Instagramストーリーズ広告の使い方と効果アップの方法

近年インターネットを利用することが普通になり、Web広告を毎日のように目にするようになりました。そのため、検索する際やSNSを見ている際など行動を妨げられる広告には、嫌悪感を抱きやすくなっているのではないかと思います。

Instagramのストーリーズ広告は、一般のユーザーの投稿のような感覚で見ることができるため、より自然に広告を目にしてもらうことができます。

「広告効果がなかなか上がらずに悩んでいる」という人は、ストーリーズ広告を活用してみてはいかがでしょうか?

ストーリーズでは2017年から広告配信が可能になったため、まだ比較的新しい広告媒体と言えます。そのため、馴染みがなく配信を開始するハードルが高いと感じている人も多いのではないでしょうか。

そこで、今回はストーリーズの広告とはどのようなものかその特徴や配信方法、効果をアップするために気をつけるべきポイントについてご紹介していきます。

1. Instagramのストーリーズ広告とは

Instagramには、通常のフィード投稿とは異なるストーリーズ投稿があります。

ストーリーズ投稿とは、2016年にリリースされた機能で24時間経つと自動的に消える投稿のことを指します。15秒の動画形式で、投稿履歴に残らないため、気軽に投稿できることが魅力で多くの人が利用しています。

インスタストーリーズ広告

そのストーリーズの形式で配信できる広告がストーリーズ広告です。3つ前後のアカウントのストーリーズを見るごとに1回広告が配信されます。

なお、Instagramの広告には、フィード広告とストーリーズ広告の2種類があります。フィード広告は通常のフィード投稿の中に紛れて表示されます。

インスタストーリーズ広告

いずれも広告らしさがあまりなく、通常のアカウントが発信している投稿のように見えるという特徴があります。

ストーリーズ広告は、ストーリーズを連続して見ている途中に表示されるため、フィード投稿よりもインプレッション、つまり人々の目に触れる機会が多くなりやすいという傾向があります。

しかし、数秒見たら次の投稿へ飛ぶという人も多く、目には入るもののクリックされるにはかなりインパクトがあるか興味を持ってもらえる内容でないといけません。

一方で、フィード広告はInstagramを見ている人が自分の意思でスクロールしている時に表示されるため、興味を持ってもらえたらじっくり見てもらいやすいという傾向があるようです。

2. Instagramストーリーズ広告のクリエイティブ要件

Instagramのストーリーズ広告のメリットの1つは、縦長の全画面に広告を表示できるという点です。そこで、ストーリーズ広告のデザインの仕様がどのようになっているか、ご紹介していきます。

インスタストーリーズ広告

<画像の場合>

最大ファイルサイズ:30MB
アスペクト比:9:16(もしくは4:5〜1.91:1)
推奨寸法:1080px × 1960px
画像形式:JPG、PNG
最長時間:5秒

インスタストーリーズ広告

<動画の場合>

最大ファイルサイズ:4GB
動画の最長幅:500px
アスペクト比:9:16(もしくは4:5〜1.91:1)
推奨画像寸法:1080px × 1960px
画像形式:mp4、mov
最長時間:15秒
動画の画質: H.264圧縮、正方形ピクセル、固定フレームレート、プログレッシブスキャン
音質: ステレオAACオーディオ圧縮、128kbps+
音声: あり・なしの選択可能

必ずしも動画で投稿しなければならないというわけではないですが、画像での広告の場合は表示時間が5秒間と決まっており動画よりも短くなります。

ただし、最初の数秒で広告を見るかスルーするかを判断されてしまうので、目を引く画像であれば動画同様に見てもらえる可能性もあるかもしれません。

また、ストーリーズの編集機能であるスタンプやフェイスフィルター、メンション、アンケートスタンプ、テキストなどを使用することもできます。

3. Instagramストーリーズ広告の費用について

ストーリーズ広告は、100円ほど(1ドル)から配信することが可能です。しかし、100円では効果測定ができるだけのデータが集まらないため、企業であれば数万円程度から配信開始することがほとんどです。

相場としては1日1,000円以上と考えておくと良いでしょう。

ストーリーズ広告には、以下の4タイプの課金形式があります。

3-1.CPM課金(インプレッション課金)

インスタストーリーズ広告

広告が1,000回表示されるごとに課金されます。

目安としては1回表示されるにつき、0.5円〜1円ほど。比較的低予算であることと常に一定の料金であるというメリットがあります。

ただし、どのくらいの人にクリックしてもらえているかなどの効果が測りにくいというデメリットがあります。

とにかく認知を広げたいという場合におすすめの課金形式です。

3-2.CPC課金(クリック課金)

インスタストーリーズ広告

広告の表示回数には関係なく、広告がクリックされるごとに課金されます。

1クリック40〜100円ほどが相場であると言われています。どのくらいのクリックがあったのかを把握できるので、効果を計測しやすいというメリットがあります。

一方で、誤ってクリックしてしまう人やとりあえずクリックしただけの人など、サービスの内容に興味がない人も一定含まれてしまいます。そのため、費用が高くなりやすいというデメリットがあります。

