こんにちは、あつしです。
起業するときの仲間の集め方、探し方を紹介します。
これはとても大切ですが、本などの情報がとても少なく、私自身もとても悩みました。
悩んで悩んで、もちろん今でも悩んでいる点でもありますが、起業して10年経つ中でどうしたら良いかがわかってきました。
1. 良い仲間の見極め方
1-1. 方向性が一緒
一番最初に最も外してはいけない要素が、方向性が一緒という点です。
今回紹介する中で最も大切な要素で、技術や仕事ができるかどうかなどよりもはるかに大事な要素です。
もちろん最初から全く同じ方向というものは難しいかもしれませんが、同じ方向を向いて歩み出せるようにしておく必要があります。
例えば、方向性を曖昧なまま起業仲間になって一緒に始めたとしましょう。
どちらも優秀で数年経って、最初の方向性がちょっと違うだけでかなり違う方向を見てしまいます。
この時に方向性の修正は難しいため、方向性が違うまま進んでしまうと、後から一緒にするのは難しいです。
また、お互いに進んでしまって会社が大きくなっていると、別の道に別れることも難しく揉める原因になってしまいます。
1-2. マルチタスクである
続いてマルチタスクであることです。
最初から役割分担をすることは難しく、財務やマーケティング、営業も自分で出来なければいけません。
そして起業して成長する過程で、仕事の内容は大きく変わっていきます。
起業当初は役割を固定せずに、全員がマルチタスクをこなす必要があります。
私の会社も起業仲間と起業した際に、お互いにマルチタスクをしながら走っていました。
何か仕事が入った際は余裕のある人が、手詰まりしそうな仕事へのフォローに入るなど、誰もが全ての仕事が出来ました。
最初に集める仲間は、ここだけが得意といったスペシャリストよりは色々なタスクをこなせる仲間がいると良いと思います。
1-3. スピード重視
そして、スピードです。
やはり慎重にゆっくり検討しながら進めるというやり方は起業には向いていません。
どちらかといえば、わからないけど走りながら考えてやっていくことが大切です。
起業の段階は、遅い80点よりも早い40点の方が大切です。
毎日が目まぐるしく変化し、うまくいくかもわからずに前に進んでいく必要があるため、スピード重視で動ける仲間の方が良いと思います。
1-4. 技術より伸びしろ
続いて、技術より伸びしろということです。
最初から技術を持っているか、専門知識があるよりは、後半伸びるような伸びしろがあるタイプの仲間の方が重要です。
私の会社でも何人かの仲間になりましたが、即戦力もいましたし最初は知見がなく勉強しながらやっていく人もいました。
どうしても最初のほうは即戦力の人に多くの仕事が集まってしまいがちですが、伸びしろのある人は淡々と成長していきます。
人だから自信を無くしたり悩むこともありますが、伸びしろのある人は悩むことも少なく淡々と成長するため、5年後には1番頼りになることもあります。
最初の段階の技術も大切ですが、伸びしろのある人を仲間に加えられると良いかと思います。
1-5. プライベートも安定している
そして大事なことは、プライベートも安定しているということです。
必ずしもプライベートがとても安定している必要はありませんが、荒れている人と一緒に起業すると問題が出る可能性があります。
なぜかというと、起業というのは365日重りを背負いながらフルマラソンを戦っているようなもので、ストレスが溜まりやすいからです。
ある程度仕事や挑戦に集中する環境を作るためにも、プライベートは安定していた方が良いです。
2. 探し方、集め方
2-1. 優秀な人材は5年かけて説得する
やはり起業の仲間で優秀な人は、簡単に「一緒にやろうよ」で付いてくるわけではありません。
優秀な人ほどすでに今の会社や団体などですでに重要なポジションを担っていて、すぐに動けません。
優秀な人材は候補者リストを作って、5年かけて説得するようなイメージで良いかもしれません。
ゆっくり説得して、ゆっくり待ってから一緒にやることになるかもしれません。
すぐに仲間になれないような人でも、候補者リストに入れてタイミングを待つと良いでしょう。
こちらが仲間になって欲しいタイミングで、相手も動けるタイミングに初めて一緒に慣れるためリストを作っておきましょう。
