WEBでの集客やマーケティングを試みたことがある方は、ランディングページという言葉を必ず一度は聞いたことがあるでしょう。
ランディングページの意味やその重要性、申し込みの高いランディングページ作成のコツなどについて解説します。
1. ランディングページとは?
1-1. 広義の意味でのランディングページ
ランディングページを直訳すると「着地したページ」。
つまりランディングページとは、閲覧者があるサイトの中で初めてアクセスしたページのことを意味します。
例えば、あるサイトがA、B、C、D、Eの5ページで構成されていて、ある閲覧者がBのページにからサイトにアクセス(流入)したとき、その閲覧者のランディングページはページBになります。
1-2. 申し込みを獲得するためのランディングページ
一方で、一般的にランディングページという言葉は、商品やサービスへの申し込みや登録を獲得するためのページを意味するときに使われます。
情報を伝えるためにつくられる通常のWEBページとは違い、申し込みや登録を獲得するために特化したページとしてつくられることが多いです。
1-3. ランディングページの重要性
どれだけ多くの予算を使ってインターネット広告を出稿したとしても、様々なSEO対策を行いサイトに多くのアクセスを集めたとしても、自社の商品やサービスに登録が獲得できない = コンバージョンしないページでは意味がありません。
また、一般的にWEBサイトやページへのアクセスを2倍に増やすことはとても予算や労力がかかることですが、
ランディングページのお申し込み率 = コンバージョン率
を2倍にすることは、簡単な改善で達成できることが多いです。
そのため、WEBマーケティングを行う上でランディングページの質を高めることはとても重要なことにになります。
2. コンバージョン率が高まるランディングページの構成
ファーストビュー
- 誰が、どうなれる商品・サービスか?
- 詳細日付と時間と場所の情報
- 1つ目の【申し込みボタン】(衝動買いタイプ向け)
内容や効果の説明
- 内容を説明する動画
- どんな人にオススメでで、どんな効果が得られるか?(キャッチコピー)
- 商品紹介
- ターゲットのどんな悩みを解決するのか?
- 実際にターゲットの悩みや欲を解決した実績
- 特典の紹介
- 申し込みや登録で得られるものを簡潔に
- 購入者の感想(できれば動画で)
- 購入前の不安なことを払拭するQ&A
- 購入者やサービス参加者の写真
- 保証
- 2つ目の【申し込みボタン】(弱衝動買いタイプ向け)
詳細説明
サービスや説明会、お教室の場合
- 日程(過去の満席日程も残す)
- 場所
- 時間
- 金額
- 内容
- 講師紹介
- 3つ目の【申し込みボタン】(慎重タイプ向け)
商品の場合
- 価格
- 商品詳細(大きさ、重さ)
- 付属品やおまけ
- 保証期間
- 郵送方法
【申し込みボタン】(慎重タイプ向け)
3. 申し込みが増えるランディングページ作成のコツ
3-1. ターゲットを明確に
ランディングページ制作の前には必ず、たった一人の理想の顧客 = 閲覧者を定義します。
ここでのポイントは、非常識なターゲットの想定を避けるために、実在する人、知っている人、既存の客層の中からターゲットを絞ることです。
3-2. 違和感のないデザイン
上記のターゲットにとって違和感がなく、スムーズに内容を閲覧できるようなデザインを意識して制作します。
ターゲットの閲覧者がデザインに違和感を感じてしまうと、どんなに内容が優れていても、登録前に離脱してしまいます。
3-3. 得られるものをわかりやすく
ランディングページにアクセスした人が、ファーストビュー(最初に表示した画面)の中で、何が得られことを瞬時に理解できるようなキャッチコピーや文言、イメージを使いましょう。
ファーストビューで得られるものが理解できない場合は、閲覧者は容易にそのページを閉じて離脱してしまいます。
3-4. お客様の声で信頼を高める
ランディングページで紹介している商品やサービスの質や効果を信頼できるようなお客様の声を載せましょう。
ただ、お客様の感想を文章を書くだけでなく、動画を掲載するなどより信頼性を高める工夫をすると良いでしょう。
3-5. 離脱動線をなくす
ランディングページの目的は、閲覧者に注文や登録させることだけです。それ以外のページに飛んでしまうようなリンクは極力少なくしましょう。
もし、閲覧者が他のリンクをクリックして他のページに飛んでしまった場合、もう一度このランディングページに戻ってくる可能性はとても低くなってしまいます。
3-6. 競合性と優位性を明確に
ランディングページにたどり着いた閲覧者は、そのページで紹介されている商品の類似商品も検討している可能性があります。
自社の製品が競合商品に比べ、
- 価格的に優位性があるのか?
