【YouTube SEO対策2 】コンバージョンへの動線をつくる4つの仕組み

「YouTubeで動画を配信しているけれど、思うように数字がのびない」
「数字はのびているけれど、その先のコンバージョンにつながらない」

このようなお悩みをお持ちのWeb担当者は少なくないのではないでしょうか?

それには、本当の意味で、ユーザーの満足度を満たす動画を配信し続ける。

ということが大事です。

前編では、動画をアップするまでの準備編として、YouTubeにおけるSEO対策の考え方をお伝えしました。
本記事では、実際にアップしたあとの、動画の宣伝方法についてご説明していきます。

YouTubeにてコンバージョンを上げるためには、動画をYouTubeの外、つまりYouTubeからの検索以外の流入を増やす必要があります。

主に、これらの方法で可能です。

1.SNSでシェアをする
2.サイトに動画を埋め込む
3.メールマガジンで配信する

ひとつひとつご紹介していきます。

1. SNSでシェアする

まずは、一番はやく効果がある、動画をYouTubeから外部の媒体に出す方法をお伝えします。

FacebookやInstagramなどの媒体にYouTube動画を共有することは、かなり効果的な手法です。
なぜなら、すでに多くの人が集まっている媒体なので、見られる回数が圧倒的に多いのと、ファンと直接コミュニケーションがとりやすいので、コンバージョンに繋がりやすいのです。

しかしそのためには、Facebookでのブランディングをしっかりとしておく必要があります。

そのブランディングとは、「あなたの友だちリストにはどのような層が集まっているか?」を知ることが重要です。

よくあるのが、Facebookでビジネス的な投稿ばかりしていると、既存のビジネスとは関係ない友人から嫌煙されることがあります。
ですが、あなたのブランドのファンや顧客となり得そうなユーザーとあらかじめ繋がり、土壌を整えておく下準備が大事です。

逆に、この下準備がないと、いくら動画を投稿しても、見られることはあっても購入してもらえることはないでしょう。

ですので、Facebookの友だちリストにおいては、
・そこにどんなファンがいるのか?
・どんなファン層を増やしていくべきか?
をきちんと精査していく必要があります。

2. サイトに動画を埋め込む

サイトに動画を埋め込む手法もまた、動画を拡散させるのによい方法です。
それには、ふたつの理由があります。

2-1. Googleで上位表示されやすい

まず、Google検索において上位表示されやすい要素は、「そのコンテンツがいかに充実しているか?」という点にあります。

具体的には、記事を見れば、そのキーワードから知りたいことがすべて網羅されている、という視点が基準になります。

そういった意味では、動画がその記事にあることで、Google側に「この記事の充実度は高い」と判断されやすいですし、離脱率も抑えられます。

SNSでの拡散は、1記事における拡散力ですが、サイトの場合は長期的な視点で見た時に、大きな効果を発揮します(これについては次の項目でお伝えします)。

なぜなら、検索順位で上位に上がれば上がるほど動画を見られる回数も増えますし、コンバージョンにも繋がりやすいからです。

2-2. 長期にわたり多方面において拡散できる

サイトの場合、1回の記事投稿で多方面に拡散することができます。

SNSは、1回の投稿で1回のみの拡散力ですが、記事の場合はうまくいけば1回の投稿で数倍もの効果を発揮することができます。

なぜなら、ほかの記事に回遊させたり、Googleで上位表示されている人気記事にリンクを貼る、または該当の動画を貼れば、その拡散力は何倍にもなるからです。

ですので、人気記事に該当記事のURLを貼り、回遊させる仕組みを作ることが重要です。

サイトを立ち上げる時には、サイト全体の記事が回遊する仕組みをあらかじめこちら側で設定する、サイトマップ(※1)を作るとより誘導させやすくなります。

※1)サイトマップとは?
サイトにおいて、どのカテゴリの記事を何記事投稿して、どの記事を回遊させるために紐付けるか? をツリー形式で構築していくこと。この青写真が決まっていることで、狙いたいSEOキーワードも決まりやすく、どの記事とどの記事を関連づけるのか一目でわかる。