2-2. SNSで募集する
続いてSNSで募集をする方法です。
意外と会社のSNSや個人のSNSで募集をかけると、良い仲間が集まってくることがあります。
どうしても最初は採用サイトやヘッドハンティングのエージェントに、お金を払うことは難しいです。
そこで無料で仲間探しをする際に役立つのがSNSです。
SNSで起業で考えていることや、自分の考えなどを普段から発信していくことをおすすめします。
普段からの発信の内容を通じて「この人となら」と思って一緒にやろうと思ってくれる方も出てくるかと思います。
SNSで起業前から自分の考えや行動、自分が何をしているのかを発信することで、起業の時に役立つと思います。
私の会社でも、「自宅で働ける人募集します。」と投稿したところ20人近く応募してくれて、優秀な人を採用コスト0で仲間にできました。
2-3. 仲間から紹介してもらう
SNSだけでなく、仲間からの紹介というケースもあります。
SNSの投稿の際に、社内から「私の友達でも優秀で仕事を探している人がいて、声をかけてみます。」という声もありました。
社員などのすでに信頼できる人からの紹介は、会社のこともよくわかっていて、優秀な人が多いです。
仲間からの紹介はとても有効で良いかと思います。
私の会社には優秀なエンジニアがいて、なかなかそのエンジニアに見合うくらいのレベルの人をなかなか採用できませんでした。
採用サイトや色々な人に紹介をお願いしましたが、結局元からいたエンジニアの友人で色を探し始めたタイミングで声をかけて採用に至りました。
やはり優秀な人が紹介するだけあって、採用したエンジニアの人もとても優秀でした。
2-4. 採用サイトに登録をする
続いて、採用サイトに登録をするということです。
これは、一定人数採用したい場合や特定の能力がある人を採用したい場合にとても有効です。
やり方としては、自分たちの会社を広告として掲載するか、求職者が登録している採用マッチングサイトに登録して、メッセージを送る方法もあります。
ある一定の規模で採用をしたい場合は、有料で採用サイトや採用マッチングサイトに登録することも必要かと思います。
3. 会社が10人以上になったときの必要な人材
私もとても悩みましたが、会社が10人以上になった際にどのような人が必要なのかを、戦略的に考えながら人材を集める必要があります。
本を読んだり研究したり、実際に雇っている中で、いるべき役職があります。
3-1. 副社長(COO)
1つ目は、副社長(COO)です。
いわゆる社長の右腕となるような人で、10人くらいの仕事だと社長にかなり仕事が集まっており、半分程度任せられる人が必要になります。
社長と同じような考え方、行動力のある人で、仕事を分担してくれる人を早い段階で仲間にできるようにすると良いです。
3-2. 営業担当者
続いて営業担当者です。
会社はやはり売り上げが上がれば存続が出来ますが、売り上げがなければ会社そのものがなくなってしまいます。
例外もありますが、多くの場合は売り上げを上げ続けなければ会社がなくなってしまうため、営業担当者はとても大事です。
最初は社長自らが営業をして売り上げを上げていくケースがほとんどですが、専門的に営業に注力する営業担当者が必要になります。
3-3. マーケティング担当者(CMO)
続いてマーケティング担当者(CMO)です。
今の時代はマーケティングの担当者はとても大切で、ホームページや広告を扱うのがマーケティング担当者です。
今の時代は、デジタルマーケティングの時代なので、インターネットやパソコンが得意、できればホームページを自分でメンテナンスできる人にお願いしましょう。
パソコンやSNS、インターネットなどのデジタルに詳しい人をマーケティング担当者としておくと、より良いと思います。
3-4. 技術担当者(CTO)
続いて技術担当者(CTO)です。
会社が大きくなるにつれて、技術やサービスのレベルを上げ続けなければいけなく、システムの改善・改修をしていく必要があります。
これらの技術的な部分を専門的に見る役割を持つのが、技術担当者です。
ある一定のサービスレベルの規模になったら、技術担当者をおいて、サービスや商品レベルを上げる必要があります。
3-5. 財務担当者(CFO)
