以前は集客といえばメールマガジンを発行するのが効果的と言われてました。
しかし時代は変わり、スマホの普及率が上がるにつれ、ほぼ標準で入っているアプリである「LINE」でやり取りをする人が増えてきました。
もしあなたが「何かの商品を売りたい」「もっと人を集めたい」「自分のことをもっと多くの人に知ってもらいたい」と思うなら、LINE公式アカウントを利用されることをおすすめいたします。
このぺージでは、LINEマーケティングのやり方、成功の秘密、実例などをたっぷりとご紹介いたします。
LINEは今の時代のデジタルマーケティングにぴったりのツールですので、ぜひ参考になさってください。
(2022年5月19日更新)
1. LINEマーケティングって何?
LINEを使って集客をすることを、LINEマーケティングと呼びます。
LINEマーケティングは多くの企業に注目されていますが、それは大きな集客効果が見込まれるためです。
LINEサービスが始まる2011年より前までは、メールが連絡手段として普及していました。
しかし、LINEがサービス開始後から急速に成長を続けたことで、今ではメールに代わる存在となっています。
現在LINEのユーザー数は、日本の人口の70%以上となる約9,000万人です。
そのうち86%のユーザーが毎日LINEを活用しています。
また他のSNSと比べて、ユーザー層が10代から60代まで大きな隔たりなく存在するのも特徴。
他のSNSではリーチしづらい高年代層にも、LINEであれば販促をかけられる可能性があります。
LINEはSNSサービスの中でも特に人気の高いサービスといえるでしょう。
1-1. メールで集客するよりも期待できる
LINEが普及するまでは、企業はメールで集客するのが一般的でした。
メールを使う人が多かったので、メールで宣伝を打てば集客が見込めたのです。
しかし、メールよりもLINEが使われることが多くなった現代では、メールを開封してもらうことですら容易ではなくなりました。
Lステップ公式サイトによると、メルマガの開封率が10〜30%なのに対して、LINEの開封率は60%を超えるとのこと。
同じコンテンツを配信したとしても、プラットフォームが違うだけで開封率が倍以上変わってくるわけです。
そのため、メールマーケティングを行っていた企業の多くが、読んでもらえる可能性が高いLINEマーケティングを取り入れ始めているのです。
1-2. 利用者が多いので購入機会が増える
LINEは、ユーザーの大半が毎日利用していることでも有名なサービスです。
LINE社の調査によると、86%ものユーザーがLINEを毎日利用していることが分かっています。
利用者が多いサービスということは、広告を打てばそれだけ多くの人に見てもらえる可能性があるということです。
LINEマーケティングを取り入れていない企業も、この機会に取り入れることを検討してみてはいかがでしょうか?
2. LINEのユーザー属性
2-1. 性別、職業、年齢別のユーザー属性
LINE株式会社 マーケティングソリューションカンパニー 2020年7月~の調査で、性別、職業、年齢別のユーザー属性について調査しました。
LINE株式会社 マーケティングソリューションカンパニー 2020年7月~
その結果男女比は52.5%でやや女性が多いことが分かりました。
年齢層は、意外にも50代以降の利用者が多く、10代から幅広い年齢層の人に利用されているようです。
職業は、会社員がもっとも多く、続いて主婦や学生も多いことが分かりました。
LINEは若者だけのツールかと思いきや、意外にも年齢層の高い社会人の利用者が最も多いことが分かりますね。
LINEは今は日本中で当たり前のように使用され、幅広い年齢層の人が日常的に使うツールであると言えるでしょう。
2-2. LINEの性、年代別の利用頻度
では次に、LINEの性、年代別の利用頻度を見てみましょう。
LINE株式会社 マーケティングソリューションカンパニー 2020年7月~
男性、女性別、年代別にLINEの使用頻度を調べてみたところ、男女問わず、ほとんどの年代のユーザーが毎日使用する、という結果が得られました。
男女ともに、15歳〜19歳のユーザーが最も使用頻度が高く、女性ですと91.3%、男性ですと85.4%のユーザーが毎日使用しているという結果になりました。
女性の方が男性に比べてどの年代も毎日使うというユーザーの割合が大きく、およそ80%くらいのユーザーがLINEを日常的に使用していることが分かります。
2-3.LINEのスマートフォン利用の実態
LINEはどのようなデバイスで多く利用されているのでしょうか?