- 特典が充実しているのか?
- より高い効果が見込めるのか?
わかりやすく、しっかりと伝えるようにしましょう。
3-7. 閲覧者の最後の不安を消す
ターゲットは最後の申し込みボタンをクリックするときに様々な不安を感じ、申し込みをやめてしまうことがあります。
特に、価格が高い商品やサービスを販売するページであればあるほど、閲覧者は申し込み前に不安に負けてしまいます。
ターゲットが最後の不安を乗り越え、申し込みができるように
- 返金規定
- 効果の保証
- 早期申し込み特典
- 申し込み可能な期間
をつくることでコンバージョン率を飛躍的に向上させることができます。
3-8. フォームをシンプルに
申し込みフォームの項目数をなるべく減らすことで、ターゲットはスムーズに申し込みを完了することができます。
逆に、申し込みフォームの項目数が多かったり、入力に手間がかかることで、ターゲットは申し込みを諦めたり、後回しにしてしまいます。
申し込み率が高まるように申し込みフォームも常に改善・最適化を行う必要があります。これらをEFO(Entry Form Optimization )とも呼び、LPOと同様にとても重要な施策になります。
3-9.ターゲットの本音深く理解する
ターゲットはランディングページで登録や申し込みを行う前に、とても多くのことを考えています。
例えば、ランディングページでは「簡単」「すぐにできる」と謳われていても、自分だけは数少ないできない人になるのではないかと思う人も多いです。
また、「業界最安値」「通常の半額」と書かれていても、もっと安いものがあるのではないかと、もっと他の類似商品やサービス探したくなってしまいます。
ターゲットの本音を理解して、いかに申し込みの前にある障害を解決してあげるか?
がランディングページでコンバージョン率を高めるためにとても重要なことです。
4. ランディングページの良さを測る指標とは?
4-1. コンバージョン率
ランディングページへのアクセス数に対して、実際に登録(購入)した人の割合 コンバージョン率は、ランディングページへのアクセスに対して、実際に登録した人の割合を示しています。
これは[登録数÷アクセス数]で算出することができます。
4-2. CPA (Cost Per Acquisition) ≒ CPI
1人の見込み客を獲得するのにいくらかかったか?
1リードを獲得する のにいくらかかったか?
CPAはCost Per Acquisitionという指標で、1人の見込み客の情報(リード)を獲得するのに、いくらかかったかという指標になります。
これは、[広告費÷リード獲得数]の計算式で算出することができます。
例えば、パン教室の生徒の見込み客のリードを獲得するために10万円の広告費を使い、実際に資料請求で100人のリードを獲得することができ場合、[10万円÷100人 ]でCPAは1,000円と算出できます。
4-3. CPO (Cost Per Order)
1人の注文・成約を獲得するのにいくらかかったか?
[広告費÷注文数]の計算式で算出します。
例えば、マーケティング費用が100万円で、このマーケティングによって100件受注することができたとしたら[100万円÷100件]で、CPOは1万円と算出することができます。
これらの指標以外にも指標はいろいろありますが、さまざまなプロモーション実施の相対的利益率評価には、これらの数値がとても便利です。
5. ランディングページの事例
5-1. 特典ダウンロードのランディングページ
5-2.セミナーのランディングページ
5-3. 通信販売のランディングページ
5-4. DVD販売用のランディングページ
6. まとめ
いかがでしたでしょうか?
申し込み率の高いランディングページをつくるためには、ターゲットのことを深く理解し、仮説・実行・分析・改善のPDCAを繰り返すことが重要です。
また、正しい改善を繰り返すことで、マーケティング効果を短期間で高めることができます。
ぜひ今回の内容を参考に、効果的なランディングページを作成してみましょう。