近年、Webサイトへのユーザーの流入経路は多様化しています。過去はWeb広告経路でユーザーを集めるのが一般的でしたが、現在はSNSやオーガニック検索を利用して集客をする企業も増えています。
そんな中、注目を集めているのが「Google砲」。Google砲を活用すれば、短期間で爆発的なアクセスを集められます。
「Google砲について詳しく知りたい」
「Google砲を発生させるためには何をすればいいの?」
「自社コンテンツをバズらせて、集客数を増やしたい」
この記事では、上記のように考えている人に向けて、Google砲の基礎知識について徹底解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
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1. Google砲とは
Google砲とは、GoogleのアプリやGoogle Chromeのおすすめ記事にコンテンツが掲載されることで、アクセス数が爆発的に増加する現象を指します。そのアクセス数は、通常の10倍以上になることも。
また、Googleのアプリに記事をレコメンドしてくれる機能のことを「Google Discover」と呼びます。Google Discoverは、ユーザーのWeb上のアクションから好みを割り出し、それに基づいた記事を表示してくれます。
たとえば、引越しを検討しており、普段からよく物件についての記事を読んだり、賃貸を検索しているとしましょう。その場合、Googleアプリのおすすめ記事に引越しや賃貸についてのコンテンツが表示されるようになります。
おすすめ記事はユーザーの興味関心に寄り添ったものなので、高確率でクリックしてもらえます。その結果、短時間でアクセス数が急増するという仕組みです。
2. Google砲のメリット
Google砲の最大のメリットは、外部SEO対策に効果がある点でしょう。
特に、被リンクを効率的に集められるのはGoogle砲の嬉しいポイントです。一般的に被リンクは、記事へのアクセス数が多いほど集めやすいもの。多くの人に見られているコンテンツが引用されやすいのは当然ですよね。
また、SNSでの拡散が期待できるのもGoogle砲のメリットです。SNSでの拡散がSEOに直接影響するわけではありませんが、SNSを経由したユーザーが増えるのは間違いありません。
Google砲の効果は一時的なものに見えますが、実際には以上のように、長期的に影響のある効果も期待できるのです。
3. Google砲を発生させるコツ
Google砲を確実に発生させるノウハウは、残念ながら存在しません。正直な話、運に左右される部分もあるようです。
しかし、Google砲の発生率を引き上げるコツは存在します。重要なことは、Google砲発生のコツを意識したコンテンツ作りを地道に続けていくことでしょう。そうすれば、Google砲が発生しなかったとしても、結果的に良質なコンテンツが積み上がり、別経路からの流入が安定します。
Google砲の発生率を上げる上で押さえておきたいポイントは、以下の6つです。
- Googleインデックスに登録する
- コンテンツポリシーを遵守する
- ユーザビリティの高いサイト設計
- 多くの人が関心を寄せるテーマを選ぶ
- 画像を最適化する
- 良質な記事を作成する
順番に見ていきましょう。
3-1. Googleインデックスに登録する
おすすめ記事として表示させたいコンテンツは、Googleインデックスに登録されているでしょうか。
Googleインデックスに登録されていないコンテンツは、検索結果に表示されません。もちろんGoogle Discoverにも表示してもらえないので、必ず記事をインデックスに登録しておきましょう。
インデックス登録は、記事を管理するサイトやCMSから直接設定できます。
3-2. コンテンツポリシーを遵守する
Googleには、かなり厳格なコンテンツポリシーがあり、コンテンツを厳しい目で検閲しています。
Googleは、ホームページにおいて以下のような指針を発表しています。
Google は、独立性の高いオリジナルのニュースを一貫して制作しているニュース メディアから提供された、新鮮で有意義なコンテンツの重要な情報源が示されたニュースを、ユーザーが簡単に見つけられるようにしたいと考えています。
要するに、Googleは質が高く有益な情報をユーザーに届けたいと考えているわけですね。
裏を返せば、質の低い情報はユーザーの目に触れさせたくないということになります。ですから当然、そのようなコンテンツがGoogle Discoverに表示されることもありません。
また、公式が発表しているコンテンツポリシーが以下になります。
- 危険なコンテンツ
- 不正行為
- ハラスメント コンテンツ
- ヘイト コンテンツ
- 操作されたメディア
- 医学 / 医療に関するコンテンツ
- テロに関するコンテンツ
- 露骨な性的描写を含むコンテンツ
- 暴力や残虐行為
- 下品な言葉や罵倒語
これらの内容がコンテンツに含まれないようにしてください。
3-3. ユーザビリティの高いサイト設計
ユーザーにとっての使いやすさを重視した、ユーザビリティの高いサイト設計を心がけてください。
ユーザービリティの高さはSEOにも効果があります。Google砲を発生させるためにも、SEOで上位表示されるためにも、コンテンツの質の高さが必要なのは共通です。
たとえば、サイトの内部構造はわかりやすくなっているでしょうか。階層がうまく整理されていないと、ユーザーは目的の記事にたどり着けません。
ユーザーにとってわかりづらいものは、Googleのクローラーにとってもわかりづらいもの。両者の立場に立ち、使いやすさを重視したWebサイトを構築するようにしましょう。
