Twitterは、企業や個人のマーケティングツールとして浸透しています。
Twitterは、他のSNSよりもオープンで、不特定多数へ情報が広がっていく特徴があります。
ターゲットを定めた発信が拡散されれば、Twitterマーケティングで、大きな宣伝効果が期待できます。
この記事では、Twitterのマーケティングに関して解説しますので参考にしてみてください。
1. Twitterを活用したマーケティングの6つの特徴
Twitterマーケティングの特徴を、わかりやすく6つにまとめました。
1-1. 拡散力が高い
Twitterは、拡散力が非常に高いSNSです。
ユーザーへのアプローチ数を稼ぎやすいので、Twitterはマーケティングに利用されやすいです。
拡散力が高い理由は3点あります。
1.フォローアカウントの投稿がタイムラインに表示される
2.フォローしていないユーザーの投稿もリツイートできる仕組み
3.「リツイート・いいね」した投稿もフォロワーに共有できる
フォローしたアカウントの投稿は、時系列でタイムラインに表示されますし、フォローしていないユーザーの投稿もリツイートできる仕組みなので、最新情報やニュースはどんどん拡散されます。
フェイスブックなどと違い、匿名性が高いアカウントが作れることも、ユーザーがリツイートやいいねをしやすい環境に繋がっています。
Twitterは、SNSの中で拡散力はトップクラスに高いと言えます。
1-2. ユーザーとのコミュニケーションがとりやすい
他のSNSと比較して匿名性が高いため、知り合いでなくても、活発にコミュニケーションが行われています。
投稿へ返信する「リプライ」機能や、個別にやりとりができる「DM(ダイレクトメッセージ)」機能があります。
リプライや引用リツイートを通して、投稿に対する世間の反応を見ることもできます。
アンケート機能もあるため、顧客満足度の向上のためのヒアリングにも活用できます。
1-3. Twitterの利用者数が多い
Twitterの国内アクティブユーザー数は、2020年11月現在「4,500万人」です。
メインとなるユーザー年代は「10~30代の男女」と幅広く、40代の利用も少なくないです。
企業のサービス・商品を、幅広い層に知ってもらうことが期待できます。
1-4. 自己ブランディングしやすい
実名性の高いFacebook等と異なり、Twitterではキャラクターを確立した発信もトレンドです。
有名なTwitterアカウントとしては、SHARP株式会社(@SHARP_JP)があります。
企業アカウントというとお堅いイメージを持ちますが、SHARP株式会社のアカウントは「ゆるいツイート」で話題になっていました。
発信のスタイルで、他の企業との差別化を図ることもできます。
1-5. トレンド投稿で話題になりやすい
Twitterで「いま、話題になっていること」は、「トレンド」としてランキング表記されます。
単語に#(ハッシュタグ)を記載することで、特定のキーワードを調べているユーザーへ情報を届けることもできます。
タイムリーな話題に乗れば、トレンドを追っている多くの人の目に触れる発信ができます。
1-6. アナリティクスによる分析や改善ができる
アナリティクスは、ユーザーの動向を解析できるWEBツールです。
闇雲な運用ではなく、データに基づいたロジカルな運用が可能です。
Twitter投稿がどれだけの人の画面に表示されたか、クリックされたかが把握できます。
リツイート・いいね等の、反応のいいタイプのツイートは増やし、反応の薄いタイプのツイートを減らすことで、より多くのユーザーに見てもらえるような改善ができます。
2. Twitterの企業アカウントの特徴
企業アカウントには以下のような特徴があります。
・無料で運用できるため、コスパが抜群に良い
・戦略がうまく行かないと炎上などのマイナスを生む
・すぐに人気アカウントにはならず継続的な運用が必要
・定期的な更新をしないとフォロワーが伸びにくい
・キャンペーンやお得な情報でフォロワーを増やす手段がとれる
基本的には、無料で始められるのでハードルが低いマーケティングですが、拡散力が高い分、運用を間違えると炎上に繋がり、企業の印象が下がる恐れもあります。
あらかじめどのような運用をするか、どういうルールで運用していくかを決めた上で始める必要があります。
企業によっては、運用をコンサル会社に任せている場合もあります。
3. Twitterの企業アカウントでの発信の注意点
Twitterの企業アカウントでの発信の注意点についてご紹介します。
3-1. ブランディングを統一する
企業アカウントを複数名で管理する場合、文章のニュアンスや発信の内容がブレないよう気をつける必要があります。
一貫性のある有益な発信には、フォロワーがつきやすいです。
3-2. 宣伝しすぎない
Twitterの宣伝効果は大きいですが、宣伝ばかりするツイートは嫌われる傾向にあります。
ファンを増やし宣伝をするためにも、「宣伝以外」のツイートが重要です。
3-3. 炎上に気をつける
企業アカウントでのプライベートな投稿(誤爆)や不適切な投稿で、時に「炎上」することがあります。
