デジタルマーケティングとは?WEBマーケティングとの違いと5つの基本戦略

マーケティングというのは、いつも顧客と正しい場所で、正しい時間帯につながっていなければなりません。
昨今のマーケティングは、インターネットが利用されることが主流になっています。

最近主流になっているマーケティングの形として「デジタルマーケティング」という方法がありますが、違う言葉に置きかえると、オンラインに存在する様々なメディアを使ったマーケティングのことを言います。

しかし、最近ではインターネット上で集客をすることを「WEBマーケティング」とも呼びます。
このページでは、デジタルマーケティングとは何か?と、WEBマーケティングとの違いや基本的な戦略について詳しく解説していきます。

digital

1.デジタルマーケティングとは?

デジタルマーケティングとは、わかりやすく言うと電子メディアを通じて、マーケティングを行うことです。
最近では、パソコンはもちろん、スマートフォンやタブレット端末などのアプリ、グーグルサーチ、ソーシャルメディアなど様々なところで使われています。

インターネットが普及した現代、スマートフォンは国民1人1人が1台ずつ所有する時代になりました。
消費者は店頭で商品を購入する前に、ネットを使って口コミを確認したり、ECサイトをチェックしてスペックを十分に他の製品と比較して購入するようになりました。

消費行動の多様化が進み、店頭で商品を並べておけば勝手に売れる時代ではなくなりました。
販売者は電子メディアを使ってWEBサイトやECサイト、SNSやメルマガなどを使って消費者に情報や商品をアピールしていく必要があります。

その販売経路を作ったり、集客を戦略を立てて行う方法をデジタルマーケティングといいます。
デジタルマーケティングとは、戦略を立てて実行するだけではなく、Googleアナリティクスなどを使って消費者の行動データを分析、研究していく活動も含まれています。

WEBがない時代のマーケティング方法の時にはみえてこなかった売れるための改善点がデータとして明確に残るので、さらに売り上げをアップするための施策ができるのもデジタルマーケティングの強みです。

デジタルマーケティング

2. デジタルマーケティングとWEBマーケティングの違い

同じような意味に捉えがちなデジタルマーケティングとWEBマーケティングですが、それぞれどんな目的があるのでしょう?

ここではこの2つのマーケティング手法の違いをお伝えしていきます。

2-1. WEBマーケティングとは?

WEBマーケティングとは、

・自社サイトなどのコンテンツを運用
・SEO対策をしてアクセスアップの研究
・WEB広告の運営
・SNSなどのソーシャルネットワークを使って自社のブランドを多くの人に知ってもらったりする活動

などをいいます。

WEBマーケティングではとくに消費者の行動分析に力を注ぐ手法で、

・Googleアナリティクスなどを使ってのサイトの訪問者の行動分析してCV(コンバージョン)に繋げる施策
・ユーザーの流入経路を分析して、CV(コンバージョン)まで至った経緯を分析

などもWEBマーケティングに含まれます。

2-2. デジタルマーケティングとは?

一方でデジタルマーケティングは、WEBマーケティングを含めたもっと幅広いマーケティングの考え方です。
WEBだけではなく、SNS、アプリケーション、Eメールなどを使った宣伝方法全般をいいます。
一般的にデジタルマーケティングとは、WEBマーケティングよりも広義な意味として使われています。

具体的なデジタルマーケティングには、以下のような施策が挙げられます。

・FacebookやTwitterなどのSNSを活用して、認知拡大・売上獲得・ファンを獲得すること。
・Eメールマーケティングを行うこと。
・スマートフォンやタブレット端末などを使い、アプリケーションを活用すること。
・これらの施策で集まった情報のデータ分析。
・IoTの活用。

Webマーケティングは基本的にWeb上だけで完結するマーケティング手法なのに対して、デジタルマーケティングとはアプリケーションを使ったり、そこで集まった情報を分析したりなど、オンライン、オフライン関係なく、様々なデジタルチャンネルを駆使した手法と言えます。

3. デジタルマーケティング戦略

ではWebマーケティングを含めたデジタルマーケティングの戦略にはどんなものがあるでしょうか?
デジタルマーケティングで使われる主な戦略をまとめてみました。

3-1. コンテンツマーケティング

Webサイトやオウンドメディアなどを顧客にとってより価値の高いメディアに育て、そのサイトを発信し、ファンとして定着してもらうためのマーケティング手法をいいます。

顧客のニーズを満たし、悩みを解決するような良質なコンテンツを作成することで、Webサイトへの注目を集めたり、問合せを増やしたりする効果があります。

コンテンツマーケティング

3-2. インバウンドマーケティング

電話のセールス、ダイレクトメール、メールマガジンなどの見込み客へのアプローチ方法をアウトバウンド・マーケティングと呼びます。
少し前までは主流だった見込み客へのアプローチ方法ですが、今は顧客もたとえ必要なものであっても売り込まれることを警戒する傾向にあるようです。

