ランディングページという言葉を知っていますか。
ホームページの運営をしている人にとっては聞きなじみのあるワードかもしれません。
この記事では、ランディングページとはどういうものなのか、またその作り方のポイントや構成要素などについて紹介します。
ランディングページの意味
まずはランディングページとはどのような意味なのか、確認してみましょう。
ランディングページとは?
ランディングページの意味は、狭義と広義で分けることができます。
まず、広義のほうのランディングページは、ホームページ上でユーザーがはじめにアクセスしたページのことをいいます。
つまり、トップページだろうと、会社の案内ページだろうと、そこが最初に訪問にしたページだった場合、それがランディングページになります。
狭義のほうとごちゃまぜにならないように、「集客ページ」や「入り口ページ」という呼ばれ方をすることもあります。
狭義のほうのランディングページは、縦長のレイアウトを持ち、訪問したユーザーをアクション誘導するページのことです。
アクションというのは、問い合わせや注文をすることなどを指し、一般的なランディングページはこちらの意味で使われることが多くなっています。
さて、ではランディングページにはどういった特徴があるのでしょうか。
ランディングページの特徴
特徴①レイアウトが縦長
ランディングページというのは、ユーザーを集めて問い合わせまでのアクションに導くように作られています。セールストークを文章化したような内容になっているので、どうしても文章が長くなりがちで、レイアウトが縦長になる傾向があります。
特徴②リンクがほとんどない
ランディングページには他のページに飛ぶようなリンクがほとんど存在しません。なぜなら、ランディングページはあくまでもユーザーにアクションを起こさせるのが目的のページだからです。リンクを載せてしまうと、アクションへと誘導できなくなるので、リンクは貼らないのが一般的です。
特徴③デザイン制限がない
普通のホームページには、サイドメニューなどの設置というレイアウト制限がありますが、ランディングページにはそういった制限がありません。ですから、自分の好きなようにデザインすることができます。
特徴④デザインが目立つ
ランディングページの特性上、なるべくデザインを目立たせることで、ユーザーの目を引こうとする特徴があります。
また、なるべく下のほうの情報まで見てもらうために、文字は減らして、視覚的要素の強い広告的デザインになることも多いです。
ランディングページの構成要素
キャッチコピー
ランディングページの構成要素の1つ目は、「キャッチコピー」です。
ランディングページには、ユーザーがどんな悩みや問題を抱えているのかを載せます。
これはメインコピーとサブコピー、写真という3部構成になっています。
共感部
そして2つ目は、「共感部」です。大事なのはユーザーが共感してくれるような内容にすることです。
文の長さは商品によって臨機応変に変えていきましょう。
商品の提示
さらに3つ目は、「商品の提示」です。
ユーザーに購入してもらいたい商品や、ユーザーが商品に求めていることがあれば教えてほしいという趣旨のことなどを書きます。
ベネフィット
そして4つ目は、「ベネフィット」。これは自社の商品を購入することでユーザーにどんなメリットがあるのかを説明することです。
顧客の声
5つ目は、「顧客の声」です。実際に商品を購入した顧客の声や、商品の実績などを載せて、ユーザーを安心させます。
差別化
そして6つ目は「差別化」。
他社の製品と自社の製品で一体何が違うのかを書きます。
最後に7つ目は、「アクション」を起こさせるもの。つまり申し込みフォームや電話番号などを載せたら完了です。
ランディングページのメリット
ユーザーが離れにくい
ランディングページのメリット1つ目は、「ユーザーが離れにくい」ことです。
前述したように、ランディングページにはリンクがほとんどないので、訪問したユーザーが他のページに飛んでしまうということがあまりありません。
ですから、通常のホームページに比べて、注文フォームなどに誘いやすいのです。
情報がまとまっている
2つ目は、「情報がまとまっている」ことです。
ランディングページはユーザーにアクションしてもらえることを重視しているため、だらだらとページをまたいで情報が散乱しているということがありません。
1つのページにユーザーに必要な情報がまとまっているので、ユーザーにとってとても見やすいです。
ユーザーに情報を効率よく伝えられる
3つ目は、「ユーザーに情報を効率よく伝えられる」ことです。
普通のホームページがバラバラに情報を読まれてしまう可能性があるのに対して、ランディングページは上から下へこちらが読んでほしい順番でユーザーに情報を伝えることができます。
その結果、自社の商品の魅力もアピールしやすいのです。
デザイン性が高い
4つ目は、「デザイン性が高い」ことです。ランディングページはデザイン制限がない分、クオリティの高いデザインが作りやすく、ユーザーに大きなインパクトを与えることができます。
ランディングページのデメリット
最初のページしか見られないことがある
ランディングページのデメリット1つ目は、「最初のページしか見られないことがある」ことです。
ランディングページにはほとんどリンクがない分、他のページに飛ぶことができないので、どうしても最初のページだけしか見られないということが起こりやすいです。
1ページが下に長く、読むのに飽きてしまうというのも要因の1つといえます。
作成が大変
2つ目は、「作成が大変」ということです。
ランディングページを作成するには、構成の作り方についての勉強が必要なのに加えて、ユーザーにアクションをしてもらえるようなコンテンツも考えなくてはいけません。
これらの下準備も一朝一夕でできるものではないので、かなりの労力が必要となります。
コストが高い
3つ目は、「コストが高い」ということです。
ランディングページには高いデザイン性が要求されるので、基本的にはホームページの制作会社などに外注することになります。
その費用はランディングページ1ページにつき数10万するなど、決して安いものではありません。
通常のホームページよりもクオリティが高い分、コストがかかることも覚悟しておく必要があるでしょう。
SEO対策がしにくい
4つ目は、「SEO対策がしにくい」ことです。
ランディングページではユーザーの目を引くために、文字を画像化することも多く、検索エンジンに引っかかりにくいのです。
これはランディングページのページ容量が大きいことも一因といえます。
ランディングページ作成のポイント
シンプルにする
ポイントの1つ目は、「シンプルにする」ことです。文章やデザインなどを工夫して、ユーザーにとってなるべく分かりやすいページにすることが大切です。
ごちゃごちゃしていると、ユーザーがページを離れてしまう可能性が高くなります。
使いやすいフォームにする
2つ目は、「使いやすいフォームにする」ことです。
ユーザーをせっかく申込みのフォームなどに誘導できても、そのフォームが使いにくければユーザーは離れてしまいます。入力がしやすい便利なフォームを作るといいでしょう。
ストーリー性を持たせる
3つ目は、「ストーリー性を持たせる」ことです。
ただ情報を羅列しただけの内容をユーザーは求めていません。コンテンツの内容にきちんとした流れがあり、ストーリー性があれば、ユーザーも最後まで読み進めてくれるでしょう。
特典をつける
4つ目は、「特典をつける」ことです。
申し込みや問い合わせをしてくれたユーザーには特典をつけるということを提示していれば、特典目当てでユーザーがアクションを起こしてくれる可能性が高まります。
また、具体的に特典内容を知らせたほうが、ユーザーの目を引くでしょう。
ランディングページを作ってみよう!
ランディングページは作成に手間やコストはかかりますが、うまく使うと企業の力強い味方になってくれます。
構成や活用方法をしっかり学び、メリットやデメリットを把握した上で、ランディングページを作成してみてはどうでしょうか。