世代を問わず、多くの人が視聴を楽しんでいるYouTubeですが、こんな風に感じたことはありませんか?
視聴する前、もしくは視聴中の良いところで広告が表示されて「えっ!ここで広告はやめて」と、思うことはありますよね。
YouTubeやSNSを利用したり、サイトを閲覧している時に広告を見ない日はありません。
知りたい情報にたどり着くまで、広告をスキップするのも面倒ですよね。
最後まで見なければいけなくて、飛ばせない広告も多くイライラがつのります。
広告をブロックする方法はないものか?考えることもあるはずです。
いま、YouTubeでは広告を消すことが可能となっています。
そして、少しずつ広告に対しての考え方も変わりつつあります。
今回は、YouTubeにおける広告ブロックの方法と最新のトピックについてご紹介します。
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1. YouTubeの広告ブロックする方法
広告が表示される理由は、ユーザー側も理解して視聴をしているので、広告が煩わしいと思っていても、仕方ないなと諦めている方もいらっしゃるはずです。
そんな方に知って欲しいのは、YouTubeの広告ブロックは可能だということです。
決して、違法ではありません。合法的な3つの方法で広告ブロックをすることができるので、ご紹介します。
1-1. YouTube Premiumに加入する
YouTubeは、無料で誰でも視聴できる動画アプリですが、一部有料プランのみで利用できる動画や特典があります。
・広告なしで動画再生
・バックグラウンド再生
・動画のダウンロード
・中断なしで音楽が聞ける
有料版は、「YouTube Premium」といい、広告をブロックして動画や音楽を楽しむことができます。
YouTube Premiumの料金は以下のようになります。
申し込む環境(PC スマホ)によって料金が違います。
通常メンバー | ファミリーメンバー | 学割 | |
PC(Web) | ¥1,180/月 | ¥1,780/月 | ¥680/月 |
Android | ¥1,180/月 | ¥1,780/月 | ¥680/月 |
iOS | ¥1,550/月 | ¥2,400/月 | 未対応 |
・通常メンバー
加入した本人だけがYouTube Premiumを利用できます。
・ファミリーメンバー
最大で5人のメンバーで共有できるプランです。
・学割
地域の高等教育機関で学生として登録されている人が対象となります。
利用には、SheerID によって承認済みである必要があります。
通常メンバーもファミリーメンバーも、iOSアプリから申し込むと月額料金が高くなってしまいますので、できればパソコンのブラウザから登録することをお勧めいたします。
これらのプランはサブスクリプションとなります。
サブスクリプションとは、定額制課金方式のことで、一定の金額を払うと、毎月同じ金額でサービスを楽しめるものです。
「有料プランにしてまで広告ブロックをしたいか?」と言われれば悩む方もいらっしゃると思いますが、お試しプランがあるので気軽に利用してみることも可能です。
YouTube Premiumは3 か月間無料トライアルキャンペーンがあり、3ヶ月のうちに解約をしてしまえば料金は一切かかりません。
広告ブロックする快適さに慣れてしまうと、意外にも無料プランには戻れなくなるケースもあるようです。
1-2. 「AdBlock — 最高峰の広告ブロッカー」を使う
YouTubeはGoogleアカウントと連携しています。そのため、Google Chromeの拡張機能でYouTubeの広告がブロックすることができるのです。
拡張機能が基本的に無料で使えますし、簡単に設定できますのでおすすめです。
今からご紹介する「AdBlock — 最高峰の広告ブロッカー」はGoogle Chromeで閲覧したすべてのページの広告をブロックしてくれます。
もちろんYouTubeの動画も表示されなくなり、最後までサクサクと観賞することができます。
しかし広告をブロックできるのはパソコンのGoogle ChromeからYouTubeやWEBページを閲覧した場合のみになります。
今から設定方法をくわしくお伝えいたします。
①Google Chromeのブラウザを開いてgoogleにログインし、右上の「・・・」というマークをクリックして【設定】をクリックします。
② デザインからテーマ【WEBストアを開きます】をクリックします。
③ 検索窓に「広告ブロック」と入力して、表示された「AdBlock — 最高峰の広告ブロッカー」をクリック。
④ 【Chromeに追加】をクリックして追加する。
⑤ 【拡張機能に追加】をクリック。
⑥ ※AdBlockは無料ですが、ダウンロード後に寄付を求められる場合があります。
