「未経験からWebマーケティングの仕事に就きたいけど、やっぱり実務経験がないと厳しい?」
「Webマーケターって、どんな仕事をしているの?」
「未経験からWebマーケティングで独立するのは可能?」
この記事では、上記のように悩んでいる人のために、未経験からWebマーケターになるための方法を徹底解説していきます。
結論から言うと、未経験からでもWebマーケターになることは可能です。というのも、Webマーケターは実戦でしかスキルを伸ばせないからです。
この記事を読めば、Webマーケターの仕事内容やなり方を理解できます。ぜひ参考にしてみてください。
1. Webマーケターとは
Webマーケターとは、Webマーケティングを通して、企業のサービスや製品の売り上げを向上を図る仕事のこと。
Webマーケティングと聞くと、広告運用やサイトの分析などの業務を想像する人も多いでしょう。しかし、それらはWebマーケターの業務の一部でしかありません。
Webマーケティングが扱う領域は多岐に渡り、場合によっては他の職域にまで及ぶこともあります。
- 広告運用
- Webサイト分析
- UX改善
- SNS運用
- プロダクト開発
- 流通経路の設定
- 企画の編集・ディレクション
要は、Webを使って売り上げを上げる手段の全てが、Webマーケターの携わる領域になるということです。
Webマーケティングはやることが多く、100%結果主義なので、非常にシビアな業界です。長期目線でコツコツと泥臭く仕事に取り組める人にとっては、やりがいの強い仕事だといえるでしょう。
2. Webマーケターの仕事内容
前述の通り、Webマーケターの仕事内容は多彩で、一概にいうことは難しいです。
そこでここでは、Webマーケターの代表的な仕事内容として、以下の3つをピックアップして詳しく解説します。
- 広告運用
- LP・Webサイト分析
- SEOマーケティング
2-1. 広告運用
1つ目は、広告を運用する仕事です。Web広告を配信して、予算を上回る利益を目指していきます。
Web広告は、テレビCMや紙媒体の広告に比べて、手軽にリリースできるのが特徴です。手早く広告を配信して、すぐに顧客の反応をデータとして集められるため、施策の実行と改善(PDCA)を高速で繰り返すのに向いています。
広告の配信先は、検索エンジンやSNS、YouTubeなど多彩。媒体によってターゲットユーザーを細かく設定できるため、大衆受けよりも少数に深く刺さる広告を作るのが重要です。
2-2. LP・Webサイト分析
LP(ランディングページ)やWebサイトの課題を分析・改善して、集客力を上げていくという作業も、Webマーケターに欠かせない仕事です。
LPとは、サービスや商品を訴求するために作る、縦長のWebページのこと。LPにアクセスしたユーザーの動きを見て、「ユーザーはどこで離脱しているのか?」「ユーザーはどの文章をじっくり読んでいるのか?」「キャッチコピーは適切か?」などを分析していきます。
2-3. SEOマーケティング
SEO(Search Engine Optimization)は、記事を検索結果の上位に表示させるための施策。そして、SEO対策をして自社サイトやメディアへの顧客流入を促したり、顧客の育成をしたりするのが「SEOマーケティング(コンテンツマーケティング)」です。
何かを検索した時、検索結果の2ページ目の記事にまで目を通す人はほとんどいないはずです。せっかく記事を書いても、1ページ目(上位10位以内)に表示されなければほとんど読まれません。
「これからは動画コンテンツの時代。SEOはもう必要ない」という声も聞かれますが、そんなことはありません。情報収集の手段としては、これからもテキストコンテンツが王道であり続けるのは間違いないでしょう。
3. Webマーケターが求められている背景
現在、Webマーケターの需要はかなり高まっています。1人で売り上げを作れるマーケターは、複数の企業で取り合いになるはずです。
Webマーケターの需要が高まっている背景には、以下の2点のような状況があります。
- Web広告費用の上昇
- 需要に対して人材が足りていない
詳しく解説していきます。
3-1. Web広告費用の上昇
Web業界は、コロナ渦中で唯一成長が確認された業界です。
中でも、Web広告費の伸び方は目を見張るものがあります。
電通の調査によると、2020年の総広告費は6兆1,594円(前年比88.8%)と大幅に減少したのに対し、Web広告費は1兆7567円(前年比105.6%)という結果に。多くの業界が顧客を失い続ける中でも、順調に成長を続けています。
