起業に向いている人ってどんな人か?
私も職業柄本当にたくさんの人、星の数ほど起業家さんを見てきました。
東京オリンピックは33競技339種目と言われていますが、起業だと軽く1万種目ぐらいあると思います。なので、起業のパターンによって向いている性格や特徴が違うと思います。
今日は代表的なパターンに絞って、どんな性格や特徴の方が向いているかどうか?をお話していきたいと思います。
1. 1人で会社を成長させていく起業
1つ目のパターンは、1人で起業していくタイプです。
私が起業したときに一緒に起業した友達がいるのですが、お互いがある程度独立に成功して落ち着いたときに「これからどうする?」みたいな話になったんですね。
私は「俺はもっと会社を大きくして、どんどんどんどんでかい会社にしていきたいんだよ」というふうに言いました。
その友達は「俺はあんまり人とか雇いたくないから、このまま1人で続けて将来的には本を出版したいんだよ」というふうに言いました。
その言葉の通り、その人は今や作家さんになりました。
そういった1人でやっていくのに適した人の特徴とか性格というのは、下記の通りです。
- 創造力がある
- センスがある
- クリエーターの力をもっている
- 常にセルフイメージを高められる
- 洗練されたもの、新しいもの、デザイン性のあるもの、感性の刺激されるものを周りにおいている
- 自分自身を律することができる
- 1人でも努力し続けられる
このタイプの起業はいろんなことを1人でやっていくので、すべてに対してハイパフォーマンスの力を発揮する技術力が必要です。
その起業家の友達も本も書いて、サービスも考えて、マーケティングも自分でやって財務管理も自分で行う。かなりすごいですよね。
その起業家の友達のことを本当にすごいと思った時のエピソードがあリますのでご紹介します。
独立がある程度落ち着いて、一緒に熱海の高級旅館に泊まりにいきました。
高級な旅館なので、ベッドもすごいし枕も高価でふかふか。「これすごいね!」みたいな話をしていました。
そしたらその起業家の友達がおもむろに電話で旅館の人を呼んで、次のような会話を始めました。
(友達)「この枕すごくいいですね」
(旅館の人)「はい、特別な枕を使用しています」
(友達)「これ今日、買っていけますか?」
(旅館の人)「はい。ご購入いただけます。5万円になります。」
(友達)「じゃあ、1つお願いします」
こんな感じで自分の感性が高まるもの、品質が高いものに対しては「即断即決」。
私の思うところ「5万円の枕、旅館で買うんだ?」と思ったのですが、結構こういうことはあるみたいです。
まだ私には到達できない世界なのですが、こういったタイプの人は1人で起業していける人なのかなと思います。
2. 会社を大きくする起業家
次は、人を雇って会社を大きくしていくタイプの起業です。
会社を大きくする。つまり従業員を雇って事業を多角化して、サービスを広げて会社を大きくしていくイメージの起業スタイルです。
まさに私自身が今これに挑戦しているところなのですが、やっぱり人を雇うので人間関係のコミュニケーションにストレスがかかります。かなりかかります。
なので性格や特徴としては、下記のような人が向いています。
- 人が好き
- ストレスに強い
- ちょっとマゾ
- 器用貧乏だけど会社全体が見られる
- マネジメントも事業計画も綿密な戦略も広範囲に渡って仕事ができる人
上記の特徴に関しては下記の動画でもお話していますので、興味がある場合には見てみてください。
起業家は1人で何でもできて「スーパーマン」みたいな人もいるのですが、私みたいに弱いところを仲間と一緒に補っていこう!というタイプの人もいると思います。
ただやっぱり人を雇うことは、本当にけっこうストレスがかかります。
この人間関係のストレスに耐えられるマゾ的な性格。良い言い方をすると「人が好きなので耐えられる人」がいいかなと思います。
