自社サイトやオウンドメディア、企業のPRサイトやブログなどを検索の上位に表示させるにはSEO対策が必要不可欠です。
しかしSEOツールは種類も数もたくさんあって、どれを選べば良いか迷いますよね。
機能もシンプルなものから、色々な分析が出来るような豊富な機能のものまで本当に様々です。
今回は、SEOとは何かという基本的な情報と、SEOツールの種類を説明した上で、種類別で無料や有料のSEOツールをご紹介したいと思います。
初心者からでも簡単に使えてしっかりとSEO対策に活かせるツールをたくさんご紹介いたしますので、ぜひ最後までご覧ください。
1. SEOツールとは
SEOとは、Search Engine Optimizationの略称で、検索エンジン最適化を意味します。GoogleやYahoo!といった検索エンジンに、サイトを良質なコンテンツであると評価してもらい、検索結果の上位に表示してもらう為の施策のことです。
このSEO対策として、現在のサイトの順位や、サイトを訪問するユーザーが検索するキーワードの確認、といったデータ分析にSEOツールを上手く利用することで、SEO対策に必要な作業時間を削減し、施策検討に時間を充てることが出来ます。
2. SEOツールの種類
2-1. 検索順位チェック
検索順位チェックは、検索エンジンで自分のサイトが表示される順位をチェックすることが出来るツールです。
ほとんどのユーザーは検索結果の1,2ページしか見ないので、サイトの順位が低いと、どんなに時間を掛けてサイトを作ってもユーザーに見てもらえない、ということになってしまいます。
定期的なメンテナンスの際、改善施策検討にも有効です。
2-2. サジェストツール
サジェストツールとは、検索エンジンで検索した時に、一緒に検索されやすいキーワードを自動で表示してくれる機能のことをいいます。
Googel Yahoo YouTubeなどの検索窓でキーワードを検索すると、よく検索されるキーワードが表示されると思います。
GoogelサジェストはGoogle検索におけるサジェストのことを指します。
2-3. キーワードチェック
ユーザーが、どのようなキーワードから自社サイトを訪問しているのかをチェック出来るツールです。
目的にあったキーワードでない場合には、ユーザーの目的と企業の目的がずれているといったことも考えられます。また、ユーザーに興味のあるキーワードを知ることで、施策検討にも役立てることが可能です。
2-4. 内部診断(コンテンツ診断)
サイトの状態を分析・評価するための機能です。
内部診断の機能は様々ですが
・内部構造
・タイトル
・HTMLタグ
・被リンク
といった部分が、最適な内容で設置されているかをチェックしたり、より最適なコンテンツにする為の改善策を検討することが可能です。
2-5. 競合分析
サイト改善には、自社分析だけでなく、競合サイトを分析することも重要です。
同じターゲット層となっている競合サイトを分析すると、どういったコンテンツが人気があるのかといったことが分かり、自社サイトの改善のヒントになることも多々あります。
ターゲットとなるユーザーの年齢など属性を整理して、ベンチマーク企業を設定してサイト分析をしてみると良いでしょう。
2-6. コピペチェック
サイト内にコピペされた文章があると判断されると、サイトの評価が下がる可能性があります。
コピペチェックツールは、こうしたコピペと判断されるサイトページをチェックするのに有効で、SEO対策として利用することが出来ます。
2-7. リンク切れチェック
コピペチェックと同じく、サイト内にリンク切れしているURLがあった場合にも、サイトの評価が下がる可能性があります。
また、リンク切れをしていると、リンクを押したユーザーにリンク先のページが表示されないことになるので、ユーザーの満足度も下がる可能性があります。
定期的なチェックをしておくことをオススメします。
3. 検索順位チェックツール
3-1. BULL (無料体験付き)
BULLは、Google、Yahoo!、bingでの検索順位を日別でチェック出来るツールです。
日々の順位を取得出来ますが、PC起動は必要ない為、休日も自動で取得してくれる点が特徴です。
検索エンジン毎のグラフ表示や、様々なデバイスでの閲覧、共有も可能、と機能も豊富なので、長期的にしっかりと管理していきたい場合には、おすすめです。2週間の無料お試しも出来るので、一度チェックしてみてください。
3-2. ohouku.jp(無料)
ohouku.jpは、無料の検索順位チェックツールです。Yahoo!で10位まで、Googleで100位まで検索順位を表示することが可能です。
キーワードは3つまで設定することが出来ます。
使い方はとても簡単で、検索したいサイトとキーワードを入力するだけなので、簡単にサクッと検索したい場合におすすめです。
3-3. ランキングチェッカー(無料)
ランキングチェッカーは、サイトのURLを指定して、検索したいキーワードを設定すると、Google、Yahoo!、bingのそれぞれでの順位が表示される機能です。
キーワードは5つまで設定することが出来て、100位以内の順位を表示することが可能です。検索エンジン別の表になっているので比較しやすく、無料で簡単に使える点が魅力といえるでしょう。
