「ロングテールキーワードって重要なの?ボリューム大きい方が良くない?」
「ロングテールキーワードってどうやって選ぶの?」
この記事にたどり着いたあなたは、ブログやWebメディアのキーワード選びに手こずっているのでは?
キーワード選びは、メディア運営においてトップクラスに重要です。
なぜなら、攻めるキーワードを間違えると、いくら労力をかけてコンテンツを作成しても成果につながらないからです。
特にロングテールキーワードを知らないままSEO対策を行っても、期待通りの成果は出ないでしょう。
そこでこの記事では、ロングテールキーワードの重要性や選び方のポイントについて徹底解説していきます。
この記事を読めば、もうロングテールキーワードで悩むことはなくなるでしょう。
メディアやブログで売上を上げたい人必見です!
1. ロングテールキーワードとは
ロングテールキーワードとは、3〜4単語を掛け合わせた検索キーワードのこと。検索ボリュームが比較的少ないのが特徴です。
一般的に検索キーワードは、単語数が増えれば増えるほどボリュームが低くなります。
- 「SEO」:49,500
- 「SEO キーワード」:1,300
- 「SEO キーワード 選定」:720
ロングテールキーワードの検索ボリュームに、明確な定義はありません。
本記事ではおよそ100〜1,000ボリュームのキーワードを「ロングテール」と定義して解説していきます。
2. キーワードの種類
検索キーワードは、月間検索数に応じて3種類に分けられます。
- ビッグキーワード
- ミドルキーワード
- ロングテールキーワード
ロングテールキーワード以外の2種類について解説します。
2-1. ビッグキーワード
ビッグキーワードは検索ボリュームが大きいキーワードを指します。10,000ボリューム以上がビッグキーワードといわれることが多いです。
「筋トレ」「美容」のような一単語である場合が多いですが、複数単語でもボリュームが10,000を越えればビッグキーワードに分類されます。
ビッグキーワードのメリットは、1つのコンテンツだけで大量のユーザーを集められること。
ビッグキーワードで上位表示に成功すれば、半自動的に売上が生まれるようになるでしょう。
一方、競合が多く上位表示が難しいのが、ビッグキーワードのデメリット。
ニーズが大きい場所には、当然大企業がこぞって参戦してきます。
2-2. ミドルキーワード
ビッグキーワードとロングテールキーワードの中間に位置するのが「ミドルキーワード」です。1,000〜10,000ボリュームが目安になります。
ビッグキーワードに比べて、まだまだ勝負できるキーワードがたくさん眠っているのがミドルキーワード。
SEO攻略において、ロングテールキーワードと並び重要度の高い要素だといえるでしょう。
3. ロングテールキーワードのメリット
普通に考えると、ボリュームの大きいビッグやミドルキーワードを狙うのが効果的に見えますよね。
なぜ検索ボリュームの少ないロングテールキーワードを狙うのが重要なのでしょうか?