アクティブな利用者の実態を調査してみました。
LINE株式会社 マーケティングソリューションカンパニー 2020年7月~
LINEを利用しているデバイスは、やはりスマホのみが49%と多いようです。
続いてPCと合わせて利用している人が44%、PCのみの利用者が2%となっています。
スマホだけで手軽に利用できるところがLINEの利点ですね!
毎日幅広い年代の方が、毎日スマホ1台で気軽にLINEを利用していることがお分かりいただけたと思います。
LINEマーケティングとは、ほとんどの人のポケットの中にあるスマホに、直接企業の広告やお知らせなどを届けられるすごい仕組みなのです。
ではLINEマーケティングで実際何ができるのかを詳しくお伝えいたします。
3. LINEマーケティングでは何ができるの?
LINEマーケティングと一括りにいっても、公式アカウント、広告ネットワークなどのシステムを使い集客する方法があります。
多くの企業は、LINEの上記の方法を組み合わせてマーケティングを行っています。
また、LINEには外部ツールもたくさん用意されています。
LINEに用意された販促機能を1つずつ詳しく解説いたします。それぞれを比較しながら読んでみてください。
3-1. LINE公式アカウント
LINE公式アカウントは、企業や店舗がLINE上にアカウントを作り、ユーザーに友達登録をしてもらい、様々なサービスやお知らせを届けられる機能です。
安売りや新発売の商品を宣伝したり、クーポンや値引きを周知して実店舗への来店を誘導したりと、色々な使い方ができるのです。
ショップカードやクーポンなどを発行でき、ユーザーと個別でチャットができる機能もありますので、単なるお知らせのツールとしてではなく、顧客とのコミュニケーションツールとしても使えます。
3-2. LINE広告ネットワーク
LINE関連サービス以外の外部アプリの配信先に配信を広げられるので新たなユーザーへの接触機会が広がります。
最低単価が1円〜で、広告主様の目標に合わせて広告パフォーマンスの向上が期待できます。
LINEアプリを立ち上げなくても、他のLINEファミリーのアプリを開いた時にも広告が表示されますので、より多くの方に企業のサービスを知っていただく機会ができます。