続いて財務担当者(CFO)です。
会社が大きくなると、お金周りのことは複雑になっていきます。
最初は仲間たちで見ていきますが、銀行との折衝や資金調達、キャッシュフローの回し方、財務戦略などを任せられる人が必要になります。
会社が大きくなってきたら、財務担当者になるような人材も採用していくと良いと思います。
3-6. 採用担当者(CHO)
続いて採用担当者(CHO)です。
詰まるところ会社として一番大切なのは「人」です。
その中で、どういう人を採用して、どのように育成するのかなど採用について積極的に考える立場が採用担当者です。
会社が大きくなってきて、人を増やしていきたいときは、採用担当者もいると良いと思います。
4. 仲間探しの注意点
4-1. 誰が代表かを決めておく
まずは誰が代表かを決めておくことが必要です。
よくあるのは、友達と起業した際に半々で権利を持った状態ではじめてしまい、多くの場合途中で喧嘩になります。
ですので、最初の段階でどちらが代表かを決めておくと良いと思います。
なぜかというと、起業というものは最初は仲良くやっていても、どちらも本気で方向性が少しずれてしまう可能性もあります。
これはどちらも正解の場合が多く、どちらも正解でどちらも本気なのであればありますよね。
むしろ、ぶつからずに何も言わないで我慢するよりはぶつかった方が良いと思います。
しかしぶつかったときにどちらが代表で、どちらの意見を優先すべきか明確にしておかないと、折り合いがつかずに別れてしまうということもあります。
どちらが代表かを最初に話し合えないような仲間なのであれば、最初から一緒に起業しないほうが良いです。
起業の仲間というものは、友達ではなくパートナーです。
友達ならお互い仲良く楽しければ良いですが、起業ではある1つの目標に向かって助け合う存在であるべきです。
はっきり言って楽しくないことや、仲良くできないこともあるかと思いますが、目標に向かって一緒に立ち向かえるパートナーがいると良いです。
4-2. 株は安易に渡さない
そして株は安易に渡さないということです。
株式会社を建てる際の注意点ですが、最初仲間になるときに株数%渡したり、手伝ってもらう際に株を渡すこともあるかと思います。
しかし、株は会社にとって「命」なので安易に渡してはいけません。
あまり知識がない中で、「株を渡すから手伝って」などということは間違っています。
株の知識がないのであれば、安易に渡さずに自分で持っておいたほうが良いと思います。
4-3. 抱えすぎ・任せすぎ
続いて、抱えすぎ・任せすぎの境目についてです。
大きな経営のテーマですが、境目を引くのはとても難しいです。
「なぜあの人は仕事をせずに自分ばかりが仕事をするのか」
「この仕事もできないのか」
などと思ってしまうこともありました。
しかし相手からしても、
「なんでこんなに仕事を全部渡してくるのか」
「なんで全然仕事を渡してくれないのか」
などと思っていることも多いです。
この境界線を引くことはとても難しいので、このことであまり揉めずに、難しいことにチャレンジしていくという考え方を持ちましょう。
起業仲間と最初に揉めることはほとんどの場合はこの境界線に関することで、こんなことで別れるなどのことがないようにできると良いですね。
4-4. ずっと一緒は正解じゃない
そして最後に、ずっと一緒は正解じゃないということです。
起業仲間を集めるときに、成功するまで一緒にやろうという気持ちで始めると思います。
これはもちろん良いことです。
しかし、実際には最後まで一緒にいるということでもなくて、起業仲間と別れていくこともあるかと思います。
気持ち的には寂しいことではありますが、方向性が違ってきたときには、お互いがお互いの道に進むこともあります。
最初からずっと一緒にいなければいけないわけではなくて、創業当初の仲間と別々の道を歩むことになるのは自然なことです。
まとめ
本日は失敗しない起業仲間の集め方を紹介させていただきました。
起業仲間の選び方で、会社の成長スピードや成功スピードは変わるため、ぜひ考えて良い仲間を見つけてお互いが夢に向かって走れると良いと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。