その理由は、主に5つあります。
- 流入の大部分はロングテールキーワード
- 上位表示されやすい
- 検索意図を把握しやすい
- CV率が高い
- ビッグキーワードの順位に影響を与える
3-1. 流入の大部分はロングテールキーワード
メディアに流入してくるユーザーの7割〜8割はロングテールキーワードといわれています。
もちろん、1記事だけでそれほどの人数を集めることはできません。もし100記事あったら、80記事程度はロングテールキーワードの記事にすると良いでしょう。
ビッグキーワードの記事を1本書くより、ロングテールの記事を100本書いた方が効果的です。
3-2. 上位表示されやすい
記事が上位表示されやすいのも、ロングテールキーワードを選ぶメリット。
なぜなら、競合コンテンツが少ないからです。
ビッグキーワードは当てたときのリターンが莫大な分、資本力の強い企業がたくさん参入してきます。彼らに正面から勝つのは大変です。
メディア運営にいくらでも予算を避けるなら良いですが、ほとんどの会社にそこまでの余裕はないはず。
一方ロングテールキーワードであれば、ニーズが小さい分競合も多くありません。
小規模な会社や個人でも、ロングテールキーワードであれば上位表示を狙えます。
3-3. 検索意図を把握しやすい
3つ目のメリットは、検索意図が把握しやすいことです。
検索意図とは、ユーザーが特定のキーワードで検索した目的のこと。
たとえば「バスケ ボール おすすめ」で検索した人は、おすすめのバスケットボールを知って購入したいと考えているはず。
検索窓に打ち込まれた「問い」に対して、適切な「答え」を提供できているコンテンツが、Googleから高い評価をもらえるのです。ある悩みや課題を解決したいと思ったからこそ、ユーザーは検索行動を起こします。
「バスケ」のようなビッグキーワードはさまざまな検索意図が考えられるので、ニーズに沿った記事を作る難易度は高め。
一方「バスケ ボール おすすめ」であれば、ユーザーがボールを購入しようとしていることは簡単にわかりますよね。
3-4. CV率が高い
ユーザーがCV(コンバージョン)に至るのは、ほとんどがロングテールキーワードの記事内です。
「ニキビ」よりも「ニキビ 治し方 薬」と検索するユーザーの方が、治療薬を購入してくれる可能性は高いです。
悩みや課題を明確に認識して、すぐにでも対策を知りたいユーザーは、ロングテールキーワードで検索をして記事を探します。
そのため、ロングテールキーワード記事にはCVに近いユーザーが流入してくるのです。
3-5. ビッグキーワードの順位に好影響を与える
Webサイトの構造は入れ子になっており、下階層コンテンツの質や評価が上階層へ伝播するようになっています。
そのためロングテールキーワードをしっかりと作り込めば、結果的にビッグキーワード記事も上位表示しやすくなるのです。
たとえば「ブログ 〇〇……」というロングテールキーワードでGoogleから高評価を受け続ければ、ビッグキーワード「ブログ」の順位も上がります。
4. ロングテールキーワードの弱点
もちろんロングテールキーワードにも弱点はあります。
ロングテールキーワードを対策する際は、以下の2点を意識してください。
- 大きな流入が見込めない
- 重複コンテンツが発生する可能性がある
4-1. 大きな流入が見込めない
ロングテールキーワードは検索ボリュームが少ないので、その分ユーザーの流入数も限られます。
ポイントは、最低100ボリューム以上のキーワードを選ぶこと。
たとえば、月10件の成約が目標なのに、検索ボリュームが10以下のキーワードを選んでも意味がありませんよね。
ボリュームは、どんなに小さくても100以上になるよう心がけましょう。
4-2. 重複コンテンツが発生する可能性がある
同じ内容のコンテンツがサイト内に複数あると、SEOに悪い影響を与えます。
コンテンツ同士が邪魔をしあってしまうことから「記事の共食い」「カニバリゼーション」と呼ばれています。
ロングテールキーワードを書き出してみると、検索ニーズが極めて似ているものが複数あるはずです。
たとえば「ブログ やめとけ」と「ブログ 稼げない」だと、ユーザーの検索ニーズはほとんど同じですよね。
検索意図が重複するキーワードがあった場合は、検索ボリュームが多い方のみを残しましょう。
5. 正しいキーワード攻略の手順
以下が、正しいキーワード攻略手順です。
- ロングテールキーワードで10〜15記事書く
- ミドルキーワードで1記事書き、ロングテール記事の内部リンクを貼る
最短で上位表示を目指すために、まずはロングテールキーワードの記事を作り込んでいきましょう。