なにか1つに特化して武器をもっているというよりは、器用貧乏がレベルアップしてすごい器用貧乏になった人は人を雇って会社を大きくしていくことが得意なのかなと思います。
3. 連続起業家タイプ
3番目は、新しい事業をどんどん立ち上げていく「連続起業家」みたいなタイプです。
起業家の中にはものすごくエネルギッシュに新しい会社や事業を立ち上げていくタイプの人がいます。
やっぱり立ち上げって一番エネルギーがいるので大変なんですね。ただそれでもそれが好きでバンバンバンバンやっていくっていうタイプ。
そして、立ち上げたら次へいく。立ち上がった事業に関しては売ってしまうか人に任せるかみたいな感じで、とにかく次にいくタイプの人がいます。
このタイプの起業に向いている性格や特徴は、下記の通りです。
- スピード感がある(せっかち)
- 新しいもの好き
- 飽きっぽい
- フットワークが軽い
私の知り合いの起業家さんの中にも、連続起業家タイプの人がいます。
その人は若い頃からいろいろな事業を立ち上げていて、ある事業が大ヒットしました。これは全国のホテルに採用されて上場一歩手前までいくのですが、大波乱の後に大失敗して終了してしまいました。
その後も心理学を取り入れた営業ツールを開発して全国に広めたり、はたまたあるときは動画クリエイターとしてデビューしたりしていて、本当にいろんなことをやっています。
この方は本当にフットワークが軽くて突然電話がかかってくるのですが、ある時電話がかかってきた時は「今、京都のめっちゃ偉い人の大御所さんと会っているんだよ!今度、紹介するねぇ!」と言われたり…
ある時電話がかかってきた時は「今、沖縄の誰も行かないような離島にホテルを作る計画をしてるんだよ」と言われたり…
そしてある時電話がかかってきた時は「今カリブ海にいるんだけど、これからキューバに行くんだよぉ」と言われたりもしました。
こんな感じで、いつも世界中を飛び回ってなにかしている感じです。とにかくフットワークが軽くて新しい興味のあることをどんどんやっていく。そういった性格と特徴ですね。
こういった人は、連続起業というような起業スタイルが向いているのかなと思います。
4. 自宅サロンやお店を開業する
最後に4つ目は、自宅サロンや近くの物件でお店をオープンするタイプの起業スタイルです。
このタイプの例としては、下記のような感じです。
- 主婦や女性の方が自分の得意とする手芸教室を開く
- ピアノ教室を開く
- サロンやエステを開く
- 美容師さんが美容室を開業する
こういった起業をする方も多いと思います。
こういった起業の場合はお客様商売になるので、向いている性格は次のようになります。
- 人当たりがいい人
- 人のことが好きな人
- 人のためになにかするのが好きな人
- コツコツした作業もできる人
- マルチな事務をこなせる能力
これが自宅サロンや教室、店舗の起業スタイルでした。
これまでお話したとおり、大体の人が何らかの起業に向いていると思います。
いろいろある中で、あえて起業に向いている性格や特徴を1つに絞るとしたらなにか?これを最後に紹介していきます。
5. 起業に必要なたった1つの性格と特徴
起業に必要なたった1つの性格と特徴は、起業したいと本気で思ったことがある人です。そんな人は起業に向いていると思います。
起業したいと思っているけどあまり何もしない人っていうのは、そこまで向いていないのかなと思います。
もうほんとそれが、1番向いている性格と特徴になります。
いろいろな性格や特徴がありますが、「こういう性格や特徴の人は起業に向いているんだ」というよりは、自分の性格や特徴に合わせて起業スタイルを作り変えていくので誰にでも合っているものは合っている。
オリンピックというのは、自分に合った競技を選んでそこで金メダルを目指していきます。対して、起業の場合は自分で競技を勝手に作ってそこで金メダルを目指せるので誰でも活躍できるのだと思います。
自分の性格と特徴が合っている起業スタイルを作って、起業を目指すのも1つの手かなと思います。
それでは今日はこの辺で失礼します。