成長を続けているということは、その分優秀な人材が求められていることを意味します。
3-2. 需要に対して人材が足りていない
Web業界の成長は急激なので、人材が圧倒的に不足しています。
多くの企業は即戦力を欲しがっており、未経験者の育成にリソースを割いていないのが現状。そのため、人材不足はこれからも続くどころか、さらに深刻な問題になる可能性もあります。
また、優秀な人材はすぐに独立してしまうのも、Webマーケターが不足している理由の1つ。Webマーケティングの仕事は1人でできるものも多いので、会社に残り続ける意味が薄いのです。
人材が足りない=市場価値が高い、ということですから、Webマーケターの未来は明るいと考えられそうです。
4. 未経験からWebマーケターになる方法
Webマーケターは、実践を通してしかスキルを磨けません。そのため、未経験からでも十分Webマーケターになれます。
ここでは、未経験からWebマーケターになる方法を、以下の3つに分けて解説していきます。
- 未経験OKの企業にアプローチする
- Webマーケティングスクールに通う
- ブログ運営をする
4-1. 未経験OKの企業にアプローチする
最短でWebマーケターになる方法は、未経験OKの求人に応募することです。
未経験OKの企業は、Webマーケター育成に力を入れているところが多いです。そのような会社に応募すれば、今から1週間でWebマーケターになることも可能です。
Webマーケティングは実践第一なので、とっとと現場に入ってしまうのが合理的だといえるでしょう。
未経験OKなWebマーケティング会社は、以下のような求人サイトを利用して探してみてください。IT業界に特化したサービスで会社を探すのがオススメです。
4-2. Webマーケティングスクールに通う
「ある程度スキルを身につけてから就職したい」という人は、Webマーケティングスクールに通うのがオススメです。
Webマーケティングには決まった手法がないため、独学で体系的に学ぶのは難しいです。Webマーケティングスクールに通えば、現役のマーケターから直接知識を教えてもらえる上、実践経験を積む機会も与えられます。
また、現在はオンラインで受講できるスクールがほとんどなため、仕事をしながらでも受講が可能。
すぐに転職する必要がない人は、今の仕事を続けつつスクールに通い、スキルを身につけるのも手です。
オススメのWebマーケティングスクールは、記事の後半で解説します。ぜひ参考にしてみてください。
4-3. ブログ運営をする
「Webマーケティングをしたことがないけど、経験者を募集している企業に入りたい」という人にオススメなのが、個人でブログ運営をすることです。
なぜなら、ブログ運営は、Webマーケティングに関する学びが非常に多い作業だからです。
- SEOライティング
- 画像作成
- サイトデザインの最適化
- Google アナリティクスによる分析・改善
- 取材・企画・編集
ブログを運営すれば、Webに集客して売り上げを作る難しさを実感できるはずです。
ある程度ブログで成果を残せれば、就活のアピール材料として使えます。「月間3万PV」「アフィリエイトで月5万円の売り上げ」など、数字でアピールできるといいですね。
月間3万PVや月5万円の売り上げは、企業としてビジネスをするなら全然大したことのない成果です。それでも、企業からは引っ張りだこになるはず。
要は、それほどWebマーケターが足りていないということです。ちょっとでも実績があれば、Webマーケティング業界への就職・転職は難しくありません。
5. フリーランスのWebマーケターになる方法
「未経験からWebマーケターとして独立したい」という人もいるでしょう。
結論、未経験からWebマーケターになることは可能です。スキルが最も伸びる「実践」を、企業でやるか個人でやるかの違いです。
そこでここでは、未経験からフリーランスのWebマーケターとして独立する方法を解説していきます。
- 下請けの仕事から始める
- アフィリエイト・ブログで成果を出す
5-1. 下請けの仕事から始める
最もオススメなのは、下請け工程の仕事からキャリアをスタートすることです。
Web施策の基本的な流れは以下の通り。
Webマーケターが施策を考える→施策の成功に必要なものを、クリエイターに依頼して作ってもらう
Webマーケターは上流工程、Webライターやエンジニアは下請けといえます(言葉の印象で誤解されがちですが、どちらが偉いという話ではありません)。
