近年、ユーザー数が加速し、楽しみ方のレパートリーが増えたTikTok、使ってみたいけど使い方がわからない方も多いのではないでしょうか。
リリース当初は、若い男女が音楽に合わせてダンスしている動画ばかりでしたが、最近はいろいろなテーマでさまざまなクリエイターが集まるSNSとなりました。
この記事では、TikTokの使い方について、楽しみ方や動画の作成方法、メリット・デメリット、ビジネスへの活用に関してなど、あらゆる内容について解説します。
1. TikTok(ティックトック)とは?
ティックトックとは、2016年夏に中国の「ByteDance」という会社によって開発された、短い動画の作成や投稿ができるアプリSNSです。
2018年には全世界150か国以上で1億ダウンロードを記録しました。日本では主に10代や20代の若者に人気があります。
株式会社AMFが発表した「JC・JK流行語大賞2018」のアプリ部門で、1位を獲得している実績もあります。
アメリカの調査会社「Sensor Tower」の発表でも、2018年第一四半期、アプリダウンロード数で世界一とされています。
まさに世界規模で人気のSNSです。
2. TikTokの楽しみ方やできること
TikTokの主な楽しみ方は「他の人の動画を視聴する」「自ら動画を投稿する」の2つです。
ちなみに「TikTok For Business」という、ビジネスへの活用もできますので、記事の後半でしっかり紹介します。
2-1. 他の人の動画を視聴する
他の人のさまざまなジャンルの短編動画をランダムに視聴できます。
レコメンドという他の人の動画が、ランダムに流れる機能をメインで使います。
レコメンドには「おすすめ」と「フォロー中」の2つがあります。
おすすめは、ランダムに世界中のさまざまな人の動画が流れます。
自分の興味があるテーマの動画を優先して表示するアルゴリズムがあるので、TikTokを使用するほど、興味がある動画が流れる仕組みになっています。
フォロー中は、自分がフォローしたクリエイターの動画だけが閲覧できます。好きな人の動画だけが見たいときはフォロー中に流れる動画を楽しむ使い方が主流です。
2-2. 自ら動画を投稿する
自分が撮影した動画をTikTokで世界中に配信できます。投稿する動画テーマは自分で決めれます。
みてほしい動画がある!人気者になりたい!驚かせたい!など、自分の欲求を動画投稿で満たせます。a
人気のクリエイターになると、企業や芸能事務所から仕事やスカウトのオファーが来る可能性もあります。
2-3. ビジネスに活用する
動画を広告として活用する企業も多いです。TikTokをビジネスに活用する際の強みは「広告なのに楽しんでもらえる」ことです。
Googleの検索結果で表示されるリスティング広告や、広告として認知されやすいtwitter広告と異なり、楽しんでみている動画がそのまま宣伝となります。
一方でTikTokは、動画をスワイプするだけで次の動画に進めるので、つまらない動画では広告効果が非常に低くなる傾向にあります。
しかし「広告だけど面白い動画」にできれば、ユーザーはスワイプすることなく、動画が再生されているあいだ、広告を閲覧することになります。
コンテンツの良し悪しで、ビジネス効果が大きくことなるのがTikTokのビジネス活用の特徴です。
3. TikTokのアカウント登録が必要な人と不要な人の違い
アカウント登録は、TikTokの楽しみ方によって必要な人と不要な人が分かれます。
動画を視聴するだけなら、アカウントを登録しないでも楽しむことが可能です。
3-1. アカウントを登録しないでも使える機能
アカウントを登録しないでも使える機能は以下です。
動画を見るだけの人は登録する必要はないです。ちなみに動画の撮影も可能です。
・動画の視聴
・ユーザー検索
・ハッシュタグ検索
・楽曲検索
・動画のシェア
・プロフィール閲覧
・動画撮影
3-2. アカウントを登録しないと使えない機能
アカウントを登録しないと使えない機能は以下です。
動画へのアクションはアカウント登録が必要です。撮影した動画を投稿する場合も必要です。
・動画の投稿
・動画へのいいね
・動画へのコメント
・ユーザーのフォロー
・プロフィール作成
自分の動画の投稿もしたい人や、動画に対して評価やコメントをして参加型で楽しみたいなら、アカウント登録をしましょう。
4. アカウントの登録方法
TikTokでは、アカウント登録をおこなわなくても「見るだけ」で、ある程度楽しめます。
ただし、気に入った投稿へのいいねやコメント、アカウントのフォローといった機能が制限されてしまいます。
しっかりTikTokを楽しみたいなら、アカウントの登録をおすすめします。
4-1. マイページからアカウント登録
画面右下の人マークマイページを開き、登録をタップします。
電話番号やTwitter、Googleアカウントなどを利用してアカウントが登録できます。
新規登録する際のアカウントにはメールアドレスは使えません。
電話番号もしくは以下のアカウントのうち、いずれかが必要になります。
・LINE
・Twitter
・Facebook
・Instagram
・Google
・カカオトーク
4-2. ユーザーネーム、生年月日、自己紹介の登録
続いて、ユーザーネームと生年月日、自己紹介を登録します。
ユーザーネームは、TikTok上でアカウント検索やプロフィールのシェア時に使用するものです。後からでも変更できます。
Twitter Facebook Instagram などのアカウントとリンクしてアカウントを作成した場合は、そのツールで設定してあるユーザーネームが引き継がれます。
5. TikTokで動画を作成する方法
TikTokの動画の撮影方法をご紹介します。動画は撮影したら必ず公開されるわけではなく、非公開設定にしたり、下書きに保存しておけば、誰かに見られることもないです。
