月間アクティブユーザーが世界で10億人を突破し、国内でも2000万人利用しているInstagram。
よく目にするけれど、意外と広告の出し方を知っている方は少ないのではないでしょうか?
今日本国内でInstagramの月間ユーザー数は3,300万人で、Facebook Twitterに続く国内利用者数第3位のメディアになっています。
世界では毎月10億人の人がInstagramを利用しています。
Instagramを広告として、上手く活用すればかなりの大きな影響力を期待できるでしょう。
Instagram広告は気軽に始められ、現在メディアでも話題性のある「インスタ映え」の波に乗って、多くの企業がInstagram広告に参戦しています。
そこで、Instagram広告を使って成果を出すための 7つのノウハウをご紹介します。
どうやって予算を決めるのかなど、出稿方法が気になっている方はぜひ参考になさってください。
1.広告の予算
2.広告の種類
3.課金方法
4. 広告の審査
5.効果的な活用方法
6. 成功例
7.利用ユーザーの動向と対策
1.Instagram広告の平均予算とABテスト
インスタグラムの広告は、最低100円から出稿できます。
しかし、あまりに低い予算で設定してしまうと、高い宣伝効果が望めなくなってしまいます。
最低でも日額で1,000円ほど、月に30,000円くらいの予算が必要と頭に入れておきましょう。
また、広告を出稿する時は、どの広告が最も反響があるか確かめるために、いくつかの種類に分けて出稿する「ABテスト」も実施して、どの広告が最もコストパフォーマンスが良いか調べることがとても重要です。
ABテストの予算ですが、1広告で1日1,000円だとして、30日で30,000円
2つの広告ですと60,000円〜100,000円くらい必要とみておくほうがいいでしょう。
2.Instagram広告の予算設定
Instagramは2015年より、自由に予算や配信時期を決めることができるセルフサーブ(運用型)広告となりました。
広告費用に予算を削れない中小企業や、短い期間で運用したい、といった幅広い目的で利用しやすくなっています。
Instagram広告の予算設定には、通算予算と1日の最大予算を決める、2つの設定方法があります。
2-1. 通算予算
予算額を全て使いきるか広告掲載期間が終了するまで広告を掲載することを目的とします。
通算予算とは、広告を出稿している全部の期間で、どのくらいの費用がかけられるかをあらかじめ指定しておく方法です。
通算予算を決めておけば、その金額をオーバーして請求されることはないので安心です。
2-2. 1日の予算の選択
広告掲載期間中、1日の広告費の上限を設定できる項目です。
予算費用は掲載期間中、できるだけ均一に自動分配されます。
これは広告配信を一定にするためです。この時、最小予算を越さなければいけません。
1日当たりの費用で最小予算は算出されます。
例えば通算予算を使って、10日間広告掲載をする場合、最小予算の10倍で設定する必要があります。
3. Instagram広告の種類
Instagram広告には下記のような種類があります。
1. 写真広告
2. 動画広告
3. カルーセル広告
4. ストーリーズ広告
5. コレクション広告
6. 発見タブ広告
1つずつ詳しく解説していきます。
3-1. 写真広告
写真1枚で、配信できる広告です。
300文字以内のテキストで説明をつけることができます。
しかし、広告写真の20%以上をテキストで占めるのはNGです。
画像種類は、正方形・長方形・縦長から選択可能です。
3-2. 動画広告
動画で配信できる広告です。
125文字のテキストを目安に説明をつけれることができます。
動画ファイルのサイズは、最大4GBと上限が決められているため要注意です。
動きを伝えたいゲームのアプリケーションの宣伝などに使いやすいです。
3-3. カルーセル広告
2~5個の画像や動画を表示する広告です。
自社の商品やアプリケーションの動画広告をまとめて紹介することができます。
商品の機能紹介や、料理系のアプリなど、場面ごとに動画を交えて宣伝したい商材におすすめです。
3-4. ストーリーズ広告
全画面に写真や動画を使って広告を表示します。
写真や動画を縦長フォーマットを使って全画面に表示する広告です。
写真は約5秒(30MB)、動画は最大15秒(4GB)まで上限が決められています。
全画面表示なので、視点の注意をそらすことなく宣伝することができます。
3-5. コレクション広告
ビジュアル(動画・スライドショー・静止画)の下に関連する商品画像を並べて配信する広告です。
目を引くビジュアルで閲覧者を魅了し、関連商品への誘導も同時に促す効果が期待できます。
3-6. 発見タブ広告
Instagramであまり聴き慣れない言葉かもしれませんが、発見タブ広告というものがあります。
発見タブとは、2012年から追加された新機能で、Instagramの下部の虫眼鏡のアイコンをクリックすると現れる画面のことです。
この画面は、一人一人表示される内容が違っていて、その人の興味関心によって厳選されたコンテンツが表示されます。
この発見タブに出稿できる広告を発見タブ広告といいます。
Instagramの利用ユーザーの半数以上は新しい情報を知るために頻繁に発見タブを開いています。
1日に2億人以上の人がInstagramの発見ページを開いていて、Instagramのアカウントを所持しているユーザーの50%以上が新しいサービスと出会ってます。
新しいInstagram広告として今大変注目を集めています。
4. 課金方法
課金方法は、主にこちらの4種類です。
CPM(Cost Per Mille)=0.5~1円(1リーチ)
CPC(Cost Per Click)=40円~100円(1クリック)
CPI(Cost Per Install)=100~150円(1インストール)