3-4. GRC(無料)
GRCは、Google、Yahoo!、Bingなどの検索エンジンで順位を表示してくれる機能ですが、文字だけでなくグラフ表示もしてくれるという特徴があります。
また、アプリをダウンロードして使うツールなので、履歴を記録して、起動するだけで設定した項目の順位を表示するといった使い方も出来ます。
項目数に制限はありますが、無料で使えるので長期的に使いたい場合にオススメです。
4. 検索順位チェッカー(無料)
無料で使える検索順位チェッカーは調べたいサイトのURLと対象キーワードを入力すると、100位までの順位が表示されます。
スマホ版もチェックできるのでとても便利です。
無料ですので、そこまで詳細な分析はできないのですが、自分のページがどのキーワードで何位にランクインできているかよく分かります。
5. キーワードチェックツール
5-1. Ubersuggest(ウーバーサジェスト)(無料体験付き)
Ubersuggestは収益性の高いキーワード選定ができて、サイトの最適化、検索順位を監視できるSEOツールになります。
競合分析機能、サイト監査機能もあり、これ1つでSEO対策が丸ごとできてしまいます。
また、他のSEOツールより、月額の使用料が抑えられるのでお得です。
月額払いのサブスクリプションの契約と、1-3サイト管理できて$290の買取プランがあるので、とても経済的に利用できます。
7日間の無料体験もできます。
5-2. Keywordmap for SEO (無料体験付き)
Keywordmap for SEOは、自社サイトや競合サイトのキーワードに関して様々な分析が出来るキーワードチェックツールです。
このツールの特徴としては、キーワードを元にユーザーニーズや興味などを可視化することが出来る機能があることです。分析機能も豊富なので、詳細に分析したい方におすすめです。
5-3. aramakijake.jp(無料)
aramakijake.jpは、無料で使えるキーワードチェックツールです。
GoogleとYahoo!でのキーワード検索数と検索順位別でキーワードの検索アクセス予測数を表示する機能、競合サイトのURLとキーワードを入力して検索数予測が出来る機能があります。
5-4. ラッコキーワード(旧goodkeyword)(無料)
ラッコキーワード(旧goodkeyword )は完全無料で利用できるキーワード取得ツールです。
調べたいキーワードを入力すると一瞬でサジェストキーワードを表示してくれます。
しかし、SEO的にはサジェストキーワードを意識するより、関連キーワードを意識した方が良いとされているので、
あくまで、検索者のニーズを意識する程度に見ておく方が良いでしょう。
検索したキーワード+アルファベットのA〜Zまで組み合わせてキーワード例を作ってくれるのが面白いです。
6. 内部診断(コンテンツ診断)ツール
6-1. ミエルカ (無料体験付き)
ミエルカは、株式会社Faber Companyが運営するSEO対策ツールです。
ミエルカの魅力としては、AIが判断して、SEO改善施策を重要度順で表示してくれる所にあります。
たくさんの改善点があり、何から手を付けていいか分からないといった場面でも、効果が高いと予想される施策から進めることが出来るので、重要な施策に時間を充てることが出来ます。
ミエルカのサイトでは、個人や企業の導入事例もたくさん掲載され、たくさんの実績があることがわかります。
・導入から5ヶ月でユーザー数が2倍に
・記事が検索上位にランクインした
・HPから集客できるようになり、売り上げが右肩上がりに成長
など、たくさんの高評価をいただいているようです。
月額15万プラン、20万プラン、個別お見積りプラン(サイトの規模による)の3種類があり、個人で使うには若干高めの値段設定になっています。
無料体験もできますので、気になる人は試してみる価値はあると思います。
6-2. 高評価(無料)
高評価は、サイトURLと評価したいキーワードを設定すると、サイトの内部構造を整理し、キーワードとの関連性を評価してくれるツールです。
タイトルなどの基本情報の整理や、サイト内のキーワードランキング、見出しの一覧など、サイトの現状把握に役立ちます。
6-3. SEOチェキ!(無料)
SEOチェキ!は、サイトSEO、検索順位、キーワード出現頻度、発リンク、ドメイン所有者情報を無料でチェックできるツールです。
・タイトル
・meta description
・タグ
・GoogleやYahoo!のインデックス数
・Facebookのいいね数
・ソーシャルブックマークの登録数
URLを入力してチェックするだけで、これらも一瞬で計測してくれます。
ライバルサイトと自社のインデックス数や総キーワード数を比べたりして、自社サイトをよりSEO的に強いサイトに育てる目安として活用できます。
6-4. 内部SEOスコア – SEO内部対策チェックツール(無料)
自分のサイトのSEO対策がきちんとできているか恐らくほとんどの方が分からないと思います。
内部SEOスコアはサイトのURLとメインのキーワードを入力することで内部SEOスコアをチェックしてくれる便利なツールです。
