おはようございます。谷田部敦です。
「才能と努力はどっちが成功しやすいのか?」
これ私も昔からめちゃくちゃ気になっています。
私自身は栃木県の田舎の地方から「東京理科大学」という私立大学に入学して、そのあと東京大学大学院に入学して会社に入って起業もしています。
その中で才能型と努力型どっちが成功しやすいのか?実は私の中ではもう答えは出ました!
今日は私の実体験に基づいた才能と努力はどっちが成功しやすいか?ということについてお話していきたいと思います。
1. 天才の割合は?
まずはじめに、天才ってどのぐらいいるのか?について話していきます。
完全に私の独断と偏見の統計ですが、過去に関わった人を数えると下記のようになります。
幼少期 | 400人 |
小学校時代 | 700人 |
中学校時代 | 700人 |
高校時代 | 800人 |
大学時代 | 1000人 |
大学院時代 | 800人 |
社会人になってから | 5000人 |
合計 | 9400人 |
この中で私が「この人は天才だな!すげーな!」と思った人は33人いました。
内訳をご説明すると、下記のような感じです。
幼少期 | 0人 |
小学校時代 | 2人 |
中学校時代 | 0人 |
高校時代 | 1人 |
大学時代 | 0人 |
大学院時代 | 29人 |
社会人になってから | 1人 |
合計 | 33人 |
東大はやっぱり多いですね。
全体でいうと9400人中33人なので、だいたい0.35%。これは1000人中3人から4人が何らかの才能をもっていたことになります。
実際はもうすこし少ないのかなと思っています。なので、だいたい1000人中1人ぐらいは天才がいるんじゃないかなっていうざっくりした「あつし統計」です。
もちろん、天才の分野も様々です。
- スポーツ
- 勉強
- コミュニケーション
- アーティスト
これらをおしなべてそのぐらいいるのかなと思います。
逆に言うと0.35%が天才だとしたら、99.65%が普通の人です。
そのいわゆる普通の人と才能をもった天才と言われるような人たちの違いは何か?
それは成長速度に大きな違いがあるんです。
成長速度が違うっていうことは、最初のポイントは一緒だとしてもその後の成長していく過程のスピードが全然違うと言えます。
2. 才能型と努力型は成長速度が違う
例えば勉強でわかりやすく説明すると、私が東京大学大学院受験の時に英語の勉強をしていました。
英語は「TOEFL」っていういわゆるTOEICの試験版みたいなものがあるのですが、それを東京大学は採用していました。
TOEFLは試験当日までに「何回受けてもいい」というルールがありまして、試験当日までに獲得した点数がその試験に反映される仕組みになっていました。
私の場合は何回も何回も何回も!そのテストを受けられるだけ受けました。
そうすると試験の点数はこんな感じで推移してきました。
こんな感じで最初はググって伸びていくんですが、そのまま伸びていかないで途中で止まって停滞してしまう。
全然伸びない期間がある。良くなったり悪くなったりという、いわゆる本当に努力の期間。なかなかうまくいかない。
モヤモヤしてもうやめてやろうか・・・もうだめだ・・・もうだめだ、諦めるしかない・・・と思いながら頑張っていくと、あるとき、その努力が全部はまっていって一気に臨界点を迎えてまた伸び始めるっていうことがあります。
ちなみにこのとき私自身のTOEFLの点数は230点で、これをTOEICに換算すると800点ぐらいになります。その時の私としては本当によく頑張ったと思います。
この期間が努力型はめちゃくちゃ辛い。これはやはりスポーツでも同じようなことが言えるかなと思います。
そこで才能がある人。天才ってどんな感じなのかというと、こんな感じで成長します。
もう停滞期間なし。そのまま才能をもってる人はガーーーってうまくいってしまう。
私自身、東京大学の大学院に入ってから「天才だな!」って思う友達がいました。
その友達の天才エピソードを紹介するとこんな感じです。
(友達)「俺は英語が苦手で大学院受験のとき点数ひどかったんだよぉ」
(俺)「俺も英語苦手で10回も受けて最終的に230点取れたんだよ」
(友達)「あ~…そうなんだ…俺は1回だけだったけど250点だったな…」
(俺)「ふ~ん…」
こんな感じで才能がある人と努力する人の差っていうのは、どうしてもこういうふうに出てきてしまうのかなと思います。
あとこれわかりにくいんですが、こういうタイプの人もいます。
「努力スピード型」
これはもともと才能があるわけではないんですが、努力のスピードが早すぎて天才に見えるというタイプです。
才能型と努力スピード型は判別がつきにくい場合もあります。
努力型と同じように途中で止まっていったり来たりするんですが、その努力のスピードが早すぎて臨界点を迎えるのも早いというタイプですね。