3-4. 多くの人が関心を寄せるテーマを選ぶ
多くの人が関心を寄せるテーマを選びましょう。
Google Discoverは、ユーザーの好みや興味関心に基づいて記事をレコメンドします。そのため、そもそも少しの人にしか興味を持たれていないテーマの記事を書いても、Google砲の発生は期待できないのです。
時には、書きたくないテーマを選ぶ必要が出てくることもあるでしょう。しかし、それで爆発的なアクセスを集められるのであれば、チャレンジする意味はあるはずです。
とはいえ、どのように関心度の高いテーマを見つければいいかわからない人もいるでしょう。そのような人は、以下の3つの基準を意識してテーマを考えてみてください。
- 流行のテーマ
- リアルタイム性の強いテーマ
- 季節感のあるテーマ
順番に解説していきます。
1. 流行のテーマ
鉄板な方法は、流行になっているテーマを選ぶことです。
流行は、関心度の高まりを示す最もわかりやすい指標。これを活かさない手はないでしょう。
流行になってるものを探すには、ネットニュースやSNSを利用するのがおすすめです。話題になっていることが多いテーマや、SNSでバズっているものを調べることで、多くの人が興味を寄せる事柄が見えてくるはずです。
また、流行はターゲットユーザーの属性によって大きく変わります。たとえば、女子高生と経営者では、興味を感じる内容は異なりますよね。
2. リアルタイム性の強いテーマ
リアルタイム性の強いテーマを選ぶのも、コンテンツへのアクセス数を増やすポイントです。
たとえば現在(2021年8月)、リアルタイム性が最も強いテーマは「東京オリンピック」でしょう。東京五輪では、知名度の低かった選手が次々とメダルを獲得しているため、選手に関する情報を検索する人が増えていると推測できます。
リアルタイムなコンテンツは、SNSへの拡散も増えやすい傾向があります。ぜひテーマ選びに活用してみてください。
3. 季節感のあるテーマ
3つ目は、季節感のあるテーマです。
私たちは、季節ごとに固有の悩みや欲求を持つ生き物です。
- 春……「花見に行きたい」「一人暮らしを始めた」
- 夏……「防寒グッズが欲しい」「おすすめの海を知りたい」
- 秋……「美味しい栗料理を知りたい」「秋用のファッションはどうコーデすればいいのかな」
- 冬……「冷え性を改善したい」「防寒具が欲しい」
このような悩みや欲求に対して先回りして、コンテンツを制作することで、Google砲に表示される可能性を高められます。
また、各季節は毎年やってくるため、コンテンツの息が長い点も嬉しいポイントです。一度質の高いコンテンツを作ってしまえば、来年も高いトラフィックを維持できることが予測されます。
3-5. 画像を最適化する
画像を最適化することも、Google砲の発生に効果的だと言われています。
Googleによると、画像を1200px以上の魅力的なものにすることで、ユーザーの満足感やクリック率を向上できるとのこと。Google砲との関連性について公式の発表はありませんが、SEO対策に効果的なことは間違いありません。
また、画像の容量にも注意です。容量が重いと、サイトの更新や表示速度が遅くなり、ユーザービリティを損ねてしまう危険性があります。画像は使う前に必ず圧縮するようにしてください。
3-6. 良質な記事を作成する
コンテンツポリシーでも述べられている通り、Googleはなるべく質の高い情報を表示することを心がけています。そのため、質の高いほどGoogle Discoverに表示されやすくなるはずです。
ですが、どのような記事が「良質」と見なされるのでしょうか?
SEOの観点から考えると、良質なコンテンツには以下の3要素が含まれています。
- 網羅性
- 信頼性
- 専門性
一つずつ、詳しく解説していきます。
1. 網羅性
必要な情報が過不足なく掲載されているかどうかが、コンテンツの質を左右します。
ユーザーが知りたい情報が抜け落ちていたり、不要なものが含まれていたりすると、クローラーは「網羅性に欠ける」と判断します。
たとえば、おすすめのダイエット方法を知りたいのに、ダイエットをするメリットしか書かれていなかったら、ユーザーのニーズを満たすコンテンツとは言えませんよね。
「ユーザーはこの記事さえ読めば、これ以上検索する必要がない」というレベルを基準にするのがおすすめです。特定のキーワードで検索する人が、どんな情報を求めているのかをしっかりと考え抜くようにしましょう。
2. 信頼性
信頼性も、質の高い記事には欠かせません。
特に、根拠のない数値データは信頼度が低いと見なされるため、注意が必要です。数値を引用する際は、必ず信頼度の高い機関や組織のデータを選び、引用元を記載するようにしましょう。
3. 専門性
記事を書いた人の専門度が高いほど、コンテンツの質は高まります。
たとえば、外部ライターが書いた医療記事と現役医師の書いた医療記事では、後者の方が圧倒的に専門性の高いコンテンツになります。一般的に、一次情報に裏付けられた記事は、専門性が高くなります。
4. Google砲の確認方法
Google砲が発生しているかどうかは、Google AnalyticsやSearchi Consoleで確認できます。他の日に比べて爆発的にアクセス数が伸びるので、データを見れば簡単にわかるでしょう。
5. まとめ
ここまで、Google砲の基礎知識について解説してきました。
検索、SNS、広告に次ぐ第四の流入経路と言っても過言ではないGoogle砲。発生させるのは簡単ではありませんが、その効果は絶大です。
この記事でGoogle砲に興味を持った人は、ぜひすぐにでも対策を始めるのがおすすめです。その際は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。