近年よく目にするようになった「デジタルマーケティング」というマーケティング方法。
言葉としてなんとなく理解はできても、デジタルマーケティングを用いてビジネスをするとなると、『デジタルマーケティングってそもそもなんだっけ?』『WEBマーケティングと何が違うの?』と疑問に思う方もいるでしょう。
この記事では、デジタルマーケティングの基礎や種類、WEBマーケティングとの違いなどを、初心者でもわかりやすく解説していきます。
また、デジタルマーケティングの学び方についても紹介しているので、今後デジタルマーケティングを学んでビジネスに活かしたいと考えている人も、ぜひ参考にしてみてください。
1. デジタルマーケティングとは?
デジタルマーケティングとは、簡単に説明すると”あらゆるデジタルルーツを活用してマーケティングを行う”ことです。
インターネットはもちろん、EメールやSNS、デジタル広告、アプリ、デジタルサイネージ、CRM、AI技術など、様々なデジタルツールを活用するため、幅広い手法を使ったマーケティングが可能となります。
また、オムニチャネルを連動した宣伝やPRの他、消費者の行動データが蓄積されるため、データの活用や分析なども行いやすくなり、戦略的にマーケティングを行えるという点で、今後さらに注目されていくマーケティング方法となるでしょう。
なぜデジタルマーケティングが注目されているのか
デジタルマーケティングが注目されている理由としては、オムニチャネルを連動することで、1つの企業がお客様の趣向や行動パターンに合わせたマーケティングを行うことが可能となるからです。
アパレル会社を例にすると、タイプの違う様々なジャンルの商品を扱っている場合、全てのお客様へ同じPRを行うのではなく、年齢や普段購入したりよく見ているジャンルの商品、サイズ、色など、様々なチャネルに蓄積されたお客様のデータを活用し、よりお客様のニーズに合わせたPRを行うことできます。
要らない商品の情報ではなく、興味のありそうな趣向に合った商品のPRを行うことで、より効率的に販売促進を行うことができ、購入率や顧客満足度を上げることに繋がります。
アパレル業界だけではなく、すでに様々な業界でデジタルマーケティングは活用されています。
2. デジタルマーケティングの手法
それでは、デジタルマーケティングとは、具体的にどういった手法があるのでしょうか。
「デジタルマーケティングとは?」の項目で、“デジタルツールを活用してマーケティングを行うこと”と説明している通り、デジタルマーケティングの手法は多岐に渡ります。
ここでは、多く活用されている4つの種類の手法について紹介していきます。
- WEBマーケティング
- SNSマーケティング
- 動画マーケティング
- コンテンツマーケティング
WEBマーケティング
WEBマーケティングとは、WEBページを活用してマーケティングを行うことで、SEOやアフィリエイト、リスティング広告などもWEBマーケティングの方法の一つです。
また、WEBページを活用したマーケティング方法なので、このほかにもメールマガジンやウェビナー、WEB広告、アクセス解析なども、WEBマーケティングでは用いられます。
SNSマーケティング
Instagram、Twitter、Facebook、TikTok、LINEなど、様々なSNSを活用してマーケティングを行っていくことです。
各SNS毎に、使用しているユーザーの年齢層やアクティブユーザーの年齢など特徴が異なるため、目的に合ったSNSを利用することが大切となってきます。
SNSの利用自体は無料のため、手軽に始めやすい一方で炎上などのリスクが伴うことも特徴です。
SNSマーケティングを活用した具体例
SNSマーケティングを活用する際の具体例を3つ紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
- インフルエンサー起用
- SNS広告
- キャンペーン
それぞれ簡単に紹介します。
インフルエンサー起用
人気のインフルエンサーを起用し、商品やサービスの紹介をしてもらい、それを広告として運用する方法が、SNSマーケティングでは良く用いられています。
広告感が少なく、『憧れの○○さんが紹介しているなら!』と商品やサービスの販売・認知に繋がりやすくなっています。近年では、企業のアイコン的なキャラクターを作成したり、社員を自社インフルエンサーとして起用し、SNS運用を行う企業も増えてきています。
SNS広告
WEBマーケティングと同様にSNS広告を利用してマーケティングを行うことも可能です。
登録情報、フォローしているアカウント、投稿内容、検索するキーワードに関連付けて、興味のありそうな特定のユーザーへ広告を打つため、効果的にターゲット層へアプローチすることが可能です。
キャンペーン
最近よく目にする、『フォロー&リツイートで応募』『フォロー&コメントで応募』など、フォロワーや顧客が参加型のキャンペーンを行う企業も増えています。
SNSを利用してフォロワーや顧客との交流を持ち、より身近な存在として感じてもらえることはもちろん、顧客満足度を上げたり、フォロワーを増やすことが認知度が上がるとして、多く活用されている手法の一つです。
動画マーケティング
映像(動画)を利用してマーケティングを行っていくことです。
CMや街中で流れている動画はもちろん、YouTubeやTikTok、ニコニコ動画など、動画媒体を利用したマーケティングは、全て動画マーケティングに含まれます。
近年ではYouTubeやTikTokの普及により、InstagramやTwitter、LINEなどでも動画の投稿が広まり、より活用の幅が広がりました。
コンテンツマーケティング
お客様へ価値のあるコンテンツを提供し、そのコンテンツを通じてお客様との信頼関係を結んだり、自社の商品やサービスを知ってもらうというマーケティング方法です。
