ビジネスにおいてWebマーケティングは無視できない戦略のひとつです。
インターネットから自社ユーザーを獲得するためには、「ソーシャルボタン」が重要な働きをするでしょう。
この記事では、ソーシャルボタンについて詳しく述べていきます。
1. ソーシャルボタンとは何?意味と目的を知っておこう
1-1 ブログやWebサイトにあるソーシャルボタン
ネットユーザーのほとんどが、ブログやWebサイトを閲覧していて、「いいね」や「ツイート」と書かれたボタンを見かけた経験があるでしょう。
これらのボタンがソーシャルボタンです。ソーシャルボタンをクリックすると、ユーザーが利用しているSNSで今閲覧していた記事を拡散できます。
また、ユーザー自身のコメントを追加することも可能です。
ソーシャルボタンにはさまざまな種類があり、SNSの数だけ存在するといっても過言ではありません。
ブログやWebサイトとSNSを結びつけるためのボタンがソーシャルボタンだと覚えておきましょう。
1-2 どうしてソーシャルボタンが必要なのか
Webサイトがソーシャルボタンを設置するようになったのは、情報を拡散させるためです。
ニュースサイトやブログはページへのアクセス数によって収益を得ています。
また、商品やサービスの宣伝サイトにも多くのネットユーザーを誘導しなければ売上につながりません。
インターネット上でこれらのサイトの宣伝を効率的に行おうとすれば、ユーザー自身に広めてもらうのが一番です。
ソーシャルボタンがあったら、ユーザーは気軽に気に入ったページをSNSでシェアできます。
そして、シェアされた記事をタイムラインで見かけた別のユーザーが、サイトを訪問してくれるようになります。ソーシャルボタンは宣伝費をかけずに、情報を広めるための方法なのです。
2. 記事はどこでシェアされる?ソーシャルボタンの種類いろいろ
2-1 Facebook
「いいね」と書かれているボタンは大抵、Facebookだと思っていいでしょう。
Facebookは文字量や画像数が多くてもユーザーが見てくれるのが特徴です。
具体的に商品の説明をしたり、店舗の魅力を記事にしたりしている場合でも、ユーザーにシェアされやすいでしょう。
2-2 Twitter
若者を中心に人気のあるSNSがTwitterです。
「ツイート」と書かれているソーシャルボタンを押せば、Twitterでページはシェアされます。
Twitterのタイムライン上では字数制限があるため、詳細な情報までは確認できません。
ただし、見出しや画像にインパクトがあれば、ネットユーザーを誘導することも可能です。
2-3 LINE
国内最大のユーザー数を誇るSNSです。「LINEで送る」と書かれているボタンを押せば、記事を仲間で共有できます。
LINEは世間に向けての広がりがあるSNSではなく、身内同士で情報を交換するために利用されています。
そのため、社会への拡散力はあまり高くありません。ただし、親しい人間と情報を共有するので、消費行動につながりやすいといえます。
2-4 はてなブックマーク
「B!ブックマーク」というソーシャルボタンで、はてなブックマーク内でのシェアが可能です。
ブログのまとめ記事などにはアクセスが集中するので、設置しておく価値はあるでしょう。
2-5 その他
今ではほとんど使われていないGoogle+やmixi、GREEなど、ソーシャルボタンの種類を挙げていけばきりがありません。企業にとって重要なのは、自社の商品、サービスとの親和性が高いSNSを想定してボタンを設けることです。
3. ソーシャルボタンを設置するメリットとデメリット
3-1 メリット
企業が自社サイトやブログにソーシャルボタンを設置することは必須といえます。それだけ多くのメリットを得られるからです。
・拡散力
もっとも大きなメリットは拡散力でしょう。ボタンがあることで、SNSユーザーは気軽に情報をシェアして拡散してくれます。紙媒体を印刷したりPRイベントを開催したりするよりも、ずっと手軽に宣伝を行えます。
・企業のSNS運用を補完できる