その場合はこのようなページが表示されます。
有料なの?と思った方、ご安心ください。
「AdBlock — 最高峰の広告ブロッカー」は誰でも無料で使用できます。
画面が真っ暗になって、一見有料のように見える表示が出てきて驚く方も多いと思います。
開発費の寄付を募っているだけですので、ブラウザを閉じてしまえば無料で使えます。
そのまま×ボタンでブラウザを閉じて大丈夫です。
⑦ そのままですと、「AdBlock — 最高峰の広告ブロッカー」が有効になっているのか分かりづらいと思います。
Google Chromeのメニューバーのこちらのマークをクリックしてください。
⑧ 拡張機能の一覧が出てきますので、「AdBlock — 最高峰の広告ブロッカー」の横にある画鋲のようなマークをクリックして青色に点灯させればメニューバーに追加されます。
⑨ このように表示されます。
⑩ そのままブラウザでYoutTubeの動画を閲覧すると、このように、ブロックした広告の数が表示されます。
これでYouTubeの動画が広告なしでサクサクみられるようになりました。
「AdBlock — 最高峰の広告ブロッカー」はYouTubeの広告だけではなく、目障りなWEBサイト上の広告もブロックしてくれるので大変便利です。
1-3. 「AdBlock for YouTube」を使う
もうひとつ、広告をブロックすることができる、「AdBlock for YouTube」というGoogle Chromeの拡張機能をご案内いたします。
やはり先ほどと同じように、Google ChromeからGoogleアカウントにログインした状態で追加してください。
設定方法はこちらです。
① chromeウェブストアの検索窓に「AdBlock」と入力して検索し、表示された「AdBlock for YouTube」をクリック。
日本語表記ですと「YouTubeのための自分好み」と表示され、少し違和感がありますね。
②【Chromeに追加】をクリックします。
③ 【拡張機能を追加】をクリックして追加してください。
④ このような表示が出ます。
⑤ メニューバーのこの赤い枠で囲ったマークをクリックします。
⑥ 表示された一覧の中から、「YouTubeのための自分好み」を見つけて、画鋲のようなマークをクリックするとメニューバーに追加されます。
⑦【 拡張機能を管理】をクリックすると管理画面に移動し、必要が拡張機能を停止したり、削除することが簡単にできます。
2. 同期しているスマホのGoogle ChromeではAdBlockは有効か?
スマホでGoogle Chromeを使用される方も多いと思います。
同じGoogleのアカウントにログインすれば、スマホでも拡張機能にAdBlockが追加されているのでは?と期待をしましたが、入っていませんでした。
そもそもスマホのGoogle Chromeでは拡張機能を追加することはできません。
スマホで閲覧するサイトの広告を非表示にしたい場合は、別途アプリのインストールが必要です。
3. スマホでの広告ブロックについて
スマホでもYouTubeの広告ブロックをすることができます。
しかしGoogle Chromeの拡張機能は使えません。
スマホでYouTubeを閲覧した場合、広告をブロックする方法はこちらになります。
3-1.YouTube Premiumに加入する(有料)
YouTube Premiumは、PCまたはスマホのいずれかで一度加入をすれば、どちらでも利用ができます。
しかし、パソコンのブラウザから加入するより、スマホ上で加入した方が値段が高くなってしまうのでご注意ください。
3-2. スマートフォン用の広告ブロックアプリを使用する
AndroidやiPhoneにそれぞれ、スマートフォンのブラウザ上で閲覧したサイトの広告をブロックするアプリの提供があります。
iPhone版で2つほど見つけたのでご紹介いたします。
・YouTube Browser-動画広告ブロック
有料370円のYouTubeの広告ブロックアプリになります。
YouTubeの広告ブロックとバックグランド再生のサポートをします。
・AdBlock – Blocker For Safari
Safari のブラウザ上で閲覧したサイトのすべての種類の広告をブロックします。
迷惑なポップ、バナー、ビデオ広告の99%をカットして快適に閲覧することができます。
こちらはYouTubeの広告はカットできないようです。
広告ブロックのアプリをダウンロードするメリットは、イライラや煩わしさの解消だけでなく、バッテリーや充電の消耗を抑えることもあります。
例えば、隙間時間を利用してYouTubeやスマホゲームをする場合、広告の表示が多いものは、表示速度が落ちるため充電の消耗が早くなります。