まずは動画の作成方法からご紹介します。動画を撮影する手順は以下の流れです。
5-1. 撮影をする
ホーム画面「+」ボタンをクリック
5-2. 撮影モードを選択
15秒モード、30秒モード、フォトモーションモードから選択。
デフォルトは「15秒モード」です。
5-3. 曲を選択する
画面上部の楽曲をタップし動画のBGMを設定できます。楽曲名を自分で入力して探しても良いですし、用意されているカテゴリから選んだり、おすすめされた曲を選ぶこともできます。
音は再生ボタンを押せば、曲を選択する前に視聴可能です。
①楽曲をクリック
②楽曲を選択
5-4. フィルター機能やメイク機能で調整する
フィルター機能やメイク機能を利用すれば美肌効果や輪郭調整、撮影する動画の色合いなども調整できます。だいたい若い人は、フィルター機能やメイク機能を活用して動画を撮影しています。
① 【エフェクト】をクリック
②好きなエフェクトを選択
5-5. 撮影する速度を選択する
【速度】をクリックして速度を選択してください
2倍速や3倍速での撮影や、スロー撮影が選べます。倍速にすると、アニメのようなユニークな動画がとれます。
スロー撮影は通常の速度よりもゆっくりユーザーに動画を見させたいときなどに使用することが多いです。
②【速度】をクリックして選択
5-6. 撮影する(カウントダウン機能推奨)
撮影のスタート前に、カウントダウンの秒数を選択できます。
撮影画面の右側の【カウントダウン】をクリックしてカウントダウンの秒数を選びます。
3秒か10秒を選べます。カウントダウンを使わずに撮影を開始した場合、シャッターボタンを押した瞬間から撮影が開始されます。
①カウントダウンを選択
②クリックしてカウントダウンの長さを選択
6. TikTokで動画を加工する方法
TikTokの動画の加工方法をご紹介します。TikTok上に投稿されている動画は、ほとんど加工された動画です。
動画を「楽しめる」「感動させる」「面白くする」ために、加工は必須と言っても過言ではありません。
人が映る動画の場合は、より可愛い、よりキレイ、よりイケメンに見てもらうために加工を使う人が非常に多いです。
保存している動画を加工するまでの流れをご紹介します。
動画の撮影時と同様に、ホーム画面「+」ボタンから始めて、動画を選択し、画面右上に表示されている「次へ」を押して、希望の加工方法を選びましょう。
6-1. 動画にエフェクトを加える
撮影する前や撮影した動画を選択して、エフェクトをつけると、動画の印象がとても異なるものになり、クリエイティブな印象をもたせることができます。
エフェクトには、痩せて見えるものや、うさぎの耳が生えるもの、美白効果、幽霊、キラキラ背景などたくさんの種類があります。
常に新しいエフェクトが更新されるので、動画を撮影する人も見る側の人も飽きずに楽します。
6-2. 動画に文字を加える
インスタグラムと同様に、動画に文字を入れることができます。
動画の好きな位置に、好きな色で、好きなフォントで文字を挿入できます。
ただしTikTok上で用意されているフォントは5種類と少なめです。TikTok用の無料ツールなどを使えば、豊富な種類の中から文字を選ぶことができます。
①【テキスト】をクリック
②フォントを選んで文字を入れます。
7. TikTokのメリットデメリット
TikTokを使う前にメリットやデメリットを把握したうえで利用しましょう。
7-1. メリットは誰でも注目されるチャンスがあること
芸能人やインスタグラマー、Youtuberのように自分の努力や、やり方次第で注目されるチャンスがあることです。
TikTokで注目されれば、芸能事務所や企業からスカウトが来たり、広告塔としてビジネスチャンスに巡り会える可能性が高くなります。
7-2. デメリットは個人情報の流出や精神的なダメージ
顔出し投稿をしている人にとって、個人情報の流出によるストーカー被害や、悪意あるアンチコメントで精神的なダメージを負う可能性があることがデメリットです。
動画が思わぬ形で広まったり、自分以外の人を傷つけるきっかけにもなりかねません。
ユーザーが多いSNSだからこそ、デメリットをしっかり理解したうえで利用してほしいです。
8. TikTok For Businessとは
「TikTok For Business」とは、2020年6月25日に発表された、誰でも自らアカウントを作って、TikTok上に広告を出稿できるプラットフォームです。
もともとのTikTok広告は、予算も数万程度ではなく、100万以上の広告費を払える企業が、運営会社か代理店に依頼する流れがメインでした。
ですが「TikTok For Business」が誕生したことで、企業でなくとも少額単位で広告が配信できるようになりました。
TikTokのユーザーと相性が良いコスメ系の商材や、アパレル系、アプリ系などで成功事例があります。
9. イヴ・サンローランの成功事例
2020年5月に実施したイヴ・サンローランのハッシュタグチャレンジ「#YSLロックシャイン」では、全11色のカラーバリエーションの中から6色を厳選し、オリジナルブランドエフェクトを開発。
実際にリップをつけているかのような擬似体験をTikTokユーザーに提供しました。
・ブランドエフェクト利用回数は21万回
・クリエイティブの魅力でオーガニック投稿が増加
・リップ単体の売上は前月比1.5倍にアップ
10. まとめ
TikTok(ティックトック)とは何か、楽しみ方やできることなどをご紹介しました。
自分自身に合った使い方でTikTokを楽しんでみてください。
またSNSなので、広告としての運用も考えてみましょう!TikTokをビジネスに活用する際の強みは「広告なのに楽しんでもらえる」ことです。
ユーザーにマッチした動画を投稿できれば、大きな広告効果に期待できます。