SNS運用は企業にとって課題になることも少なくありません。
SNSだけに従事できる担当者は滅多にいないので、どうしても更新が遅れて情報発信が弱くなる傾向が顕著です。
ただし、自社サイトにソーシャルボタンがあればネットユーザーが情報を拡散してくれるので、頻繁にSNSを更新する必要がなくなります。
・ターゲットを絞り込める
若者向けの商品サイトならTwitterのソーシャルボタンを設置するなど、ピンポイントにターゲットへと訴求できるのはメリットです。
3-2 デメリット
ソーシャルボタンを設置するデメリットはほぼありません。
ただ、設置方法によって効果が薄れてしまうことはありえます。
・ボタンの数が多すぎる
ソーシャルボタンの数が多すぎると、シェアされるSNSが分散されてしまいます。
その結果、ターゲットがぶれてしまう危険が生まれるでしょう。
・商品とボタンが合っていない
ビジュアルを訴求したいサイトなのに、文字情報だらけのブログへのボタンがあっても思うような効果は得られません。
ソーシャルボタンを設置するときは、サイトの中身との相性をしっかり考えましょう。
4. ソーシャルボタンを設置するときに気をつけたいポイント
4-1 ユーザーの目線を意識する
せっかくソーシャルボタンを取り付けても、ユーザーの目に留まらないのなら意味がありません。
ソーシャルボタンはユーザーの目線を意識して設置しましょう。
たとえば、ソーシャルボタンをサイトの下部に設置している企業もあります。
しかし、ネットユーザーは少しでも「読みづらい」「飽きた」と感じた時点でサイトを離脱してしまいます。
ボタンが下にしかないと、クリックされる可能性は低くなるでしょう。
画面をスクロールしても、ソーシャルボタンが固定化された位置に見えているようなデザインのサイトにするのが得策です。
4-2 厳選したボタンを設置する
ソーシャルボタンをたくさん設置すると、Googleからの評価が低くなるという現象が起きます。
Googleの基準では、いわゆる悪質サイトに該当してしまうので、サイトの検索順位が落ちるなどの弊害を受けるでしょう。
そもそも、ソーシャルボタンの数が過剰に多いサイトは見映えが悪く、ネットユーザーから好印象を持たれにくいといえます。
ソーシャルボタンを設置するなら、効果の期待できる種類を厳選しましょう。
そして、すっきりしたデザインの画面に取り付けるとネットユーザーもクリックをしやすくなります。
5. ソーシャルボタンを設置する方法!作業は難しいのか
5-1 基本的には専用ページから行う
サイト内にソーシャルボタンを設置する際は、「ボタン生成ページ」と呼ばれる専用ページから作業を行います。
ページによって、デフォルトのボタンサイズやレイアウトが選べる仕様になっています。
作成者は、希望する仕様を選んでコードを取得します。
そして、コードをコピーして設置したい場所にペーストしましょう。
画面を確認して、しっかりボタンが出現していれば成功です。なお、どのSNSのボタンを設置するかで選べるサイズやレイアウトは異なります。
5-2 独自のデザインを取り入れたい場合
専用ページから設定できるボタンは、あくまでもデフォルトの仕様に限られます。
競合他社と差をつけるために、独自のデザインでボタンを設置したい企業もあるでしょう。
そのような場合は、「ソーシャルボタンまとめて作成」などのWebサービスを利用してみましょう。
ソーシャルボタンを手軽に作成できるので、コードに詳しくない人でも作業が簡単です。
複数あるボタンを縦や横に並べたり、ボックス型に配置したりと自由にレイアウトを決められるのも魅力です。
自社サイトにとって、もっとも見やすい形でソーシャルボタンを配置するためにぴったりです。
6. ソーシャルボタンの設置は企業の情報拡散に欠かせない
ネットユーザーがいかに情報を拡散してくれるかで、マーケティングの成功は左右されます。
ソーシャルボタンはネットユーザーに商品やサービスを知ってもらうために不可欠です。
デザインやレイアウトを工夫して、サイト内に設置しましょう。