自社のサイトや商品ページなどへの誘導を目的としている場合におすすめです。

3-3.CPI課金(アプリインストール課金)

インスタストーリーズ広告

アプリがインストールされるごとに課金されます。

1回アプリがインストールされるごとに100〜150円が目安と考えると良いでしょう。

CPCの場合は誤クリックがあったのに比べて、CPIはアプリのインストールごとなので効果がより正確に把握できるというメリットがあります。費用対効果が高く、予算の管理もしやすいです。

ただし、アプリへ誘導したい場合にしか利用できない課金形式であることがデメリットとしてあげられます。

アプリをリリースする企業などにはおすすめの課金形式です。

3-4.CPV課金(動画再生課金)

インスタストーリーズ広告

動画の再生時間に応じて課金されます。

動画1再生あたり、4〜7円が目安となります。そのため、内容をしっかり伝えることができるというメリットがあります。

しかし、動画が魅力的なものでない場合、スキップされてしまう可能性や、企業のイメージダウンにつながってしまう可能性があります。

動画にしやすく、動画の方が魅力の伝わりやすいサービスや商品の場合におすすめです。

4. Instagramストーリーズ広告の配信方法

ストーリーズ広告の特徴や予算感がわかったところで、実際にどのように配信することができるのかを簡単にご説明します。

Instagram広告はFacebook広告の中の1つなので、Facebookの広告マネージャを使用します。

まず、Facebook広告の広告マネージャにログインし、「広告の作成」をクリックします。

インスタストーリーズ広告

キャンペーンの目的を認知・検討・コンバージョンのカテゴリーの中から最も近いものを選択します。

この時、任意でキャンペーン・広告セット・広告に名前をつけることができます。

インスタストーリーズ広告

「広告セット」では、誰にどのくらい広告を出すのかを設定できます。

インスタストーリーズ広告

予算は、1日の予算・通算予算を選択できます。

インスタストーリーズ広告

「オーディエンス」では、ターゲットの設定ができます。

自社のターゲットに合わせた、地域や年齢、性別などを設定していきましょう。

インスタストーリーズ広告

「配置」では、どのような場所に広告を配信するかを自動で行うか、手動で行うかを設定することができます。Facebookが適切なプラットフォームの配信場所を自動的に選択して配信してくれるため、自動配置にしておくのがおすすめです。

いずれを選択しても、ストーリーズ広告はデフォルトで選択された状態になっています。

インスタストーリーズ広告

インスタストーリーズ広告

インスタストーリーズ広告

「広告」では配信場所ごとにクリエイティブを設定できます。

「広告設定」は、1件の画像か動画によるスライドショーである「シングル画像または動画」と2件以上の「カルーセル」、フルスクリーンで複数の画像を表示できる「コレクション」から選択することができます。

インスタストーリーズ広告

「クリエイティブ」では、動画や画像を入稿できます。その際に一緒に表示させるテキストやリンク先となるURLを設定することができます。

広告を見た人にどのような行動をとって欲しいのかを表す「コールトゥアクション」もこちらで設定することができます。

全ての設定が完了したら、「公開する」をクリックすれば完了です。

5. 効果的なストーリーズ広告にするために注意すること

最初の数秒どころかわずか1秒が、広告を見てもらえるかどうかを決めるストーリーズ広告。また、予算もあるため、できるだけ狙っているターゲットに届くように広告配信をしたいものですよね。

そこで、どのようなポイントに気をつけて広告を作るべきかをいくつかご紹介していきます。

5-1. 重要なメッセージは上部に配置する

24時間という時間制限があるので、ストーリーズは次から次へと見ていく人が多いです。そのため、数秒しか見てもらえない可能性があるので、最も伝えたいメッセージは画像や動画の上部に配置するようにしましょう。

5-2. 動画で広告を作成する

静止画より動画の方が広告効果は高いと言われています。また、動画の方がストーリーや雰囲気を伝えることに優れているため、動画やアニメーションを活用するのがおすすめです。

5-3. 音声を入れる

Instagramのストーリーズは60〜70%の人が音声ありで試聴していると言われています。そのため、音声ありで動画を作成するのがおすすめです。ナレーションや効果音を積極的に取り入れましょう。

5-4. テキストを入れてメッセージをしっかり伝える

テキストを入れることでメッセージがしっかり伝わるので、テキストを入れるのはおすすめです。聴覚障がいのある人にも伝えられるため、できるだけテキストを入れるようにしましょう。

5-5. ロゴを入れる

自社ブランドの統一された世界観やロゴがある場合は、パッと見てわかるようにロゴやカラーを使用するのがおすすめです。ストーリーズを見ている人は数秒で興味があるかないかを判断するため、「あ、好きなブランドだ!」とすぐに思ってもらえることが大切です。