3-3. LINE Moments
LINE Momentsは、LINEのブランディング動画広告配信メニューの1つです。
良質な再生フォーマット、目的に合わせた柔軟なカスタマイズが可能です。
4. LINEを活用すれば開発費用を抑えられる
LINEマーケティングを行う最大の魅力は、自社で大掛かりな開発を行わずに済むという点です。
自社でアプリやサイトの開発を行うなら、開発や保守のための費用が高くつきます。
しかし、LINEのように既存のサービスを使って集客を行えば、自社で一から手掛けるよりも格段に安く済むのです。
さらに、LINEは企業が宣伝に使うための基盤が整っているため、自社で始めるよりは失敗するリスクが低いといえます。
5. LINEマーケティングの成功事例
LINEマーケティングは、既に多くの企業で取り入れられています。
飲料メーカーでお馴染みのサントリーもその一つです。
5-1. サントリー
サントリーは、2020年6月5日にオープン予定のボトルスタイルのカフェで、LINEで事前に注文できる仕組みを導入することを公表しています。
商品の注文から支払いまでを全てLINEで行えるという利便性の高さから、モバイル決済を利用する人は一定数確保できる見込みとなっています。
このLINEマーケティングの見どころは、顧客がLINEで注文するには公式アカウントの友達追加が必要だというところです。
顧客に友達追加さえしてもらえば、トーク機能で新商品の告知や次回利用の誘導を行うことも可能になります。
リピーターを増やすための活動ができるうえに、LINE上でモバイル決済まで完結することで、簡単に購買データを集めることができるのです。
5-2. 千趣会
ECサイトのベルメゾンネットを運営する千趣会は、LINEショッピングを使ったマーケティングを行っています。
LINEショッピングがイベントを行っている際には、通常時と比べると新規会員数が平均300%、受注金額が平均270%に増やすことに成功しています。
この千趣会も活用しているLINEショッピングとは、通販やEC事業者向けのアフィリエイトサービスです。
顧客がLINEショッピングを訪れ、欲しいと思った商品をクリックすると、販売元のECサイトへと誘導されるというものです。
企業は、LINEショッピングのイベントに合わせて、独自の施策を打つことでマーケティングの効果が見込めます。
このLINEショッピングを使えば、ネットで注文した商品を実店舗で受け取るよう誘導することもできます。
ネット注文だけで完結せずに、実店舗まで足を伸ばしてもらえるよう仕向けられれば、ネットと実店舗の両方の売上を伸ばすことも可能です。
さらに、LINE公式アカウントを一緒に活用することで、情報配信が行えるようになるため、新規顧客だけでなくリピーターを増やすこともできるでしょう。
6. LINEマーケティングはどのような企業が向いている?
LINE社が運営するサービスがどんどん増えているので、実店舗と通販のどちらでもLINEマーケティングを行うことができます。
LINEデリマというデリバリー向けのサービスも展開しているため、宅配サービスを行っている業者も、LINEマーケティングが向いているといえるでしょう。
どのような業種でも始めやすいのが、LINEマーケティングの魅力といえます。
とはいえ、LINEマーケティングは、企業がきちんと戦略を練らなければ、失敗することもあります。
LINEマーケティングを行うなら、LINE公式アカウントの友達数を増やすことを目標にしましょう。
友達数が少なければ、広告を出したり、イベントを開催したりするときは集客ができても、継続的な利用は見込めません。
初めて使ってもらったときや、興味を持ってもらったときに、アプローチできる手段を獲得しとくことで、次回利用を促すことができるのです。
6-1. LINE公式アカウントを簡単に管理できるツールを活用してみる
LINE公式アカウントを活用したマーケティングが上手くできない場合は、LINE公式アカウントを管理できるサービスを使うのも一つの手です。
LINE社とは別の会社が行っているサービスを合わせて利用することで、LINE公式アカウントの友達管理、効果的なメッセージの配信が行えるようになります。
チャットボットやシナリオ配信もできるため、顧客体験や顧客満足度の向上を図ることができるでしょう。
6-2. LINEマーケティングの基本戦略
LINEマーケティングは、比較的高額なバックエンド商品を売るのに適しています。
なぜなら、LINEを使えば顧客を長い期間をかけてナーチャリングできるからです。
高額な商品を購入してもらうには、その商品の価値に気づいてもらうために、長い期間をかけて情報発信をしていく必要があります。
たとえば、30万円のビジネス講座を、何も考えずすぐに購入する人はほとんどいないですよね。
このような高額講座に申し込んでもらうには、ビジネススキルを身につけるメリットや重要性、ノウハウを継続的に発信して、顧客の意識を醸成することが大切です。
LINEはプッシュ型で継続的に情報発信できるので、顧客を教育するのに最適なプラットフォームだといえるでしょう。
6-3. LINEに登録してもらうまでの導線は?