組織としての発信は道義的責任が問われやすく、炎上しやすい傾向にあります。
ネットが炎上する話題には一定の傾向があるため、予め把握しておくことが重要です。
Twitterで炎上しやすい内容を、記載しておくので参考にしてみてください。
・倫理に関するテーマ
・組織に所属するスタッフの問題行為
・政治に関わるテーマ
・宗教に関わるテーマ
・ジェンダーに関する問題
4. Twitterを活用したマーケティングの成功事例
Twitterマーケティングの成功事例について、企業の実例と併せてご紹介します。
4-1. SHARP株式会社(@SHARP_JP)
すみっコぐらし、タイトルだけ眺めていても、なんだか胸が締めつけられるような気持ちになる。
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) November 17, 2020
2020年11月現在、82.2万フォロワー
商品紹介のツイートもありますが、消費者視点の親しみやすい投稿が、反響を呼んでいます。
学べること
ユーザーにとって親近感が湧くようなツイートを織り交ぜることによって、フォロワーを飽きさせず、宣伝を効果的に伝えることがでます。
どの企業でも実践できる、ポピュラーで効果的な成功事例だと思います。
4-2. ローソン(@akiko_lawson)
11/30まで!「鬼滅の刃」たまるよスタンプ実施中♪スタンプをためると今治タオルハンカチが先着数量限定でもらえます(^^) #ローソン #鬼滅の刃 https://t.co/ckp1o5BBQK pic.twitter.com/cohrc4rVj4
— ローソン (@akiko_lawson) November 27, 2020
2020年11月現在、534.5万フォロワー
ローソン公式Twitterでは、主に新商品やシーズンごとのおすすめ商品を発信しています。
Twitterでユーザーが拡散したくなるツイートを意識して作っているそうです。
学べること
ユーザーがTwitterを見ている時間を狙って、購買行動に繋がるような発信を行っているそうです。
Twitterのリアルタイム性を生かして、サラリーマンのお昼休憩に新商品を拡散するなどの工夫が学べます。
タイムラインで埋もれないような画像サイズ設計等、色んな計算をしています。
4-3. セコム(@SECOM_jp)
【子どもブログ】セコム広報です。“子どもの安全ブログ”の最新記事「防災週間に学ぶ!子どもに行うAEDと心肺蘇生法」を更新しました。ぜひご覧ください。https://t.co/nlRhKxnQSM pic.twitter.com/uMHvK1yD52
— セコム (@SECOM_jp) September 3, 2020
2020年11月現在、67.6万フォロワー
日々の生活に役立つ豆知識や、防犯・防災のノウハウを多く投稿しています。
公式ページで発信している内容のリンクも多く発信しています。
学べること
私生活ですぐに実践できる防犯対策の知識など、内容的にすぐに役に立つものが多く、企業のファン獲得に繋がっていると思います。
セコムをフォローしているユーザーは、Twitterのリンクからホームページ記事に移動することができるため、Twitterから自社サイトへの流入の仕組みを作っているとも言えます。
5. Twitter広告の活用
フォローされていないユーザーへのアプローチ手段として「Twitter広告」があります。
Twitter広告とは、Twitterのタイムラインや検索結果に、広告を掲載できるサービスのことです。
ユーザーの過去の動向やフォローしている人などから、興味や関心などでターゲティングしたうえで、広告を配信することがメリットです。
Twitter広告は、リツイートすることもできます。
「いいね」や「リツイート」されることで、その広告に反応した人のフォロワーにも広まっていき、二次拡散も発生しますので、予算以上の広告効果を出すチャンスがあります。
多くのユーザーへアプローチしたい場合は、Twitter広告を利用する手段も有効です。
5-1. Twitter広告の出し方
広告を出す目的によって、課金や最適化の基準が異なります。
広告を表示させたいユーザーの傾向を設定できるため、地域、性別、言語・キーワード等で、ターゲットを定める設定ができます。
予算の上限も設定できるため、想定外の請求がこないように設定しておくと安心です。
広告ツイートには「プロモーション」と表示されるため、ユーザーからは広告だとわかる仕様になっています。
6. Twitterマーケティングを学ぶのにおすすめの本
Twitterマーケティングを個人で学ぶのはとても大変です。
何をどうやって始めたらいいか分からない人には分かりやすい本で学ぶのをおすすめしています。
今回はTwitterなどのSNSマーケティングの方法を学べる本を5つご紹介いたします。
6-1. SNSで人を集める!やさしいSNSマーケティングの教科書
著者 : 喜多野 修次 出版社 : 総合法令出版 (2020/9/10)
SNSで集客できる人ってどんな人でしょうか?
