Webマーケティングは常に進歩しています。日進月歩のウェブ業界でマーケティングを行うには常に新しい技術に目を光らせておく必要があります。
そこで、今回紹介するのがFacebook liveです。
SNSを世界中に浸透させた世界的なIT企業が本格的にLIVE配信に乗り出しました。
この記事では、Facebook liveとは何か、その特徴や配信のコツまで詳しく解説していきます。Facebook liveを活用して、新しいWebマーケティングの切り口にしてみてはいかがでしょうか。
1. Facebook liveとは
Facebook liveとは、Facebookの投稿でストリーミング動画のライブ配信ができる機能です。
これまで、Facebookでは、文字や写真を添付した投稿しかできませんでした。
動画での投稿は別の動画配信プラットフォームを利用し、リンクとなるURLを添付するだけでした。
しかし、ユーザーの動画配信のニーズが強くなってきたことからFacebookも動画配信に本腰を入れるようになります。その1つのサービスがFacebook liveです。
Facebook liveは当初、一般ユーザーが利用できるサービスではありませんでした。
最初はVIPアカウントだけに許可されていたサービスです。このサービスが好評で、今では一般ユーザーでもFacebook liveのサービスが利用できるようになっています。
日本ではあまり認知されていないFacebook liveですが、海外では人気サービスとなっておりFacebook内での月間動画再生回数は80億回以上、1日の視聴時間は1億時間を超える規模です。
マーケティングを行う方からすれば見逃せないプラットフォームなのではないでしょうか。
動画配信というと「機材の用意に費用がかかる」「編集がめんどう」という認識がある人もまだまだ多いですよね。
この点、Facebook liveはカメラ・マイクが搭載されているスマホやPCがあれば簡単に動画配信が可能です。
サービス開始当初は、iOSやAndroidのスマホでしか動画の配信ができませんでしたが、今ではFacebook live内のライブ配信ツールを使うことでOSやデバイスに関係なくFacebook liveが利用できます。
動画配信までのハードルが低いこともFacebook liveが世界中で盛り上がっている1つの要因です。
2. Facebook liveの特徴とメリット
Facebook liveの特徴は
「Facebookに内蔵された機能であること」
「ライブ動画がコンテンツとして保存できること」
「ライブリアクションが豊富」
という点です。
Facebookを皮切りに全世界に広まったSNSですが、通常の投稿と合わせて動画配信の機能を付けているサービスがたくさんあります。
しかし、大抵が外部サービスと連携している機能ばかりで内蔵された機能ではありません。
この点、Facebook liveは通常の投稿機能の中に組み込まれた機能であり、通常の投稿と同じ感覚でストリーミング動画を投稿することができます。
ユーザーからすれば利便性が高く「動画で投稿すれば分かりやすいのに」という場合にも簡単に動画配信が可能です。
さらに、ライブ配信した動画はアーカイブとして保存されます。
Webマーケティングにおいて一度作ったコンテンツが再利用できるかどうかはかなり重要なポイントですよね。出来が良かったライブ配信は新しい見込み客にも見てもらえるため、コンテンツが長続きします。もちろん、配信する内容にもよりますが集客手段としては大きな力を発揮してくれるでしょう。
また、Facebook liveでは豊富なライブリアクションが用意されています。
ライブリアクションとはライブ配信している動画に対して視聴者がスタンプやコメントなどのリアクションを起こすことです。
国内で人気を博した動画配信サービスでは、視聴者が投稿したコメントが右から左に横断幕のように流れていきますが、Facebook liveでも同じような機能が搭載されています。
もっとも、Facebook liveではコメントではなくアイコンなので、ライブ配信を邪魔するようなものではありません。
Facebook liveには「Like(いいね)」や「Love(超いいね!)」などのライブリアクションが用意されており、リアルタイムで視聴者のリアクションを確認することができます。
3. Facebook liveと他の動画配信サービスの違い
ライブ動画配信サービスは他にもたくさんありますが、Facebook liveとの違いは何なのでしょうか。
具体的には
・「圧倒的なユーザー数」
・「ファンと深い交流ができる」
・「企業PRに最適」
という点です。
Facebookの全世界利用者数は23億人以上、デイリーアクティブユーザーは15億人以上にも上ります。
他のSNSサービスよりも断トツに多いユーザー数がFacebookの最大のメリットです。