サイト単位ではなく、ページ単位で調べられるので、気になるページがあったらURLとキーワードを入力すると、SEO的に評価できるページであるか分析してくれます。
100点満点中何点か、で評価してくれるので分かりやすいです。
自分とライバルサイトのページを比較して、自分達の方が点数が低いようでしたらしっかりと点数が上回るように修正していきましょう。
7. 競合分析ツール
7-1. SimilarWeb (無料体験付き)
SimillarWebは、競合分析や競合他社と比較した時の自社サイトの評価を分析することが出来るツールです。
また、競合他社のサイトを閲覧しているユーザーが他にどのようなサイトを閲覧しているのか、といった様々な切り口で分析できるようになっている点も特徴です。
無料体験版もあるので、試してみるのもオススメです。
7-2. Ahrefs (無料体験付き)
Ahrefsは、60万人が利用している被リンク分析ツールです。
競合他社のアクセス状況なども分析出来るので、競合分析ツールとしても利用することが可能です。
自社分析、キーワード選定にも使える、様々な機能が揃ったツールなのでおすすめです。
こちらの記事も参考になさってください。
【2020年最新】Ahrefsの使い方!競合分析をしてアクセスアップに役立てよう
8. コピペチェックツール
8-1. CopyContentDetector(無料)
CopyContentDetectorは無料で使えるコピペチェックツールです。無料版では25文字から4000文字の文章をチェックすることが出来ます。
また、有料プランにすると8000文字の文章までチェック可能です。除外ドメインやドメイン指定、CSV一括登録など、無料でも使える機能が結構あるのでオススメです。
9. リンク切れチェックツール
9-1. リンクチェッカー(無料)
リンクチェッカーは、無料でサイト内でリンク切れしていないかをチェック出来るツールです。
サイト内にリンク切れをしているURLがあると、SEOにも影響するので、定期的にチェックする方が望ましいといえるでしょう。
URLを入力するだけでサイト全体のリンクをチェックしてくれるので、使い方も簡単です。
10. Google公式の無料ツール
10-1. Googleアナリティクス
Googleでは、無料でいくつかの分析ツールを提供しています。
検索エンジンであるGoogleが提供しているツールの良さは、分析結果の数値の精度の高さだといえるでしょう。
Googleアナリティクスでは、ユーザーのアクセス状況や地域、時間帯など様々なフィルターを設定して、必要なデータ分析やレポート作成などを行うことができます。
使い方を理解する必要がありますが、本もたくさん出ていて、無料のオンライン講座もあるのでおすすめです。
10-2. Googleサーチコンソール
Googleが提供している無料ツールです。検索順位チェックやキーワードチェックなどに使うことが出来ます。
また、Googleの検索エンジンに正しく評価してもらう為に、サイトのデータ取得に関する設定も行うことができます。
10-3. キーワードプランナー
キーワードプランナーは、Google広告を利用している場合に、無料で利用できる機能です。
キーワードを設定すると検索ボリュームを確認することが出来るので、Google広告のキーワード設定に役立つ機能ですが、SEO対策としても活用することが可能です。
10-4. Googleトレンド
Googleトレンドは、設定や登録などは不要で、無料でサイトを開いてキーワードを入力するだけで、検索ボリュームをチェック出来るツールです。
季節性があるキーワードなどは、どの時期に検索ボリュームが多くなるのかチェックして、コンテンツ作成に活用するといった使い方も出来ます。手軽に使えるのでおすすめです。
11. まとめ
目的に合ったSEOツールは見つかりましたか?
自社のサイトを上位表示させるためには、検索者のニーズに沿ったコンテンツ作りをしなくてはいけません。
調べたいキーワードを入力しても、検索上位にちっとも役に立たないページばかりが表示されても困りますよね。
検索者にとって必要なページを上位表示させて、ページを最後まで読んでいただけるようにすることが、人の役に立つサイトを作る上で大切なことです。
その目的を達成するためにも、今回ご紹介したSEOツールを使ってサイトをチェックして、自社のサイトが検索者のニーズに寄り添えているか、Googleの基準に適しているかをしっかりと確認しましょう。
サイトを上位表示させるためには、ただ闇雲に記事を書いていてはいけません。
目的を達成するためには、正しい順序とやり方があるので、ツールなどを使ってしっかりと計測しながら設計して作りあげていきましょう。
12. おまけ
YouTubeを使った「動画マーケティング」で、企業や個人が自分たちの得意なことや個性を発揮して認知度を広げている事例がたくさんあります。
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YouTubeで認知度を高めたい!集客や売り上げアップに動画マーケティングを導入したい!という方はぜひ参考になさってください。