企業が取り組んでいることも多いSNS「インスタグラム」。そんなインスタグラムをビジネスに活用したいと考えている人も多いはずです。
この記事では、インスタグラムをビジネスで活用する方法を紹介していきます。
実際にビジネスに取り入れて成功している事例も紹介していますので、これからインスタグラムを活用しようとしている場合には参考になるはずです。
1. インスタグラムをビジネスで活用するメリット
インスタグラムをビジネスに活用することには、いくつかのメリットがあります。
この記事では代表的なメリットを3つ紹介していきます。
1-1. 自社のサイトに集客できる
インスタグラムを使うことで、自社のサイトに集客できます。
インスタグラムは利用者数の多いSNSですので、ユーザーとの接触機会が多いです。そしてプロフィールにサイトのURLを貼り付けることもできますので、アカウントや商品に興味をもったユーザーを自社のサイトへ誘導できます。
自社サイトへのアクセス数をさらに増やしたいと考えている場合には、インスタグラムを使うといいでしょう。
1-2. ブランディングになる
ユーザーとの接触機会が多いということは、それだけブランドの認知度向上にもつながります。
またテーマを絞ってインスタグラムを運用することで、ユーザーに正しくブランドのイメージを伝えられるメリットもあります。
ただビジネスをしているだけでは、どうしてもユーザーとの距離を縮めることは難しいです。その点インスタグラムではユーザーとの距離感が近いため、自社ブランドに親近感をもってもらえます。
ブランドへの認知度を高めたい場合やブランドを信頼してもらいたい場合には、インスタグラムを使うと効果的です。
1-3. 広告を打てる
アカウントを運用するメリットとは異なりますが、インスタグラムには「Instagram広告」というものがあります。
Instagram広告とはインスタグラムの中に打ち出す広告のことでして、精度の高いターゲティングや豊富な広告フォーマットを用意していることが特徴です。
Instagram広告を活用すれば潜在客にもアプローチできますので、商品を知ってもらうきっかけ作りやブランドの認知を獲得できます。
自社のアカウントを活用するだけでなく、Instagram広告を使うこともビジネスに活用できる選択肢の1つになります。
2. インスタグラムをビジネスで活用している成功事例
インスタグラムをビジネスに活用して成功している事例も多くあります。
この記事では4つの成功事例を紹介していきます。
2-1. teamlab
teamlabはエンジニアやデザイナーなどのクリエイターが集まる集団で、芸術的なコンテンツの制作を得意としている組織です。
お台場にある「チームラボボーダレス」は幻想的な空間に没入できることから、若者を中心に人気の観光施設となっています。
teamlabのインスタグラムでは、企業の特色を活かした幻想的な画像や動画を発信しています。
これらのコンテンツを発信することにより、画像や動画をきっかけに企業や商品に興味をもってもらうことに成功しています。
またチームラボボーダレスに訪れた利用者はインスタ映えを狙い、チームラボに関する投稿をします。この投稿がさらにチームラボの口コミを広げていますので、うまくインスタグラムを活用できている事例と言えます。
2-2. ホテルニューオータニ
ホテルニューオータニは日本の3大ホテルの1つにも数えられる有名なホテル。東京サミットのメイン会場にも選ばれていることから、日本を代表するホテルの1つです。
ホテルニューオータニのアカウントでは、料理を中心に館内施設や食事風景の写真を投稿しています。
例えば男女で食事をしている風景や、ホテルの一室から見た夜景を投稿している感じです。
ホテルニューオータニの投稿では利用シーンを具体的にイメージできることから、ブランドイメージを定着させることに成功しています。
ブランディング戦略としてインスタグラムを活用しようと考えている場合には、ホテルニューオータニのアカウントを参考にするといいでしょう。
2-3. DAISO
「DAISO」は100円ショップの代表的な企業ですので、知らない人はほとんどいないはずです。このDAISOも、インスタグラムを活用することに成功しています。
DAISOのインスタグラムでは、それぞれのグッズの使い方や便利に使う方法などが紹介されています。
100均グッズを利用する人にとっては非常にためになるアカウントですので、多くのフォロワーを獲得しています。
また使い方のノウハウを紹介しながら商品の宣伝もしていますので、うまくインスタグラムを活用できていると言えるでしょう。
DAISOのようにユーザーにとって有益な情報を発信することで、多くのフォロワーを獲得できます。
2-4. スターバックス
世界中で人気のコーヒーショップ「スターバックス」。スターバックスもインスタグラムを活用することで、ビジネスを成長させています。
スターバックスに投稿されている内容は、新商品の宣伝やキャンペーンの告知です。
季節ごとに移り変わる商品はどれも魅力的に見えますので、投稿をきっかけにスターバックスを訪れるユーザーも多いと思います。
このようにスターバックスの投稿を見たユーザーは「自分も飲んでみたい!」と思うことから、新規顧客の獲得からリピーターの獲得ができているはずです。
インスタグラムで商品の宣伝やイベントの告知などをしたいと考えている場合には、スターバックスのアカウントを参考にするといいでしょう。
3. インスタグラムをビジネスで活用する手順
これからインスタグラムをビジネスに活用しようと考えている人に向けて、インスタグラムの活用手順を紹介していきます。
- 運用体制を作る
- ビジネス用のアカウントを作成する
3-1. 運用体制を作る
インスタグラムを活用する場合には、社内の運用体制を作る必要があります。