マーケティングをするならこのユーザー数は見逃せません。同じ施策を行うのであれば、母数が多い方が効果が上がりやすいのはいうまでもありませんよね。
Facebookはアクティブユーザー数でも他のSNSサービスを凌ぐプラットフォームです。
ライブ配信を行う場合でも、視聴者数の母体は非常に重要なファクターになります。
また、Facebookは特定のコミュニティに情報発信が行いやすい環境です。
ライブ配信は一般公開するか特定のグループに向けて発信するかを選択できます。
自社のファングループに向けてライブ配信を行えば、リアルタイムでコメントのやり取りができるため、より深い交流ができるでしょう。
ライブ配信した動画はアーカイブとして保存されるため、新しい見込み客が後からライブ配信をみて新しいファンとなることも期待できます。
さらに、Facebookは他のSNSと比べて企業や個人がビジネス目的で活用している割合が多いプラットフォームです。
比較的フォーマルな場なので、企業側のコンテンツ発信もすんなりと受け入れてもらえる傾向にあります。
自社商品の魅力的な部分をライブ配信で発信することで、一般的に知られていない一面を知ってもらうきっかけにすることができます。
4. Facebook liveの始め方
Facebook liveの始め方は非常に簡単です。
まず、Facebookの投稿からFacebook liveタブをタップします。
Facebook liveタブは人のアイコンに丸が重なったアイコンです。
アイコンをタップすれば、Facebook liveのライブ配信が起動します。
投稿するにはカメラ機能を搭載したスマートフォンやPCが必要ですが、市販されているモデルであれば大抵のスマホやPCには搭載されているため、ほとんどのデバイスでライブ配信が可能です。
ライブ配信の画面を起動させタイトルを入力、「ライブ放送を開始」をタップすればライブ配信が開始できます。
ライブ配信が開始されると、画面下部に視聴者からのコメントが表示されたり視聴者のアイコンが流れます。
視聴者の人数や推移は「動画の概要」から確認可能です。
「インサイト」というFacebookの機能を使えば、ライブ配信中の最高視聴率や視聴したユーザーを詳しく知ることができます。
Facebook liveの始め方はたったこれだけです。
外部ツールを使うこともなく、Facebookのアカウントがあれば誰でも始められるため非常に便利ですね。
5. Facebook liveの成功させるコツ
企業のコンテンツ発信としても使い勝手のいいFacebook liveですが、実際に配信を行うのであればより多くの視聴者に見てもらわなければ意味がありません。
Facebook liveを成功させるコツは
・「配信時間を考える」
・「事前にライブ配信の告知を行う」
・「視聴者が楽しんでもらえる企画を用意する」
という3点です。
まず、ライブ配信という性質上、ターゲットとなる視聴者の生活リズムが大きく関係していきます。
主婦層がターゲットであれば昼間の時間帯に、日中仕事をしているサラリーマンであれば、帰宅後から就寝までの時間帯がベストでしょう。
ターゲット層の生活リズムに合わせて配信時間を考えることが大切です。
また、事前の告知も重要なポイントになります。
いつ、どんな内容をライブ配信するのか事前にFacebookにて告知を行っておきましょう。
他のSNSも活用しているのであれば、そちらでも告知しておくとより視聴者が増えます。
この事前の告知があるのとないのとでは大きな差がでます。
しっかりと事前に告知しておき、視聴者の期待感を高めておきましょう。
3つ目は「視聴者が喜んでもらえる企画を用意しておく」ということです。
ライブ配信は事前に編集した動画を投稿するのとは性質が異なります。
事前に編集できる動画であれば、面白くない動画は投稿しないという選択ができますが、ライブ配信ではそうはいきません。
配信内容によってはコンテンツとして面白くないものも垂れ流しになってしまう可能性があります。
したがって、配信前にしっかりとコンテンツ案を練っておく必要があるでしょう。
1つの企画だけでなく、いくつかプランを用意しておくと配信中のユーザーのリアクションをみて配信内容をリアルタイムで変更できます。
いずれにしても事前の準備がFacebook liveを成功させるカギになります。
6. Facebook liveを活用してWebマーケティングを一歩進めよう
Facebook liveはFacebookという世界中から人が集まるプラットフォームで自社の魅力を発信できる魅力的なコンテンツです。
「Webマーケティングに行き詰っている」「何か面白いコンテンツは作れないか」と悩んでいる人はこの機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
Facebook liveが新しいWebマーケティングの切り口になるかもしれません。