5-6. 広告らしさを消し、ユーザーの投稿に似せる

ストーリーズ広告は、フォローしているアカウントのストーリーズを見ている間に表示されます。そのため、あまりにも広告色が強いと嫌悪感を抱かせてしまいます。できるだけ、ユーザーの投稿に似せるようにすると、自然に見てもらいやすいのでおすすめです。

なお、商品価格は記載したものよりもしていないものの方が効果が出ているというデータがあります。そのため、金額がアピールポイントになる場合を除いて、価格は記載しない方が良いでしょう。

5-7.ストーリーズ専用の広告を作成する

自動配置機能により、他の広告サイズでも配信することが可能です。しかし、画面いっぱいに画像を表示させられるということがストーリーズ広告のメリットでもあるので、ストーリーズ専用の広告を作成することをおすすめします。

5-8. CTAボタンを効果的に使用する

アクションボタンは、見ている人に行動してもらうために大事な要素の1つです。CTAボタンに表示させる文言は選ぶことができます。「詳しく見る」意外にも、「購入する」、「予約する」、「インストールする」など、何をして欲しいかにより合わせた文言に変更するようにしましょう。

5-9.上下に余白を開ける

ストーリーズの上部と下部には、ユーザー名やアイコン、CTAボタンが表示されます。そのため、上下約14%(250px)にはテキストやロゴなど特に重要な要素を配置しないようにするのがお勧めです。

6. 企業によるInstagramストーリーズ広告の事例3選

ストーリーズ広告を活用するには、企業やサービス、商品に合ったものにする必要があります。

最初はどのような広告にすれば、ターゲットに届くのかがわからないと思います。そこで、ストーリーズ広告の成功例を3つご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

6-1.企業事例①:日本航空

日本航空

JAL

日本航空(JAL)は、日本で最も長い歴史を持つ航空会社です。

ラグビー日本代表チームを応援するキャンペーンを実施したことがありました。JALのブランドメッセージである「挑戦」を体現しているトップアスリートを応援することで、ラグビーを盛り上げるとともに、JALのブランドメッセージを伝えるというものです。

キャンペーンの目的は、ブランドに親近感を持ってもらい、将来的な搭乗へとつなげること。

配信された広告は、ラグビーの基本的なルールの紹介など大会を楽しめるようにすることを考えて作られました。遊び心があり、カジュアルなもので、JALのロゴはしっかりと入れながらも、純粋に楽しめるような内容になっています。

  • リーチ:1000万人以上
  • リーチの増加:26%
  • リーチ単価の改善率:13%

日本航空ストーリーズ

画像引用・事例参照元:日本航空

6-2.企業事例②:DAZN JAPAN

DAZN

DAZN

DAZNは年間に10,000試合以上のライブスポーツのコンテンツを配信しているメディア。

登録者数の増加という目的でInstagramを活用してきました。プロ野球の開幕シーズンに合わせた広告の配信など、ファンの心理をうまくくすぐることのできるクリエイティブで、広告効果を上げることに成功しました。

試合にどちらが勝つと思うかという予想を尋ねるアンケート機能を用いたインタラクティブストーリーズ広告は、特にコンバージョン率をアップさせるという効果がありました。

  • 獲得単価の削減:18%
  • コンバージョン率の改善:1.8倍
  • クリック率の向上:15%

DAZNストーリーズ

画像引用・事例参照元:DAZN

6-3.バイトル

バイトル

バイトル

バイトルは、ディップ株式会社が運営する日本最大級のアルバイト・パート求人情報サイトです。

求人情報はウェブサイトだけでなく、アプリからも閲覧することができ、いつでもどこでも求人に応募することができます。そのアプリのインストール数を増やすことを目標として広告を活用しています。

バイトルでは、ストーリーズ広告はより多くの人々にリーチできることがわかっていた一方で、縦長のフルスクリーンの広告を専用に用意しなければならないことをハードルに感じていました。しかし、推奨サイズ以外の画像であっても、ストーリーズ広告に使用できる自動配置機能ができたことで入稿の手間を減らし、フィード広告のみの時よりも広告効果を上げることに成功しました。

  • インストール単価低下:12%
  • インプレッション単価低下:12%
  • クリック単価低下:27%

バイトルストーリーズ

画像引用・事例参照元:バイトル

7. Instagramストーリーズ広告を利用して広告効果アップを狙いませんか

ストーリーズ広告は、24時間で投稿が消えるというストーリーズを見ている途中に表示される広告のこと。

広告色が薄く、比較的嫌がられないで見てもらいやすく、インプレッション数が多いという特徴があります。

入稿はFacebookマネージャを利用して行い、課金形式や広告形式はさまざまな選択肢の中から選ぶことができます。

自社の目標やターゲットに合わせて、最適なストーリーズ広告は何かを考えてみましょう。

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