スマホにとって劣悪な環境で使用を続ければ、バッテリーの消耗は激しくなります。
出先でバッテリーの消耗が早いのは致命的なので、アプリで改善するのもオススメです。
4. 2020年8月からGoogle Chromeが3種類の広告ブロックを開始
(この章は2020年8月12日に追記されました)
Googleは2020年8月に、「Chrome」ブラウザーやYouTubeで流される広告を3種類自動的にブロックすることを発表しました。
これは、Web広告に関するガイドラインを正式に発表している「The Coalition for Better Ads」の基準に基づき決定されたことです。
8分未満の動画に掲載された広告に限っての処置です。
対象となる広告は下記になります。
・動画の初めの5秒以内にスキップできない31秒の長さの「プレロール広告」
・動画の再生中に、コンテンツを中断するように差し込まれている「ミッドロール広告」
・再生中の動画画面の3分の1を覆う画像広告、もしくは「テキスト広告」
これらの広告がなぜ除外されるかというと、Googleは広告で収入を得ていますので、全ての広告を広告ブロッカーなどで表示できなくされてしまうと困るからです。
迷惑広告を除外して、視聴者に適性な形で広告もお届けして、広告収入を守ろうと考えています。
視聴者が迷惑だと思う広告を減らし、広告ブロッカーの利用を控えてもらい、広告主と視聴者が対等な関係を維持するために行う対策になります。
これにより、8分以内の短い動画の中で広告を繰り返していた動画制作者は広告収入が減り、苦境に立たされることになりそうです。
5. YouTubeで広告が表示される理由
YouTubeを視聴するほとんどの人が煩わしいと思う広告は、なぜ表示されるのでしょうか?
YouTubeで収入が得られる方法はいつくかありますが、その中でも「広告収入」は世間でも認知されているように、多くのYouTuberの収入源になっています。
また、広告を表示することで、YouTubeにとっても収入となっています。広告があるからユーザーも無料でYouTubeを視聴することができるのです。
6. YouTubeの広告が減少する
2020年2月5日(現地時間)に米Googlより、Chromeブラウザで3種類の動画広告をブロックするとした発表がありました。実施となれば同年8月5日より開始するとあります。
Googleの発表となれば、YouTubeも対象となるので広告ブロックが自動的に適用されることになります。
Chromeブラウザで3種類の動画広告というのは、こちらになります。
・プレロール広告
動画の再生前に表示され、広告開始の5秒後でないとスキップできない広告
・ミッドロール広告
動画の再生中に表示されて中断する広告
・テキスト広告(大型広告)
動画プレイヤーの面積の20%以上に重ねたもの、または中央3分の1に表示される広告
YouTubeでよく見かける広告は、プレロール広告とミッドロール広告になります。
どちらの広告もブロックされれば、ユーザーにとってはストレスなく動画を視聴することができるので嬉しいニュースです。
6-1. Googleは納得しているのか
すでにGoogleでは、2018年より北米や欧州を対象とした広告ブロックを行なっています。広告の中には良質なものばかりでなく、迷惑広告と呼ばれるものがあり、これらをブロックしていることで実績を上げています。
広告収入は、Googleとしても大きな収益を上げられるものです。では、なぜ広告ブロックを行うのでしょうか?
これは発想の転換ともいえますが、あえて広告収入を守るためとも言われています。正しい戦略でユーザーの興味を引くことができたら、広告として成果を上げられます。
また、ユーザー側にしたら、GoogleやYouTubeでの広告収入が減少してしまうことは、必ずしもいいことではありません。
コンテンツが無料から有料になることも考えられるからです。
今後、この情報には注目していきたいところです。
7. まとめ
YouTubeの広告ブロックについてご紹介しました。
動画視聴を無料で楽しめるのは、広告収入があるからだと分かっていても、表示されるタイミングや内容によっては不快に感じてしまいます。
そうなれば、必然的に広告ブロックという手段を考えます。
あまりに不快に感じる場合には、まずはお試しでという感じで利用してみるのもオススメです。
8. おまけ
YouTubeを使った「動画マーケティング」で、企業や個人が自分たちの得意なことや個性を発揮して認知度を広げている事例がたくさんあります。
YouTubeを使って認知度を増やし、業績アップにつながった企業の成功事例をまとめました。
YouTubeで認知度を高めたい!集客や売り上げアップに動画マーケティングを導入したい!という方はぜひ参考になさってください。