自社の売り上げを上げるために、集客やマーケティングに取り組んでいる方もいるはずです。
そんな方のなかで、集客とマーケティングの違いを正確に理解できていない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、集客とマーケティングの違いについて紹介していきます。
記事の後半では集客を成功させるためのポイントも紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
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1. 集客とは?
集客とは、自社の店舗やWebサイトに顧客を集める活動のことを言います。
例えば下記のようなことも、集客活動の一環になります。
- SNSで商品の告知をしてWebサイトに顧客を集める
- 町中でビラ配りをして店舗に顧客を誘導する
- ネット広告または看板広告を使って店舗やWebサイトに人を集める
2. マーケティングとは?
マーケティングとは、商品を販売する活動全体を指す言葉です。
Wikipediaにも、マーケティングについては次のように書かれています。
マーケティングは、価値あるプロダクトを提供するための活動・仕組みである。すなわち「顧客・クライアント・パートナー・社会にとって価値あるものを、創り伝え届け交換するための、様々な活動・プロセス・組織」がマーケティングと呼ばれる。
価値を探るための顧客インタビュー、価値を組織として創るための戦略、価値を顧客へ伝えるための営業・宣伝、価値を届ける流通、価値を渡す販売、など様々な活動・仕組みがマーケティングに含まれる。
マーケティングは商品を販売する活動全体を指す言葉ですので、次のようなこともマーケティング活動の一部になります。
- 売れる商品を開発するために市場調査をする
- 商品の開発コストを抑えるために材料費を見直す
- 利益を最大化させるために自動化できる作業を考える
3. 集客とマーケティングの違いとは?
これまでの内容を読めばわかるように、「マーケティング」は商品の販売活動全体を指す言葉に対し「集客」は顧客を集める活動単体を指す言葉です。
イメージとしては、「マーケティング」という言葉の枠組みのなかに「集客」が含まれているような感じです。
下記の項目はマーケティング活動の一例ですが、これらの項目のなかに集客が含まれていることがわかると思います。
- 市場調査
- 自社分析
- ターゲット選定
- 商品開発
- 集客
マーケティングは商品の販売活動全体を指すような広い言葉なのに対し、集客はマーケティングのなかの一部を指す言葉だと理解しましょう。
4. マーケティングにおいて集客が重要な理由
マーケティングにおいて集客は非常に重要なパートです。
当たり前のことですが、そもそも顧客がいなければ商品を販売する相手がいません。したがって商品が売れることもなければ、売り上げが上がることもありません。
極端な例をあげますが、「100%購入される化粧水」を開発したとします。商品の存在を知れば、誰でも購入してしまう化粧水なわけです。
しかしこの商品も顧客に商品の存在を知られることがなければ、1つも売れることはありません。
このように商品を販売するうえで顧客は絶対に必要な存在ですので、マーケティングにおいて集客は非常に重要なパートだとわかると思います。
5. マーケティングにつながる具体的な集客方法
これからマーケティングの一環として集客をする方に向けて、具体的な集客方法を紹介していきます。
それぞれの集客方法を「オンライン」と「オフライン」に分けて紹介していきますので、自社に合った集客方法を見つけてみてください。
5-1. オンラインでの集客方法
オンラインでの集客方法は、インターネット上で顧客を集める方法になります。
オンラインでの主な集客方法は、次のとおりです。
- Web広告
- SEO
- SNS
- メルマガ
近年はほとんどの人がインターネットを利用していますので、オンライン集客を取り入れることで多くの顧客を獲得できる可能性があります。
またオンラインでの集客であれば日本中どこからでも集客できるため、顧客の数に制限がないメリットもあります。
5-2. オフラインでの集客方法
オフラインでの集客とは、インターネットを使わずに集客する方法のことです。
オフラインでの主な集客方法は、次のとおりです。
- 新聞折り込み
- ポスティング
- DM
- テレアポ
- 看板広告
オフラインでの集客はインターネットを使わないため、中高年のようなインターネットを利用していない顧客も集客できます。
ターゲットがインターネットを使わない場合には、オンラインでの集客よりもオフラインでの集客のほうが効果的です。
ただオフラインでの集客をする場合には、基本的には多くのコストがかかります。