今はTwitterやInstagramからの集客がとても重要視されています。
しかし、具体的な集め方って知らない人が多いですよね。
本書では、企業や個人が簡単に SNSでフォロワーを増やして売り上げをアップする方法をご紹介しています。
特別なスキルや、たくさんの時間やお金をかけなくてもSNSで集客する秘訣をお伝えしていきます。
6-2. デジタル時代の基礎知識『SNSマーケティング』 第2版 「つながり」と「共感」で利益を生み出す新しいルール
著者 : 林 雅之 出版社 : 翔泳社 第2版 (2020/7/15)
この一冊があればSNSマーケティングとは何かがはっきり理解できる入門書です。
これからSNSマーケティングをやってみたい人向けの入門者的なマニュアルです。
Twitter、Instagram、Facebook、LINEなどの活用法が基礎から学べます。
SNSを使って集客したいけど何を書いたらいいか分からない、どうやったらいいねをもらえるの?という方には本書がぴったりです。
効果的な写真や動画の使い方、投稿内容の選択など、まさに入門書と呼べる内容になってます。
6-3. SNSマーケティングのやさしい教科書
著者 : 清水将之 出版社 : エムディエヌコーポレーション; 改訂新版 (2019/7/17)
現代では様々なSNSを使ったマーケティングの手法が研究されています。
たくさんあって、何が一番近道なのか分からない人はぜひ本書を参考にしてください。
目標を達成するために、どんなSNSを選んでどのように対策して進めていけばいいかがよく分かります。
最新のマーケティングの手法を紹介して研究していますので、遠回りすることなく目標へと進んでいけます。
Twitteマーケティングに特化した内容になっているのもおすすめの1つです。
Twitteは動画などにも対応していますし、運用データが分析できるのでマーケティングに活用できます。
しかも、Facebookと違い、匿名で利用できるのも、スピード感を重視する現代人には人気です。
7.Twitterマーケティングのデメリット
匿名性が高く手軽にできるイメージのTwitterマーケティングですがデメリットもあります。
大きなデメリットは2つあります。
・結果が出るまで時間がかかる
・無理をすると炎上してしまう
7-1. 結果が出るまで時間がかかる
Twitteマーケティングで成功するためにはやはりたくさんの人にフォローされている必要があります。
しかし、フォローはするのは簡単ですが、フォローされるのは大変ですので時間がかかります。
狙ったターゲット層に近い内容の投稿をしている人をフォローして、その人の投稿にいいねをするなど、地道な努力が必要です。
しかし、Twitterの拡散力はすごいので、フォロワーに投稿を気に入ってもらえたら、リツートしてもらえて、フォロワーのフォロワーまで拡散されます。
フォロワーのフォロワーがさらにリツイートすることでどんどん投稿が広まって、いいねを獲得したり、新たなフォロワーの獲得へとつながります。
まずは自分の投稿にいいねをしてくれた人にいいねを返して、コミュニケーションをとって信頼関係を作ることが大切だといえます。
7-2. 無理をすると炎上してしまう
いいねを狙って大胆なワードを使ったり、人を誹謗中傷するような内容の投稿をすると、フォロワーの反感をかって炎上してしまう場合があります。
炎上はすごい勢いで拡散するので、わざと乱暴な言葉や動画、写真を使って目を引く投稿をする人がいますが、一時的には注目を集められても、その後要注意人物として警戒されたり、何を言っても、販売していても信用されないと言う事態につながります。
スマホで気軽に呟けるので、つい思ったことを投稿してしまって焦る人が多いようです。
フォロワーには投稿内容が通知されますので、すぐに投稿を消しても一瞬見られてしまうことになりかねません。
Twitterを使う時は感情的にならずに、冷静に、この投稿をして傷つく人はいないか、自分のイメージが悪くなる内容ではないかを判断しましょう。
8. まとめ
Twitterを利用したマーケティングについて、ご紹介しました。
Twitterを活用し、新規顧客へ幅広く宣伝することもできますが、既存顧客とのコミュニケーションのため活用している企業も増えています。
無料で始められるので、ご紹介した内容を踏まえて、まずは運用を始めてみましょう。