そのため、まずはWebライティングやLP制作など、Webマーケティングにおける一施策をこなしつつ、マーケターとしての知識を磨いていきましょう。
当然ですが、下請けの仕事を理解できないと、Webマーケターは機能しません。Webライティングをしたことがないのに、「この文章をこんな風に修正して!」と指示を出すことはできませんよね。
1. Webライター・ディレクター
Webライターは、未経験者でも参入しやすいのでオススメです。SEOで上位表示できる記事を作成する仕事です。
「参入ハードルが低いってことは、その分ライターの数も多いのでは?」と感じる人も多いでしょう。確かに間違いではありませんが、その分低スキルのWebライターもかなり多いのが現状なので、スキルを磨けばライバルはどんどん減っていきます。
また、Webライターに慣れてきたら、メディアのディレクター職にチャレンジするのがオススメです。
ディレクターは、記事の企画や編集、ライターへの指示出しや構成作成などをする仕事。Webマーケターの仕事に近い、もしくは同じだといえるでしょう。
2. Webサイト・LP制作
Web施策に欠かせないサイト・LPを作るのも、個人で受注しやすい仕事の1つです。
サイトを作るには、HTMLやCSS、WordPress(PHP)、jQueryなどのプログラミング言語を習得する必要があります。独学でも身につけられるので、仕事終わりや休日の時間を使って学習をしてみましょう。
また、LP作成は、Webマーケティングの仕事を巻き取りやすいです。たとえば、LP納品後に「作ったLPの分析と改善も私にお任せいただけないでしょうか?」と提案すれば、継続的に案件をもらえる可能性があります。
5-2. アフィリエイト・ブログで成果を出す
2つ目は、アフィリエイトやブログ運営で成果を出す方法です。
自身のサイトから収益を発生させることもできますし、SEOマーケターとして仕事を受注することも可能です。
個人のSEOマーケターは胡散臭く見られがちで、中には悪質なフリーランスもいます。そんな中で、「このブログで月◯人を集客し、◯円の売り上げを作っています」と実績を提示すれば、簡単に仕事を獲得できるでしょう。
6. オススメのWebマーケティングのスクール
最後に、オススメのWebマーケティングスクールを3つに厳選して紹介します。
- マーケティングカレッジ「MARC」
- Wanabee Academy
- Tech Academy
6-1. マーケティングカレッジ「MARC」
マーケティングカレッジ「MARC」は、FunTre株式会社が運営するマーケティングスクールです。
MARCでは、主に以下の3つを軸に、マーケターとしてのキャリア形成をサポートします。
- 全てのビジネス・経営にとって最も重要な『マーケティング』
- 学びながらも収益をあげる仕組み『超実践的カリキュラム』
- マーケティングツールを使い個人や会社の影響力を上げる『情報発信』
また、受講コースは「マーケティング戦略学科」「Facebookビジネス学科」など、領域によって細かく分かれています。
6-2. WANNABE Academy
とにかく実践経験を積みたい!という人にオススメなのが『WANNABE Academy』。
WANNABE Academyでは、実際に予算を割いて広告を運用する体験ができます。また、卒業後3ヶ月に渡って、実際の企業案件に研修生として参加できるというカリキュラムも用意されています。
実務を通してスキルを磨きたいなら、WANABEE Academy一択です。
6-3. Tech Academy
プログラミングスクール『Tech Academy』には、Webマーケティングのコースも用意されています。
Tech Academyの特徴は、好きな時間にカリキュラムを進められる点。テキスト教材をスキマ時間に進めるスタイルなので、ネット環境があればいつでもどこでも進められます。
しかし、生徒を放任しているわけではありません。週2回、専属メンターによるビデオ面談を受けられたり、チャットツールで疑問点を質問できたりします。
7. まとめ
ここまで、未経験からWebマーケターになる方法について解説してきました。
Web業界はこれからも成長していくことが予測されます。早い段階でWebマーケターとしてのスキルを身につけておけば、安定したキャリアを形成できます。
参入ハードルが低く、市場価値も高いWebマーケターはとてもオススメの職業です。ぜひこの記事を参考に、Webマーケ業界への転職や就職を目指してみましょう。