一次的ではなく“継続的”に行う必要はありますが、そのおかげでお客様との信頼関係は強固となり継続的なファンになってもらえる可能性があり、中長期的に見ると効果のあるマーケティング方法となっています。
具体的な方法としては、SNS(InstagramやYouTube、公式LINE)、メールマガジン、自社のWEBサイトで写真や動画、記事を発信したり、セミナーなどのお客様参加型のイベント開催などが上げられます。
3. WEBマーケティングとの違い
デジタルマーケティングと似たような言葉で、『WEBマーケティング』という言葉も耳にしたことがあると思います。
先ほどの項目でもデジタルマーケティングの手法の1つとしてあげていた通り、WEBマーケティングとはデジタルマーケティングの一部と言えます。
WEBマーケティングとの大きな違い
WEBマーケティングはデジタルマーケティングの手法の1つと言えますが、大きな違いは『扱う範囲』です。
WEBマーケティングとは、“WEBページを活用してマーケティングを行うこと”ですが、デジタルマーケティングとは、WEBをはじめ、SNSやアプリ、AI技術など、先ほどの項目で紹介した、様々なデジタルツールやデジタル技術を用いてマーケティングを行います。
そのため、WEBマーケティングよりもより広い範囲でマーケティングを行うことが可能となります。
4. デジタルマーケティングの学び方
デジタルマーケティングの概要については理解できても、扱う範囲が広く実際デジタルマーケティングをビジネスに活用したいと思っている人は、“どんな風に学んでいったら良いか”と悩む場面が出てくるのではないでしょうか。
デジタルマーケティングの勉強方法としては、大きく以下の5種類が挙げられます。
- 書籍やWEBサイトの記事を読んで学ぶ
- Eラーニングを受講して学ぶ
- ウェビナーやセミナーに参加して学ぶ
- スクールに入会して学ぶ
- 資格取得を目的をして学ぶ
書籍やWEBサイトの記事を読んで学ぶ
書籍はもちろん、デジタルマーケティングについて記載されているWEBサイトを利用した勉強方法。
好きな場所や好きなタイミングで学ぶことができるため、手軽に学びたい!デジタルマーケティングとはどんなものなのかとりあえず知ってみたい!という人におすすめの勉強法です。
デメリットとしては、わからないことがあっても自分で調べて解決しなければいけないため、自分で調べるのは苦手な人や、1人だと勉強に身が入らない人には、続けていくのが難しい可能性があります。
また、デジタルマーケティングの手法はテクノロジーの進化とともに日々変化しています。
そのため、書籍の発売日やWEBサイトの更新日によっては、古い情報となっている可能性があり、ビジネスなどで利用する場合には他の手法を合わせて、書籍やWEBサイトを活用するようにしましょう。
eラーニングを受講する
オンライン上で学習ができるeラーニングを利用して学ぶ方法。
好きな場所やタイミングで学ぶことができることはもちろん、書籍やWEBサイトで読んで勉強するよりもより実践的な学習ができるため、より実務に近い形で学習したいという人におすすめです。
デメリットとしては、書籍やWEBサイトで学ぶのと同様1人で学んでいかなければいけないため、モチベーションの維持が課題となります。
また、インターネット環境がないと利用できないため、インターネット環境がない場所では学べないということも、デメリットの1つです。
ウェビナーやセミナーに参加する
開催されているウェビナーやセミナーなどのイベントに参加して学ぶ方法。
デジタルマーケティングに関するウェビナーなどが多く開催されているので、そういったものを活用して学ぶことで、より新しく実践的な知識を身に着けることができます。
講義によっては質疑応答の時間があるものなどもあるので、講義中にわからないことがあった場合に質問ができるというメリットがあります。
スクールに入会する
自分1人ではなかなかモチベーションが保てず続けて学習することが難しい場合は、専門のスクールに入会することも方法の1つ。
スクールに入会することで、講師との距離もより近くなりわからないことはすぐに解決できる、現役のWEBマーケター講師の講義を受けられるなどのメリットがあるので、ビジネス目的での学習であれば、スクールを利用して勉強するのがおすすめです。
資格を取得する
転職目的やキャリアアップなど、ビジネスを目的としての学習であれば、資格取得に向けて勉強するという方法もおすすめ。
『マーケティング・ビジネス実務検定』『Webアナリスト検定』『Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)』『ウェブ解析士』『統計士・データ分析士』『Google広告認定試験』などが、デジタルマーケティングをビジネスで活用する際に活きてくる資格と言われているので、そういったものを中心として、取得しておくと良いでしょう。
5. まとめ
こちらの記事では、デジタルマーケティングの概要や代表的な手法、学習方法について紹介してきました。
デジタルマーケティングとは、あらゆるデジタルツールを活用したマーケティング方法で、インターネット、EメールやSNS、デジタル広告、アプリ、デジタルサイネージ、CRM、AI技術など、様々なデジタルツールを活用し、現在多くの場面で活用されています。
また、テクノロジーの進化とともに新しい手法が生まれ、時代のニーズに合わせて今後もより多くの場面で活用されていくことが予測されます。
そのため、まずはデジタルマーケティングの概要を知り、それぞれの手法を理解し、時代のニーズに迅速に対応することで、これまでよりもより高性能なマーケティングを行うことが可能となっていきます。