例えば新聞折り込みやポスティングをするのであれば、チラシを作成するコストやチラシを顧客に届けるまでのコスト。
テレアポの場合も1件1件電話をかけることになりますので、多くの人的リソースが必要になります。
6. マーケティングを成功させるための集客のポイント
集客を成功させるには、いくつかのポイントを守る必要があります。
集客を成功させるためのポイントをこれから4つ紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
6-1. 集客の目的を明確にする
集客をする際には、集客の目的を明確にしましょう。
集客の目的が定まっていないと、それ以降の具体的な集客プランがなにも決められなくなってしまいます。
例えば下記の目的があったとします。
- 自社の商品を買ってもらいたい
- メルマガに登録してもらいたい
- 自社の認知度を上げたい
これらの目的を達成するには、それぞれの目的ごとに集客方法からターゲットまでがすべて変わってきます。
このように達成したい目的によって集客プランは大幅に変わってきますので、集客を成功させるにはまず何を目的に集客するのかを明確にするべきです。
6-2. 集客するターゲットを明確にする
集客を成功させるには、どのようなユーザーを集客するのか?というターゲティングも重要です。
ターゲットを明確にせずに集客をしてしまうと、コンバージョンにつながらないユーザーを集客してしまうことになります。
いくら集客数が多くても最終的に目的を達成できなければ意味がないので、自社の顧客となりうるユーザーを集客することが大事です。
また自社の顧客にならないユーザーを集客してしまうと、余計な広告費がかかってしまうデメリットもあります。
ターゲットを絞って集客をすれば広告費も最小限に抑えられますので、利益を最大化することにもつながります。
6-3. 顧客に合った集客方法を実践する
顧客の属性によって、適切な集客方法は異なります。
下記の表は顧客の属性ごとに適切な集客方法をまとめた一例ですが、それぞれの顧客によって集客方法が変わっていることがわかると思います。
顧客の属性 | 適切な集客方法 |
・10代 ・男性 ・大学生 |
若者を中心に利用されている「Twitter」や「Instagram」などのSNSでの集客が効果的 |
・30代 ・男性 ・薄毛に悩んでいる |
Google検索を使う年代で悩みも深いため、「Google広告」や「SEO」での集客が効果的 |
・70代 ・女性 ・腰痛に悩んでいる |
インターネットは使わず新聞や雑誌で情報収集をすると考えられるため、新聞折り込みやポスティングなどの集客が効果的 |
1番最初に紹介している「10代、男性、大学生」の例では、ほとんどのターゲットがSNSを利用していると考えられます。
また「YouTube」の視聴者も多いかもしれません。
このことからSNSやYouTubeを中心に集客をすることで、効果的な集客につなげられると予想できます。
逆に「70代、女性、腰痛に悩んでいる」という例の場合は、インターネット利用者が少ないと予想できます。
このことからオンラインでの集客より、オフラインでの集客のほうが効果的だと考えられるでしょう。
このようにターゲットの属性によって適切な集客方法は変わってきますので、ターゲットを設定した後にはどのような集客方法が適切かを考えるのがおすすめです。
6-4. PDCAサイクルを回す
PDCAサイクルとは下記の頭文字を取った言葉でして、「仮説→検証」を繰り返していくためのフレームワークです。
- Plan(計画)
- Do(実行)
- Check(測定・評価)
- Action(対策・改善)
例えば「集客」を例にPDCAサイクルを回す場合には、まずはじめにあらゆる情報を用いてもっとも効果的な集客方法で計画(Plan)を立てます。
そしてその計画を実行(Do)し、思うような集客ができたのかを確認(Check)します。
思うような集客ができなかった場合には、今回立てた計画を改善(Action)していきます。
この改善をするときにも、計画を立てて、実行して、確認をしていきます。
このように「P→D→C→A」を繰り返していくことが、PDCAサイクルの流れになります。
集客に限らずマーケティング全般に言えることですが、一度立てた計画が必ずうまくいくわけではありません。
集客はPDCAサイクルを回して、改善を繰り返しながら成功に近づけていく考え方が大事です。
7. まとめ
この記事では、マーケティングと集客の違いを紹介してきました。
繰り返しになりますが、「マーケティング」は商品の販売活動全体を指す言葉に対し「集客」は顧客を集める活動単体を指す言葉です。
マーケティングと集客の言葉の違いを理解して、ビジネスの場でも内容を誤解なく理解できるようになりましょう。