そこで現在はインバウンドマーケティングと呼ばれる売り込まないアプローチ方法が主流になってきています。
インバウンドマーケティングとは、WEBサイトやオウンドメディアやブログなどから、顧客の方が自分にとって有益な情報を選び、結果として収益に繋がる、というマーケティング手法です。

顧客に見つけてもらうためには、ニーズに合った良質なコンテンツを作れるかが重要になってきますので、顧客の気持ちになってどのようなキーワードで、どんなサイトにたどり着いたらブックマークに登録するか、購入に繋がるかを十分に研究してコンテンツを作成する必要があります。

3-3. SEO対策(検索エンジン最適化)

SEOとは、(Search Engine Optimization の略)「検索エンジン最適化」という意味で、インターネットの検索結果で競合他社よりも上位表示させるための施策全般をいいます。

検索結果に上位表示させることができれば、より多くの検索者に自社サイトを知っていただくことができ、未来の顧客へと繋がるチャンスが大きくなります。

SEO対策によりサイトの上位表示が可能になることにより、広告費を削減することができるのもメリットの一つです。

seo

3-4. ソーシャルメディアマーケティング

ソーシャルメディアというと、FacebookやInstagram、Twitterなどを思い浮かべる人が多いと思いますが、ソーシャルメディアの定義は幅広く、参加者が発信者、受信者、伝達者になれる媒体であれば全てソーシャルメディアと呼びます。

YouTube、食べログなどの口コミサイト、掲示板サービスやクックパットなども幅広くソーシャルメディアと呼び、それらを利用したマーケティング手法をソーシャルメディアマーケティングと呼んでいます。

SNSは登録したもの同士が交流できるWEBサービスなどのことで、SNSもソーシャルメディアの一部になります。

ソーシャルメディア

3-5. クリック報酬型広告(PPC)

クリック報酬型広告(PPC)とは、WEBサイトに広告を掲載し上位表示させたり、あらゆるメディアに広告を載せ、料金を支払う形の広告の出稿方法です。
1クリックごとに料金が決まっていて、クリックされた回数だけまとめて料金を支払います。

コンテンツ連動型広告や、検索連動型広告などの種類があり、テキストだけや画像や動画を使った広告形態での出稿が可能です。

4. デジタルマーケティングの勉強方法は?

デジタルマーケティングの勉強方法としては、本などで学習する方法があります。
しかし、デジタルマーケティングは日々新しい手法が研究されていますので、本で基本を学びながら、常に最新の手法をチェックしていく形をお勧めします。

最新の情報を入手するために、Twitterなどのソーシャルメディアなどから同じ業界のマーケティング担当者のつぶやきをチェックしたり、更新頻度の高いブログから、最新の手法を入手したりする方法もお勧めです。

また、無料でできるオンライン学習サービスも最近ではたくさん公開されていますので、自分が学びたい講座をオンラインで受講していくことも可能です。

常に最新の情報をキャッチするアンテナを意識して張っておくことが、デジタルマーケティングで結果を出すためには必要でしょう。

マーケティングの仕組み

5. デジタルマーケティングの優れている点

オフラインマーケティング(インターネットを使わないマーケティング)と、デジタルマーケティングを比べると、デジタルマーケティングの優れた点がわかりやすくなります。

5-1.オフラインマーケティングとデジタルマーケティングの違い

オフラインマーケティングの代表として、使われているのが新聞広告です。
新聞広告には一定の効果はありますが、新聞に広告を載せても何人の人が目を通し、興味を持ったのかを知ることは出来ません。
一方、デジタルマーケティングでは、Googleアナリティクスなどを使ってリアルタイムで閲覧数などを確認することが可能です。
たった今、どこの誰がページを見ているか、誰がどの媒体から申込みをしたかなど、詳細な流入経路を確認できるのがデジタルマーケティングの優れた点です。

5-2.ウェブサイトにおける優れた点

デジタルマーケティングにウェブサイトを利用することによって、その閲覧数を確認することができ、さらに何ページ閲覧したか、何のデバイスで訪問したかなどの細かい情報も確認することもできます。

例えば、10%の訪問者は、オーガニック検索で訪れたとします。
全体の10%は少ないと判断すれば、もっとオーガニック検索を増やす必要があるということがわかります。

そこで、訪問者を増やすために検索エンジン最適化(SEO)を行うという選択ができます。
(オーガニック検索とは、広告からの流入ではないところで検索された結果を言います。)

一方、オフラインマーケティングで、どのくらいの人が広告に興味を持ったかを知るためには、セールスと顧客が直接コンタクトを取らない限り難しいです。
広告を閲覧した顧客の数はわからないので、実際に申し込みが合った人数から、閲覧者を予想するしかありません。
発行部数から推測できそうですが、全員がその広告を目にしているとは限らないので、申込者から逆算して予想するしかなくなってしまいます。

さらに閲覧者を増やすための明確な数字が掴めないところがオフラインマーケティングの弱点と言えます。

デジタルマーケティング

5-3. コストにおける優れた点

新しいブランドの宣伝をするために、パンフレットをポストに投稿するオフラインマーケティングの方法があります。
これは何人の人がそのパンフレットの内容を見て、興味を持ったかを、知ることはできません。
もしかすると、見ずにゴミ箱に入れてしまったかもしれません。

一方、そのパンフレットをあなたのウェブサイトに載せるデジタルマーケティングの方法があります。
そうすると、そのページを何人が閲覧したかを確認することができ、そこからフォームをダウンロードすることによって、興味を持った人が直接申し込みすることができます。

パンフレットの作成代金と、ポスティングをする労力と時間を考えると、Web上にランディングページ(パンフレット)を掲載することは、コストカットの面からとても優れているといえます。

6. デジタルマーケティングでは何のコンテンツを使うべきか?