3. メールマガジンで配信する

SNSやサイトよりも、もっとコンバージョンしやすい媒体があります。
コンバージョンのしやすさは、ユーザーとの距離が関係しています。

ユーザーとの距離がもっとも近いのが、メールマガジンです。ですので、SNSやサイトを強化するよりも、メールマガジンに登録してもらうことが、一番のコンバージョンへの近道です。

なぜなら、氏名やメールアドレスといった個人情報のリストを取得できるので、たとえば何かお知らせしたい時に、ダイレクトにお伝えできるからです。

さらに、距離が近い=すでにファンであるので、そのユーザーはあなたの言葉やコンテンツに惹かれやすいです。

コンバージョンを高めることを目指すのであれば、より密度の濃い、よりファンである層に働きかける必要があります。

以上のことから、本当に力を入れるべきところは、メールマガジン>サイト>SNSでしょう。
ですが、メールマガジンに登録してもらうためには、まずはそのメールマガジンの存在をどこかで宣伝しなければなりません。

4. 大事なのはすべての媒体を回遊させること

動画からコンバージョンさせるには、
・SNS
・サイト
・メールマガジン
の3つの窓口を作る必要がありましたね。

そしてもっともコンバージョンしやすいのは、より濃いユーザーが集まっているメールマガジンでした。

SNSだと、きちんとブランディングし、ファンと繋がっているのであれば、Facebookはかなり有効です。

サイトについては、時間はかかりますが、長期的に見るとやはりブランディングになりますし、1つの記事を回遊させる仕組みをつくることによって、何倍も効果があらわれるという利点があります。

より濃いファン層にダイレクトに届けるという意味では、メールマガジンが一番効果的です。

メールマガジンは効果は高いものの、なかなかリストが集まらないのも事実。

そういった場合に有効なのが、メールマガジンに登録するまでの動線をこちら側で作ってあげることです。

つまり、メールマガジンを発行していることをどこかで宣伝しなければなりません。

メールマガジンを宣伝するには、前述の
・SNSでのシェア
・サイトでランディングページを作成する
などが必要でしょう。

SNSのシェアでは、たとえば登録してもらうために、メールマガジンの内容を抜粋し、登録に促すという方法があります。

サイトにおいては、メールマガジン用のランディングページを作成し、そのページに広告をかけたり、SNSでシェアするとよいでしょう。

また最近は、メールマガジンよりももっと手軽なLINE@という、個別のリストに情報を遅れる媒体も人気です。
全体に流すメールのほかに、個別でチャットのように1対1トークの設定をすることもできます。

LINE@でしたら、日常から使っているツールなので親近感がわきやすく、媒体の特徴からなのか、より近い距離感でユーザーに情報を届けられるという利点があります。

メールですと少し億劫でも、LINEの場合は普段から見ている媒体なので開封しやすいという心理なのでしょう。

ただ、少しライトな客層が集まりやすいので、より濃いユーザーを獲得したい場合は、メールマガジンの方がよいでしょう。

特徴として、LINE@にはライトな層が、メールマガジンにはより濃い層が集まりやすい傾向があるので、それぞれの媒体において伝えるメッセージもカスタマイズしていくと響きやすくなります。

5. まとめ

いかがでしたでしょうか?

YouTube動画からコンバージョン率を高めるためには、さまざまな媒体に動画を出していく、ということでしたね。

その主な方法は、
・FacebookなどのSNS
・サイトの記事
・メールマガジン
の3つでしたね。

そしてそれぞれの層には特徴があり、
・SNSではファンとの交流をはかり、ブランディングの土壌をつくっておく
・記事を回遊させる仕組みをつくり、長期的な流入をはかる
・濃いユーザー層に向けて欲しい情報をダイレクトに送りつづける
ことが必要です。

媒体ごとにファンの特徴や質は違いますが、それぞれの特徴に合わせた内容を発信していくことが重要です。

そして動画は、動画単体ではコンバージョンに繋がりにくい媒体です。
あくまでも主役ではなく、「人の心に届き感動をわきおこさせる」というその特徴を活かすことが重要で、YouTube内検索でコンバージョンを目指すのではなく、動画+ほかの媒体で発信し、相乗効果を狙いましょう。

文章だけでも難しい。動画だけでも難しい。
動画では感動を与え、文章ではさらに詳しくロジック的に攻めていく。

コンバージョンが高まる仕組みづくりの参考になりましたら幸いです。

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