こんにちは、あつしです。
「パワハラ上司なんて、消えてなくなれー!」
ベジータだったらこう言うと思うんですけど、実際パワハラ上司は全然消えてなくならないのが厄介です。
さらに面倒なことに、パワハラ上司にはさまざまなタイプがいます。そして、タイプごとに適切な対処法は異なってきます。
自慢ではないですが、私には「パワハラ上司を引きつける才能」があります。
撃たれ続けて、潰され続けて、怒鳴られ続けて、慣れてしまっているのかもしれません。
本日は、パワハラ上司の特徴や弱点、対処法についてお伝えしていければと思いますので、ぜひ参考にしてください。
以前YouTubeに「上司を説得するときの3つの注意点」という動画をあげましたので、興味のある人はそちらもご覧になってください。
特徴① 本気すぎる
本人からすると、全然怒っているつもりはないのですが、強い口調になってしまう。
仕事に対して本気であるゆえに、普段からあたりが強くなっているパターンです。
例えて言うならば、「日本代表のラグビー選手が町民の大会で軽くタックルしたら、相手が骨折してしまった」ような感じです。
私がサラリーマンをしているとき、お付き合いしていた会社に、ミーティング時にいつもブチギレている社員さんがいました。
本人としては怒っていないつもりだというのです。しかし、あまりにも熱が入ってしまい、周りから怒っているように(もはや怒鳴り散らしているように)見えていました。
ただ、怒鳴りながらも、言っていること自体は的を得ていました。なのに、参加者は怖がるあまり誰も話さなくなっていました。
そんな中でも部長さんは、参加者に意見を求めます。
当然この空気の中話せる人はないので、結局会議室は沈黙。
で、「どいつもこいつも自分の意見はないのか!」と部長がブチギレる。このループです。
すると当然部長は「おい、あの資料どうなっているんだ!」と全く関係のない話を始めます。
次のミーティングまでに部下が資料を用意して提出すると、
「そんな資料はいらねえよ!どうやったらプロジェクトが成功するか聞きたいんだ!」
とブチギレ。
……もはや手のつけようがありませんね。
このようなタイプのパワハラ上司は、意外と多いタイプなのかなと思っています。
特にオーナー社長とか、本気度高めなオーナー社長に多いです。
対処法は意外と簡単。
「ちゃんと自分も本気だと伝える。そして、本気の姿勢を見せる」
です。
これは多少、強い言葉になってもOKです。
これを続ければ、徐々に信頼関係が築けてきます。信頼を勝ち取ったタイミングで、
「怒るのって逆効果ですよ?」と伝えるのがGoodです。
「先輩の喋り方は怒っているように見えるので、周りは冷静に聞けていませんよ。参加者も人間なので、先輩の勢いに押されて何も意見できなくなっています。これだと議論は活発にならないので、結果的にプロジェクトは失敗してしまいますよ」
プロジェクトを成功させたいのはパワハラ上司も一緒なので、意外と素直に聞いてくれます。
なので、実はこのようなタイプはあまり厄介ではありません。
で、もっと厄介なのは2つ目のタイプ。
「圧倒的に自信がないタイプ」です。
特徴② 圧倒的に自信がないタイプ
本当に器が小さくて怒っているタイプ。このタイプのパワハラ上司の周りには、仲間がいません。
誰も助けてくれない孤独感も相まって、余計中身が歪んでしまっています。
こういうパワハラ上司は、内側と外側の区別が激しくて、外側の人にはめちゃくちゃあたりが激しい。
一方内側の人になると、意外と助けてくれたり、優しくしてくれたりします。
私が化学メーカーに勤めているとき、あるプロジェクトリーダーの上司がパワハラ上司で、ミーティングの半分以上はいつも説教でした。
そのせいでプロジェクトが進まないから、どんどん成果も下がっていってしまう。
成果が下がるとパワハラ上司の機嫌も悪くなり、さらに説教が長くなる。ミーティング後の懇親会でも説教が続く。
「終電だから帰ります」と言うと、「私と話したいことはないのかあ!」とブチギレられ、私は頭を抱えていました。
私が一番印象に残っている言葉は、「なんで私の投稿にコメントつけなかったんだよ!!」です。SNSの投稿にコメントをつけなかっただけで、めちゃくちゃ怒られました。
このような自分に自信がないパワハラ上司の対処法は、
「適度に褒めて、信頼してもらってまずは内側の人間になる」
です。
先ほども言ったように、内側の人間には意外と素直で優しいので、まずは内側に入ってからいい方向に導いていくのがいいかと。
- これは大丈夫です
- これはしないほうがいいですよ
- こっちの方が楽だからこっちにしましょう
- これは任せちゃってみましょうよ
まずは、自然に褒めるところから始めてみましょう。
特徴③ 上の人に弱くて、下の人に強い
「上の人に弱くて、下の人に強い」というパターンもあります。
このような人は、何を隠そう自分自身が、上の人からめちゃくちゃ怒られた経験があるのです。
なので、それが当たり前だと思って、下の人に同じことをしてしまいます。
それが「教育」だと思っているんです。
もしくは、そのやり方が違う、よくないとわかっているのに、なかなか自分で変えられない。
こういうタイプのパワハラ上司も意外と多いのかなと思います。私にも、このタイプの人の部下だった経験があります。
ある夜、夜中の12時に、そのパワハラ上司から電話がかかってきます。めちゃくちゃ出たくないのですが、怖いので出ます。
すると「そのパワハラ上司のさらに上の上司に、提案を作らなければいけない」「明日までに作れ」と言われました。
作ろうと思って電話を切ろうとしたら、
「待って、ちゃんと完成するか不安で眠れないから、私は電話をこのまま繋げておく」
もはや漫画の世界です。
- 上の人に怯えていて、簡単に意見が変わる
- 上司のプレゼン資料作りに命をかけている
- 上司へのよいしょに命をかけている
こういったパワハラ上司への対処法は、
「黙って座っていてください作戦」
です。
どうせ下の人にガンガン降ってくるなら、もう最初から自分がやることを前提にして、言われる前にやってしまう。
その上司が、さらに上の上司に説明しなければいけない資料も、全部自分で用意する。
そうした方が、結果的に動きが早くなります。
そしてタイミングを見計らい、一番上の上司に「自分が資料の準備を全てやっているんだよ」と暗に示しておく。
たとえば「最新の資料はこちらです!」という風に自分から資料を送ってしまう。
一番上の人がきちっとしていたら、現状についてなんとなく勘付いてくれるでしょう。
気づいてもらえたとき、全体の関係性を切り崩せるきっかけができます、まずは関係性を崩してから、その上司をなんとかしましょう。
まとめ
前提として、パワハラ上司は消えていなくなりません。
なので、どのように付き合っていくかを考えることが大切です。
パワハラ上司も、決して最初からそうだったわけではないはず。
階級が上がっていくうちにどんどんプレッシャーが強くなっていって、結果的にパワハラになってしまったのでしょう。
そう考えると、今は違くても自分がなってしまう恐れもあるので、気をつけないといけませんね。
それでは、今回はこの辺りで失礼します。
最後まで読んでいただきありがとうございました。