デジタルマーケティングに使うコンテンツの種類は、あなたのビジネス背景によって変わってきます。顧客にふさわしい方法で始めることが大事です。

デジタルマーケティングのコンテンツを選ぶ時の注意

① 利用している人の特徴を把握する
② 利用者は、どのようにコンテンツを利用し、どのように購入するかを把握する

コンテンツは、一つだけではなく、様々な種類のものを試してみるといいでしょう。
ここで、デジタルマーケティングをする上でのステージを3つに分けて、それぞれどのようなコンテンツが効果的なのかを見てみましょう。

6-1. きっかけをつくるステージ

・ブログ投稿

検索エンジン最適化を高めるのに効果的です。オーガニック検索の順位を上げて、より多くの人に見てもらいます。

・インフォグラフィック

検索されやすくなります。ソーシャルメディアなどでシェアされやすくなり、多くの人にブランドを見てもらうきっかけを作ります。

・ショートビデオ

検索されやすくなります。そのことにより、新しいブランドをより多くの人に見てもらえるようになります。

マーケ

6-2. 考察ステージ

・電子書籍

電子書籍は、ブログやインフォグラフィックなどに比べると、さらに広範囲で閲覧可能です。そのため、より多くの情報を受け取ることができます。

・オンラインセミナー

ショートビデオよりも、さらに多くの情報を見ることができます。そのことにより、商品を購入しようと考えている人に、考慮するきっかけを作ることができます。

6-3. 決定ステージ

・テスティモニアル

 

テスティモニアル(Testimonials)とは、商品やサービスに対する意見のことを言います。商品に興味を持っている人がこれらを確認することによって、商品購入を決定するきっかけを作ります。

7. デジタルマーケティングに必要な予算

予算はいくら必要なのか?マーケティングをする上で、予算は大きな問題になります。
しかし実際に、デジタルマーケティングを行う上で、明確な数字を出すことは出来ません。予算は、そのマーケティングの大きさによって様々です。

一つ言えることが、すでにウェブサイトを持っていて、インバウンドテクノロジー、つまりソーシャルメディアや、検索エンジン最適化などに焦点をおくだけならば、それほど大きな予算は必要ないでしょう。

インバウンドマーケティングを行うには、質の高いコンテンツを作ることが必要です。それは予算だけではなく、時間もかけなくてはなりません。

オンラインマーケティング

8. 代表的なデジタルマーケティング会社

8-1. 株式会社電通

株式会社電通は、日本最大手の広告代理店です。
世界規模では5位の広告代理店で、「新聞やテレビなどの媒体社」と「広告を出したい企業」の仲介役を担っています。
人を動かすデジタルマーケティングが得意で、見込み客の行動を研究し、最適なタイミングで情報を発信し、顧客化につなげる戦略を展開しています。

株式会社電通

8-2. 株式会社アイ・エム・ジェイ

株式会社アイ・エム・ジェイは、独自性の高いWebサービスを取り扱っているデジタルマーケティング会社です。
顧客のニーズに沿ったオリジナルのマーケティング戦略を立て、コンテンツ作成から運用、データ分析までワンストップのサービスを行っています。

株式会社アイ・エム・ジェイは下記の3つのポリシーを持って事業を展開しています

・新しい価値への転換と、新製品・サービス開発
・顧客エンゲージメント向上
・プラットフォームの構築

オリジナルの戦略で自社ブランドの価値をより高め、常に新しいサービスを提供し続けている株式会社アイ・エム・ジェイの企業戦略に今後ますます注目が集まりそうです。

株式会社アイ・エム・ジェイ

9. まとめ

今回はデジタルマーケティングとWebマーケティングの違いやデジタルマーケティングの特徴についてお伝えしました。

同じような意味に感じる両者ですが、それぞれに特徴があり、役割が違っていることが分かりましたね。

デジタルマーケティングは、あなたのビジネスを成功させるために、これからますます欠かせないものになるでしょう。
もしオフラインのマーケティング手法に慣れていて、デジタルマーケティングを初めてないという方がいらしたら、ぜひこれから挑戦してみてください。

デジタルマーケティングはあなたのビジネスと顧客をつなぐための一番の近道になる手法です。
効果的に活用することで、あなたのビジネスをもっと発展させるきっかけになるでしょう。

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