなデザインのためノイズも入りやすいのですが、マイクの性能は相手に十分声が伝わるので支障はありません。
4-4. ネックバンド型
サンワダイレクト「400-BTSH011BK」(公式サイトはこちら)
ネックバンド型は、耳への負担が分散されるので、疲れにくいのが特徴です。
バンドの部分を含めても21gと軽量なので、長時間の使用にも問題がありません。
マイクの音量はバンド部分で調整でき、zoomなどビデオ通話のアプリとも相性が良いので、通話を楽しむことができます。
5.まとめ
ヘッドセットについてご紹介しました。
性能や機能はそれぞれに特徴があり、どれも魅力的です。
購入の際には迷ってしまいますが、ご自身の用途や重視するポイントを考えてみてください。可能であれば手に触れてみるのもオススメです。
重量感やフィット感は、やはり個人差があるので、口コミだけでは分からないことがあります。
ヘッドセットは、良いものに出会うリピートしている方が多いようです。
そんなヘッドセットを見つけてください。