多くの方が悩むのが「どのようにLINEに登録してもらうか?」という点だと思います。
結論、YouTubeやWebメディアなど無料のプラットフォームからLINEに誘導してあげるのがおすすめです。
LINEに登録してもらうためには、ユーザーを自社やサービスのファンにする必要があります。そして、情報発信こそファン化に最も適した手段です。
特にYouTubeは、プラットフォーム内で集客も教育もできる万能なツールです。ぜひ利用してみてください。
7. LINEマーケティングを実際にしてみた結果は?
LINEマーケティングは企業が行っているイメージが強いかもしれませんが、個人事業主でも取り入れることができます。
実は、2019年4月からLINE公式アカウントは個人でも作れるようになったのです。
そのため、個人事業主でもLINEマーケティングを始めている人たちはたくさんいます。
筆者はYouTubeの再生回数を増やすために、LINE公式アカウントを使っています。
LINE公式アカウントで動画をアップする度に友達に呼びかけることで、一定の視聴回数を確保することができるようになりました。
また、合わせてブログの更新のお知らせも、LINE公式アカウントで行っているので、ブログのPV数も一緒に稼ぐことができます。YouTubeやアフィリエイトで稼いでいる人にとっても、LINEマーケティングをやる意味はあるといえるでしょう。
7-1. 小売店でも集客効果がある
筆者のような個人事業主だけでなく、LINEマーケティングは小売店でも有効な方法です。
筆者が普段使っている小売店では、LINE公式アカウントの友達追加をするだけで、購入した商品を自宅に届けてくれます。
トーク機能で届けてほしい日時を伝えるだけで、宅配ボックスに届けてくれるため、この小売店を使う機会が圧倒的に増えました。
案の定、小売店に聞いてみたところ、LINE公式アカウントを作ってから利用者が増えたそうです。
大企業だけでなく、個人事業主や小売店でもマーケティング戦略をしっかりと練れば、LINEマーケティングの効果は見込めるでしょう。
8. LINEマーケティングの勉強におすすめの本
これからLINEマーケティングを行うなら、まずは初心者向けの本で勉強するのがおすすめです。
LINEマーケティングの基礎から応用まで、体系立てて理解することができるからです。
そこでここからは、LINEマーケティングの勉強におすすめの本を2冊紹介します。
8-1. LINEマーケティング
LINEマーケティングの基礎的な内容が網羅されている1冊。
出版は2018年とやや古めではありますが、LINEマーケティングの本質的な部分を押さえているので、今でも十分通用する内容です。
LINEの機能は変化が激しいため、本質を理解しておかないとルール変更に振り回されることになるでしょう。
LINEの機能を網羅的に学びたい方は、ぜひ「LINEマーケティング」を読んでみてください。
8-2. いちばんやさしいLINE ビジネスコネクトの教本
「最初はとにかく簡単な本がいい!」という方におすすめなのが『いちばんやさしいLINE ビジネスコネクトの教本』です。
LINEの前にマーケティングのことがよくわからない、というレベル感の人なら、前者よりこちらの本が向いているでしょう。
具体的な施策にまでは触れられていませんが、直感的にわかりやすい内容です。この本を読んでから「LINEマーケティング」に目を通すのもおすすめですよ。
9. LINEマーケティング支援をしてくれる会社
LINEマーケティングの施策成功率を上げたいなら、LINEマーケティングのプロに業務を依頼するのもおすすめです。
そこでここでは、LINEマーケティングの支援をしてくれる3つの会社を紹介します。
・FunTre株式会社
・LINE Marketing Partners
・シェアコト
9-1. FunTre株式会社
FunTre株式会社はデジタルマーケティングで価値のある企業や人をたくさんの方に知っていただくお手つだいをしている会社です。
現在まで800社以上の企業を支援し、21,200件以上のマーケティング相談に乗ってきました。
マーケティングカレッジというマーケティングの専門学校を開校しており、マーケティング戦略学科、Facebook 、Instagram、YouTubeなどのマーケティング手法を3ヶ月間オンラインで学べます。
その中でもLINEマーケティング学科は人気の講座になっています。
現在、日本国民の半分以上がインストールし、インフラとして成り立ちつつあるLINE。
誰もが毎日活用するコミニケーションツールのプラットフォームを使って、ビジネスを仕組み化するための方法を学ぶことができます。
いま、マーケティングツールとして注目されているLINE公式アカウントの最新アップデート情報やマーケティング活用の成功法を実践を通し身につけてください。
9-2. LINE Marketing Partners
LINE Marketing Partnersは、仙台にあるLINEマーケ支援事業を専門とした会社です。
LINEグループ内の会社であるため、LINEマーケティングの知識と経験は業界随一。幅広いジャンルの事業を手厚く支援してくれます。
9-3. シェアコト
シェアコトは、LINEマーケティングの企画から運用代行まで一貫して支援してくれる企業です。
「LINEのことを何も知らない……」という人でも、シェアコトに任せれば透明感のあるLINE運用を実行してもらえます。
また、依頼したい領域範囲に応じたプランが用意されているのも嬉しいポイントです。
10. LINEマーケティングは誰でも始めやすい
LINE公式アカウントを個人でも登録できるようになってから、LINEマーケティングを始める人たちは増えています。
個人事業主の筆者が、LINEマーケティングを取り入れているように、誰でも簡単に始められます。初めから利益に繋げることは難しいかもしれませんが、試しに取り入れてみてはいかがでしょうか。