CPV(Cost Per View)=4~7円(1再生回数)
課金方法の種類応じて、1クールあたり、どれくらい課金されるのかも目安として覚えましょう。
1つづ詳しく解説いたします。
4-1. CPM
日本語では「インプレッション単価」と言います。
Instagram上に広告が1000回表示された時点で、課金されます。
そのため、クリック数は関係ないため、何度押しても反映されません。
クリック数が多くなるだろうと予測される広告でも、比較的安価で運用することができます。
認知度向上の目的であれば、安いコストで実現しやすい課金方法です。
4-2. CPC
「クリック単価」とも呼ばれ、広告を1回クリックする度に課金されます。
効率よく、自社運営しているサイトやアプリダウンロードページ、商品の購入に誘導できます。
4-3. CPI
アプリケーションをダウンロード→インストール→起動される度に課金されます。
アプリケーションのインストールを目的としたキャンペーンにおすすめで、短期間に大量のユーザー獲得に繋がります。
Instagramの利用ユーザーの大多数は、スマートフォン所持者のため、アプリケーション広告の宣伝には効果を発揮しやすいでしょう。
4-4. CPV
動画を10秒以上、あるいはほとんど視聴される度に課金されます。
動画広告の場合、CPMとCPVのどちらかを選択できます。
CPMの場合、とにかく認知度を広める場合には宣伝効果を発揮します。
しかし、動画広告の場合は広告の中身を知ってもらうことも大切です。
そのため再生時間がある程度経ってからしか課金されないCPVの方が、より興味関心度の高い顧客の獲得に繋がります。
5.Instagram広告の審査
Instagramに広告を出稿する際は、どんな広告でも載せてくれる訳ではありません。
広告を作成し、申請したら、Facebookの広告ポリシーをもとに審査が行われます。
Facebookの広告ポリシーはとても厳しく、よく理解して出稿しないと審査に通ることは難しいでしょう。
こちらのFacebookの広告ポリシーをよく確認してから広告を作成しましょう。
審査が通るまで最低でも1日時間がかかります。
すぐ作成してすぐ広告配信開始という訳にはいかないので、配信予定日前に予定を持って広告を作成するようにしましょう。
6.インスタ広告の効果的な活用方法
インスタ広告を効果的に利用するには、下記の点を注意してみてください。
・ターゲットを具体的に決める
・インパクトを意識した広告作りを
・ハッシュタグをつける
・成果を出した企業を参考する
InstagramはFacebookの子会社です。
Facebook広告には、ターゲットを選定するための細かいデータを設定することができます。
これはInstagram同様に設定可能です。
どんな人に見てもらいたいかターゲット像を想定し、インパクトのある広告作りをすることが、結果に反映されやすいです。
またハッシュタグには、2つの効果が期待できます。
・自社ブランドの認知度向上
・検索されやすいワードをつけて、流入を狙い視聴ユーザーを増やす
こちらも効果的に利用していきましょう。
7. Instagram広告で認知度があがった企業
Instagramを効果的に活用することで、認知度が上がり売り上げの増加につながった企業があります。
いくつかご紹介いたします。
7-1. 三越伊勢丹のオンラインギフトサイト
三越伊勢丹のオンラインギフトサイト「MOO:D MARK by ISETAN」は、ホワイトデーというギフトのニーズ高まるころ、Instagramのフィード広告を実施しました。
その結果、CPC、CPA共に改善され、購入数が1.5倍に増加いたしました。
今回はFacebookが持つAI機能を活用し、その人の興味関心がある広告を自動で表示することによってInstagramをきっかけとした売り上げにつながったようです。
7-2. 日本航空
ラグビーを通して、挑戦し続けることの大切さを伝え、スポーツファンにJALをいうブランドをより身近に感じほしいという思いからInstagramを使った広告の配信に取り組みました。
8.利用ユーザーの動向と対策
1.広告の予算
2.広告の種類
3.課金方法
4. 広告の審査
5.効果的な活用方法
6. 成功例
7.利用ユーザーの動向と対策
これまで、Instagram広告を使って成果を出すための7つのノウハウをご紹介しました。
次にInstagramを利用している年代の統計を見てみましょう。
8-1. Instagramの性・年齢別ユーザー数(国内)
※男性青、女性赤で色別に分かれています。
このグラフをみると、Instagramを利用しているユーザーの多くが、20代~40代です。
若い世代を中心にInstagramは利用者数が多く、男女比で見ると年齢が若い、女性の方が多く利用されていることがわかります。
このようなデータも活用して利用者のニーズに応えるような効果的な広告を作成してみてはいかがでしょうか?
9. まとめ
いかがでしたでしょうか?この記事ではInstagramの広告についての基本情報を知っていただけたと思います。
今世界で月間10億人が利用している最大規模なメディアであるInstagramを使って、自社製品を多くに人に知っていただくきっかけにしてみてはいかがでしょうか?
Instagram広告を使いこなすことによって、自社の認知度が上がり、売り上げが上がる大きな転機になると思います。
Instagramのユーザーは新しい情報を常に求めていて、世の中に興味関心が深い方が多いという統計も取れています。
特に自社だけの新しいサービスを展開している企業には、今からInstagram広告に参入することで良い結果に繋がるのではないかと思います。
誰もがスマホで毎日のようにInstagramを開いて楽しむ時代ですから、ぜひInstagram広告を活用してください。