競合他社より売上を伸ばすために、マーケティングを強化しようと意気込んだ時、「何から手をつければいいか分からない」といった状況に陥る方も多くいらっしゃいます。
まず売上を伸ばすためには、マーケティングの基礎と合わせて以下の知識を知ると今後のマーケティング戦略に役立ちます。
1.マーケティングの流れ
2.マーケティングの種類
3.注目度の高いマーケティングツール
1. マーケティングとは
マーケティングの定義
「マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である。」
上記は、日本マーケティング協会より抜粋したものです。
マーケティングをすることによって「顧客の欲求や満足を探り、創造し、伝え、提供することで得た成果を利益として得ること」が可能になります。
マーケティング活動をし続けることで、企業の成長につながり、競合他社に打ち勝つ力を得ることができるでしょう。
なぜなら、現代社会において、「情報」や「モノ」は溢れかえるほど存在しています。
それだけ競合他社も多く存在しているわけです。
競合他社よりも「顧客に満足してもらうサービス」を提供するためには、サービスの差別化が重要になります。
「サービスの差別化」を図るためには、「顧客のニーズ」を徹底的にリサーチすることが重要です。
また、顧客に認知してもらうための販売促進活動も積極的にしなければいけません。
企業として、より良い方向性に成長するためには、マーケティングは必要不可なのです。
2. マーケティングの流れ
・「顧客のニーズ」を徹底的にリサーチ
・顧客に認知してもらうための販売促進活動
マーケティングをするにあたり、まずは顧客目線でニーズや認知されるまでのプロセス作りが課題になります。
企業目線でこれらを言い換えると、「売れる仕組みを作り出す」プロセスを設定する必要があります。
では、「売れる仕組みを作り出す」プロセスは、どのように設定すればいいのでしょうか。
2-1. マーケティングリサーチ
・顧客満足度
・ターゲット層の選定
・新商品価格設定
・競合他社商品との比較
・実施済みのキャンペーンやイベントの反応
市場調査や分析をすることで、企業のマーケティングにおける課題を発見できる効果があり、顧客との関係を築きやすくなる大きなメリットがあります。
市場分析をすると、自社商品、サービスを提供する最適なターゲット層が分かりやすくなります。
市場のニーズは複雑化しているため、全てのニーズに応えられる商品作りは、成果を出しにくいと言われています。
セグメンテーション(市場細分化)をすることで、一部から必ず指示される商品作りをする方が、成果を出しやすいでしょう。
2-2. 商品、サービス
マーケティングリサーチによって、顧客のニーズや今後流行の波に乗ると予測されるトレンドを踏まえて、新たな商品、サービスをどのようにするか選定します。
競合他社との商品、サービスの比較をもとに、テストを繰り返しながら、市場に出す商品、サービスを作り上げます。
2-3. 販売促進活動(プロモーション)
顧客に完成した商品やサービスを、いち早く「認知」から「購買意欲」を駆り出たせるための活動を指します。
ただ、顧客に広告を打ち出して「商品の認知」をしてもらうだけが販売促進活動ではありません。
・サンプルを配る
・クーポン、割引
・キャンペーン
・実演販売
etc
「今購入することで得をする特典」を用意することで、「顧客の購買意欲を高める」ことにつながる活動をすることが大切です。
2-4. マーケティング流通
マーケティングにおいての流通とは、「どこで商品やサービスを提供するか」について指します。
マーケティングミックスにおける「Place」に該当します。
・ECサイトで売るか
・実店舗で売るか
etc
「この商品やサービスをどこで販売促進活動すべきか」は、「Place」に属する顧客のターゲット層を見極めることが重要になります。
最も販売促進活動をするのに最適な「Place」は、この商品やサービスにとって、どこなのか見極めましょう。
2-5. 現状把握、改善活動
現状の顧客満足度や販売環境をより良い方向にしていくために、現状把握、改善活動も重要です。
ビジネスにおいて顧客とのより良い信頼性を築き上げるために「4C」を把握しましょう。
4C(顧客の視点を重視したマーケティング)
1.Customer Value(顧客にとっての価値)
2.Cost to the Customer(顧客の負担)
3.Convenience(入手の容易性)
4.Communication(コミュニケーション)
今後も顧客に利用してもらえるために、または「商品を顧客に売るために環境を整える」目的も、この「4C」が役に立ちます。
合わせて、4P(企業の視点を重視したマーケティング)も4Cと密接な関係があるため、抑えておきましょう。
4P(企業の視点を重視したマーケティング)
1.Product(製品、戦略)
2.Price(価格)
3.Place(流通)
4.Promotion(広告)
3. マーケティングの種類
マーケティングの種類も、実に多様化しています。
一つ一つ見ていきましょう。
3-1. CRMマーケティング
「Customer Relationship Management」=CRM(顧客管理)
顧客ごとに、行動分析を長期にわたって行うことで、良好な信頼関係を築き上げます。
つまり、個々の顧客に合わせたニーズを提供することで、購買意欲を高め、持続的なファンになってもらいます。
長期的な施策の上で収益を図るマーケティングです。
3-2. インバウンドマーケティング
・ブログ
・ホワイトペーパー
・ニュースリリース
・動画
etc
これらのWEB上で公開されたコンテンツの検索エンジンによる上位表示やソーシャルメディアによる拡散によって、「見込客の確保」「購買意欲を促す」へと流動するマーケティングです。
3-3. WEBマーケティング
WEBサービスを利用して行うマーケティングです。
紙媒体の場合、どんな顧客がどのような経緯で利用したか検証しにくいデメリットがありますが、WEBマーケティングの場合、顧客行動を見やすくなります。
3-4. SNSマーケティング
・Twitter
・Facebook
・Instagram
etc
これらのソーシャルメディアを活用し、企業が提供する商品やサービスの顧客満足度をあげる目的を持ったマーケティングです。
4. 注目度の高いマーケティングツール
近年急速に普及した「スマホ」によって、顧客にとってインターネットが日々の生活に密接な関係を築いたことを活かした「デジタルマーケティング」が今注目を浴びています。
4-1. DSP(Demand Side Platform)
(Demand-Side Platform)=「広告主のプラットフォーム」です。
つまり、DSPをすることで、広告費の無駄を省ける可能性を秘めた広告主のためのツールとなります。
自社製品を売りたいターゲット層にのみ、WEB広告を配信することが可能であるため、広告費を予算内で組むことができます。
ターゲット層がはっきりと明確になっている企業にはとても、有効なマーケティングツールでしょう。
4-2. AI分析ツール
「人工知能」=AIを活用したマーケティングであり、種類も多様化しています。
・WEBサイトの改善点を指摘
・規模が大きいデータの分析
AIによって、本来なら膨大な時間を有する作業も、大幅短縮で作業を進めることが可能になります。
4-3. MAツール
(Marketing Automation)=MA
保持している見込客のデータをまとめて管理し、人手ですると膨大な作業と時間を有する場面も、完全自動化で管理します。
例えば、見込客に合わせて、最適なタイミング、最適なコンテンツを最適なツール(SNSメッセージ、Push通知)を使ってコンタクトを取ることが可能になります。
5. まとめ
マーケティングの基礎と合わせて、競合他社より売上を伸ばす秘訣を紹介しました。
1.マーケティングの流れ
2.マーケティングの種類
3.注目度の高いマーケティングツール
マーケティングで大事なことは、「顧客との信頼関係を築き上げる」ことです。
顧客との信頼関係の現状を把握するためにも、マーケティングは重要なツールになります。
ぜひ、基礎から学んで競合他社に負けない、顧客から最も指示される商品、サービス作りを目指しましょう。