このように成長過程のグラフを見ると「やっぱり才能型っていいよな!天才っていいよな!どうせこれが成功しやすいに決まってんじゃん!」みたいなそういったふうに見えると思います。
ただ、私の経験では実はそうでもなかった。
なぜならこの臨界点を迎えた「努力型の逆襲」っていうのが起こります。
3. 臨界点を超えた努力型
努力型の逆襲とはこのさらに上の線を見ていくとわかります。
まず努力を知って臨界点を迎えた努力型は、この後もうやり方がわかったのでどんどんどんどんどんどん成長が加速していきます。
ただ、才能をもって登ってきた人は今までうまくいっていたので途中で成長が鈍化していきます。
今まであまり努力せずにここまで来たから努力の仕方もよくわからない。なので、努力に対して抵抗もあるしなかなかここで伸び悩んでしまう。
そしてあるところで、なんと努力型が逆転するという現象が起きます。
もちろんこれは時間をかけて努力型がやってきた結果にはなるんですが、この逆転現象は少なからず私も感じているところがあります。
私が昔やっていたサッカーで、中学の時に才能あふれる天才的なプレーヤーA君がいました。「キャプテン翼」でいうと完全に翼くん的な感じです。
もう1人、その天才には劣るけどサッカーが上手い人。とにかく努力するタイプのB君がいました。これは「キャプテン翼」でいうと、石崎くんみたいな感じですね。
才能があるA君はめちゃくちゃうまいのでサッカーの試合で超強豪校と呼ばれるところと試合しているのに、その天才A君1人に相手が4人マークするというそういったレベルでした。
もちろんA君は学校内の体力テストもダントツ1位、全競技1位みたいな。
一方でとにかく頑張るB君はもうがむしゃらで、どんな手を使ってでも勝ちにいく。泥臭くても勝ちにいく。もう貪欲にやっていく。そういったタイプでした。
2人を見ていても明らかに才能があるA君の方が、やっぱり将来も活躍しそうな感じはしていました。
ただその後、最終的にプロサッカー選手になったのは頑張るB君の方でした。
もちろん才能があるA君も違う道を見つけただけかもしれないんですが、ただやっぱりB君はその後臨界点を迎えてそれを超えたあとものすごい成長をして一気にプロまでいったということです。
こんな感じで努力型が才能型を抜く臨界点っていうのが存在します。
「そうすると努力型の方が才能型よりすごいんじゃないか?努力型すごいじゃん!頑張れば勝てるんじゃん!?」
喜ばしいことなんですが、たださらにもう1つのタイプがありました。
才能型の中にもいわゆる努力する才能型。天才の中の努力もしちゃう天才がいます。
それが「ハイブリッド型」です。
4. 努力し続ける天才「ハイブリッドタイプ」
ハイブリッド型はこんな感じでそのまま成長していくので、努力型が追いつけないぐらいのスピードで成長してしまいます。
私が東京大学の研究室にいたときに、こういうタイプの人達がけっこういました。
天才+努力する人をハイブリッド型の「ハイブリッドくん」としましょう。
このハイブリッドくんの話なんですが、私たち研究室で実験ノートをつけていました。私自身もすごく研究を頑張っていたので、寝ないで休日も実験して1年間目一杯目一杯目一杯!実験して、1年で250回実験しました。
これはなかなかよく頑張った素晴らしい数かなと思います。
ただそのハイブリッドくんの実験ノートをチラッと見たら、1年間で620って書いてありました。
「まぢか?うそぉー!」と思うぐらい衝撃でした。
天才、努力のハイブリッド型はすごいなと思いました。
実際そういうハイブリッドくんはめちゃくちゃ早く研究室の中でも「助教」になって若くして「准教授」になって駆け上がっています。
すぐに「教授」にもなると思います。いわゆる世界のトップクラスで戦っている人です。
5. 才能と努力はどちらが成功するのか?
色々お話したんですが、結論「才能」と「努力」はどちらが成功するのか?
世界一のレベル。例えるとオリンピックの金メダルレベルでいうとやっぱり才能があって努力するハイブリッドくんじゃないと難しいかなと思います。
ただ一方でそれ以外のレベルだったら、幅広く努力型の方が強いんじゃないかなって私は感じています。
努力することも才能のうちの1つなので、もはやここまでいくとどっちがどっちだかわかんなくなってしまいます。
人生単位で成功するかどうかで考えると、もう才能でも努力でもどっちでもいいっていうことです。
ただ、才能型と努力型は成長曲線が違くなります。それだけです。
最終的に頑張った人に成功が訪れる。そういった傾向にある。
「先に苦労するのが努力型。後から苦労するのが才能型」
その違いかなと思います。
ぜひ参考になれば幸いです。
それでは今日はこのへんで失礼します。