最初は軽くインスタグラムを運用したいと考えている場合には、ある程度インスタグラムの知識がある人に専任するのもおすすめです。
本格的にインスタグラムを運用しようと考えている場合には、専門の部署を作る必要があるでしょう。
インスタグラムの運用体制を整えていないと、すべての業務が中途半端になってしまう可能性があります。
インスタグラムの運用をすると決めた場合には、まずは運用体制を整えて計画的にインスタグラムを活用していく必要があります。
3-2. ビジネス用のアカウントを作成する
インスタグラムの運営体制が整った後は、実際にビジネス用のアカウントを作りましょう。
インスタグラムのアカウントには「個人アカウント」と「ビジネスアカウント」の2種類があります。
ビジネスでインスタグラムを使用する場合には、ビジネスアカウントで作るのがおすすめです。
ビジネスアカウントを使うメリットは、次のことが挙げられます。
- 連絡先を追加できる
- Instagramインサイトが使える
- Instagram広告が使える
- ショップ機能が使える
特にInstagramインサイトが使えることは大きなメリットです。
Instagramインサイトとはデータ分析ツールのことでして、インプレッションやフォロワーの属性を確認できます。
戦略を練るうえでデータがあることは非常に有利ですので、インスタグラムをビジネスで利用する場合にはビジネスアカウントで開設しましょう。
4. インスタグラムをビジネスで活用する時のコツ6選
インスタグラムをビジネスで活用するときのコツも紹介していきます。
これからインスタグラムを利用しようと考えている場合には、ぜひ参考にしてみてください。
4-1. ターゲットやコンセプトを決める
インスタグラムを効果的に運用するには、ターゲットやコンセプトが重要です。
投稿を見てもらいたいユーザーを明確化しておかないと、どのユーザーにも刺さらないアカウントになってしまいます。結果、思うような成果を得られずにインスタグラムの運用に失敗してしまいます。
またコンセプトも決めておかなければ、投稿のテーマもブレてしまいます。
インスタグラムを効果的に活用したい場合には、まずはターゲットやコンセプトといった基本的な内容を決めましょう。
4-2. プロフィールを作り込む
それぞれの投稿はあくまで飛び道具のようなものでして、最終的な着地地点はプロフィールです。
魅力的な投稿があったとしても、プロフィールが作りこまれていなければユーザーはアカウントをフォローしたいとは思いません。
- プロフィール写真
- ハイライト
- 投稿の統一性
これらのポイントを意識しながら、ユーザーがフォローしたくなるようなプロフィールを作りましょう。
4-3. ハッシュタグを使う
インスタグラムの特徴として、「ハッシュタグ(#)」があります。
ハッシュタグとは投稿につけるタグのようなもので、人気のハッシュタグには多くのユーザーが集まります。したがってハッシュタグを効果的に使うことで、投稿のインプレッションを大幅に増やせます。
例えばスターバックスが春の新作を出したときには、次のようなハッシュタグをつけていました。
- #さくらシフォンケーキ
- #さくらドーナツ
- #さくらとベリーのパウンドケーキ
投稿と関連性のあるハッシュタグをつけることで、自社の商品に興味をもってくれそうな潜在客にアプローチできます。
インスタグラムを攻略するうえでハッシュタグは欠かせない内容ですので、人気のアカウントを分析してハッシュタグの使い方を学びましょう。
4-4. インスタグラムインサイトをもとに戦略を考える
インターネット上で成果を出すには、データをもとに分析・改善を繰り返していくのがもっとも効果的です。
これはインスタグラムも同じことが言えますので、自社のビジネスを成功に導きたい場合にはインスタグラムインサイトをもとに計画を立てるのがおすすめです。
先ほどもすこしお伝えしましたが、インスタグラムインサイトでは次のような項目を確認できます。
- インプレッション数
- ユーザー数
- プロフィールビュー
- フォロワーの属性
- エンゲージメント
これらのデータをもとに改善点を分析し、次の計画につなげていきましょう。
4-5. ショッピング機能を使う
通常のアカウントでは、自分の投稿に商品の詳細ページへのリンクは挿入できません。このことからユーザーは投稿内の商品を欲しいと思っても、わざわざウェブで再検索をする必要があります。
しかしビジネスアカウントで特定の条件を満たせば、それぞれの投稿に商品の詳細ページへのリンクを挿入できる「ショッピング機能」を使えるようになります。
ショッピング機能を使えばユーザーが欲しい!と思ったタイミングで商品の詳細ページまで誘導できますので、購買意欲の高い状態で商品を検討してもらえます。
投稿内で商品を紹介する機会がある場合には、ショッピング機能を使ってLPまでの導線を短くするのがおすすめです。
4-6. ビジネス色を強め過ぎない
インスタグラムの傾向として、ビジネス色が強くスキのないアカウントはあまり人を集められません。逆にユーザーとの距離が近く親近感のあるアカウントの方が、フォロワーを集めやすい傾向にあります。
この傾向からインスタグラムで多くのユーザーを獲得したい場合には、ユーザーとの距離感を意識する必要があります。
ただしユーザーとの距離感を縮めすぎるとブランドイメージが損なわれる可能性もありますので注意が必要です。
インスタグラムを成功させるうえでユーザーとの距離感は大きな課題となるはずですので、さまざまな検証をしながら適切な距離感を見つけていきましょう。
5. まとめ
この記事では、インスタグラムをビジネスで活用する方法を紹介してきました。
2022年もインスタグラムのユーザー数は非常に多いので、人気のアカウントを作れれば大きな成果が期待できます。
すでに成功しているアカウントを分析しながら、自社のビジネスも成長させていきましょう。