そして、ロングテールキーワードの記事が10〜15本溜まったところで、ミドルキーワードのコンテンツを1本作ります。
この手順にした理由は、ミドルキーワードのコンテンツに過不足なく内部リンクを貼れるからです。
たとえば「SEO対策 やり方」で記事を書く場合、想定される内容は多岐にわたります。
- サイト構築
- キーワード選定
- コンテンツの作り方
- リライト
- 検索順位の確認方法
- 内部対策
- 外部対策
これら全てを1記事で解説すると、文字数が多すぎてユーザーの負担になってしまいます。
そこで「詳しくはこちらの記事をご覧ください」という形で、ロングテールキーワードの記事リンクを貼るのです。
このようにすればコンテンツ量を抑えつつ、ユーザーに他の記事を読んでもらえます。
6. ロングテールキーワードの選び方
最後に、ロングテールキーワードの具体的な選び方について解説します。
キーワード選定は地味な上に時間がかかりますが、メディア運営の成果を左右する大切な作業です。ぜひこの内容に従って、腰を据えて取り組んでみてください。
- サイトのテーマとなるビッグキーワードを選ぶ
- サジェストからミドルキーワードを選ぶ
- ミドルのサジェストからロングテールキーワードを選ぶ
- ミドルキーワードとロングテールキーワードを分類する
- ひたすら記事を書く
6-1. サイトのテーマとなるビッグキーワードを選ぶ
ビジネスの中核をなすビッグキーワードを決めましょう。
ポイントは、売りたい商品・サービスから逆算してキーワードを決めること。自社ビジネスと関係のないキーワードで上位表示しても、売上は生まれません。
プロテインを売りたいなら「筋トレ」や「プロテイン」、バイクなら「バイク」などにしましょう。
また、最初にテーマを絞ることでWebサイトの専門性が高まり、SEOの評価が高まります。
コンテンツのテーマが広すぎると、Googleから「専門度の低いサイト」と見なされてしまうでしょう。
売りたいものから攻める領域を絞り込み、リソースを集中投下しましょう。
6-2. サジェストからミドルキーワードを選ぶ
ビッグキーワードのサジェストワードを調べて、その中からミドルキーワードを抽出しましょう。
サジェストとは、検索窓に単語を入力したときに表示される検索候補ワードのこと。
サジェストを一覧で取得するには「ラッコキーワード」を使います。右上の検索窓にビッグワードを打ち込み、一覧表示されたサジェストをコピーしましょう。
コピーしたキーワードは「googleキーワードプランナー」に貼り付けて、それぞれの検索ボリュームを調べます。
右上「ツールと設定」→「キーワードプランナー」→「検索のボリュームと予測のデータを確認する」を順にクリックして、検索窓にサジェストをペーストして「開始する」をクリックしてください。
その中からボリュームが1,000〜10,000のキーワードをピックアップして、スプレッドシートなどにまとめておきましょう。
6-3. ミドルのサジェストからロングテールキーワードを選ぶ
ミドルワードのサジェストを再び調べて、前の工程と同じようにロングテールキーワードをピックアップしましょう。
6-4. ミドルキーワードとロングテールキーワードを分類する
カテゴリーに整理するために、ミドルキーワードとロングテールキーワードを分類していきます。
サイト内は、ミドルキーワードを軸に階層構造に整理します。
たとえば「ブログ 書き方」というカテゴリーページの下に「ブログ 書き方 〇〇」という記事を配置していきます。
階層構造にすることで、ユーザーもGoogleもサイト内を回遊しやすくなり、SEOに良い影響を与えられるでしょう。
6-5. ひたすら記事を書く
あとは、ピックアップしたキーワードのコンテンツをひたすら作っていくだけです。
効果測定やリライトも重要ですが、まずは一定量のコンテンツを揃える必要があります。
なぜなら、記事がないとPDCAが回らないから。
Webマーケティングは、コンテンツに対するユーザーの反応を見て、改善を重ねていくのが基本的な手順です。
そもそも記事がないとユーザーの反応が見れず、改善を行えないのです。
SEOは長期戦なので、成果を焦らずまずはコンテンツの量を増やしていきましょう。
7. まとめ
ロングテールキーワードを攻略するには、地道な努力を継続することが欠かせません。
SEO対策は効果が出るまで時間がかかるので、心が折れそうになることもあるでしょう。
しかし、ロングテールキーワードを攻略できれば、必ずSEOは成功します。
成果が出ることを楽しみに、地道にタネを蒔き続けましょう。
ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください!